牛尾憲輔の劇判音楽が庭の冒険を彩る!山﨑努 × 樹木希林 映画『モリのいる場所』特別映像

97歳で没するまで生涯現役であり続けた伝説の画家・熊谷守一=モリのエピソードをもとに、沖田修一監督が晩年のある1日をフィクションとして描いた映画『モリのいる場所』が、5月19日より公開となる。このほど、牛尾憲輔が担当した本作の劇伴音楽をフィーチャーした特別映像が公開された。

特別映像に登場する、2本の杖を巧みに繰り独自のステップを踏む山﨑努演じるモリのお茶目な姿は、31年前の不朽の名作『マルサの女』の名シーンを彷彿とさせる。『マルサの女』の劇中で、本多俊之の5拍子のリズムにサキソフォーンがミステリアスに響く中、杖を捨て歓喜のダンスを舞う権藤。一方、最新のテクノロジーを駆使した電子音楽家によるオーガニックな音色とリズムが彩る中、庭を探索する老画家のモリ。音楽が、81歳の名優・山﨑努の新たな魅力を引き出している。

劇伴音楽を担当した牛尾憲輔は、ソロユニット「agraph」としてデビューし、牛尾憲輔として「電気グルーヴ」のライブに参加するなど活躍しているほか、アニメ『聲の形』やアニメシリーズ「DEVILMAN crybaby」、劇場版アニメ『リズと青い鳥』(4月21日公開)といった作品の劇伴音楽を担当した。本作では、モリが“学校”と呼んだアトリエの昭和の香りや、ひとり庭の生き物の観察に没頭するモリの驚きや興味などの心の動きを音楽で演出する。

■牛尾憲輔 コメント
映画『モリのいる場所』の音楽を担当させていただきます。モリが30年間ほとんど出なかった自宅と庭は、アリもカマキリも猫も人々も、驚きもやさしさもおかしさも、数えきれないものであふれる、まるで小宇宙のような場所でした。この音楽も庭にあるもののひとつ、と感じて頂ければ幸いです。大好きな沖田監督と共に制作できた事、とてもうれしく思っております。是非皆さんに楽しんで頂けますよう、何卒よろしくお願い致します。

『モリのいる場所』
5月19日(土)、シネスイッチ銀座、ユーロスペース、シネ・リーブル池袋、イオンシネマほか全国ロードショー
監督・脚本:沖田修一
出演:山﨑努 樹木希林 加瀬亮 吉村界人 光石研 青木崇高 吹越満 池谷のぶえ きたろう 三上博史
配給:日活

【ストーリー】 自宅の庭には草木が生い茂り、たくさんの虫や猫など、守一の描く絵のモデルとなる生き物たちが住み着いている。守一は30年以上、じっとその庭の生命たちを眺めるのを日課にしていた。普段、守一は妻の秀子と二人の生活をしているが、毎日のように来客が訪れる。守一を撮ることに情熱を燃やす若い写真家の藤田くん、看板を書いてもらいたい温泉旅館の主人、隣人の佐伯さん夫婦、郵便屋さんや画商や近所の人々、そして、得体の知れない男…。今日もまた、モリとモリを愛する人々の、可笑しくて温かな1日が始まる。

(c)2017「モリのいる場所」製作委員会