松坂桃李「ご覧になった皆さんの前に服を着て出るって、ある種のプレイのような感じ(笑)」『娼年』公開記念舞台挨拶レポート

2001年の直⽊賞候補になり、性の極限を描いたセンセーショナルな内容が話題を呼んだ⽯⽥⾐良の恋愛⼩説「娼年」が、2016年の舞台と同じ松坂桃李×三浦⼤輔のコンビで映画化され、4月6日に公開初日を迎えた。それを記念し、4月7日、本作の豪華キャスト陣・監督による公開記念舞台挨拶がTOHOシネマズ 日比谷にて実施され、主演を務めた松坂桃李のほか、真飛聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、⾺渕英⾥何らキャスト陣と、三浦大輔監督が登壇した。

【本イベントの模様の全文掲載はコチラ!】

まず最初の挨拶で松坂は、「これ、上映後なんですよね。僕は上映前がいいなあと言っていたんですけど(笑)。しかも、新しい劇場でこんな大きなスクリーンで。ご覧になった皆さんの前に服を着て出るって、ある種のプレイのような感じに思えて(笑)」と舞台挨拶前に作品を鑑賞した観客を沸かせた。

三浦監督は、「今をときめく松坂桃李くんを、ここまでやらせた諸悪の根源は僕にあります(笑)。女優さんたちも体を張ってやってくれたんですけど、すべての指示は僕がしました。責任は僕にあります」と、まるで懺悔するかのようにコメントし、会場を笑わせた。

最後に松阪から、「舞台を含めると2年くらいかけてようやく完成したものを昨日から皆さんに届けることができました。この作品は、僕は共有する作品だと思っています。もちろん一人で見るのもいいですけど、別の日とか別の人と見るとか、この作品を見ることで普段かかえている固いものみたいなものがちょっとでも柔らかくなるような、そんな優しさに包まれた作品だと思いますので、ぜひ多くの人に観ていただけたら嬉しいです」と挨拶があり、公開記念舞台挨拶は終了した。

【本イベントの模様の全文掲載はコチラ!】

【フォトギャラリーはコチラ】

『娼年』
4月6日(⾦) TOHOシネマズ 新宿 他 全国ロードショー中
監督・脚本:三浦⼤輔
原作:石田衣良「娼年」(集英社⽂庫刊)
出演:松坂桃李 真飛聖 冨手麻妙 猪塚健太 桜井ユキ ⼩柳友 ⾺渕英⾥何 荻野友⾥ 佐々木⼼⾳ ⼤谷麻⾐ 階⼾瑠李 ⻄岡德⾺ 江波杏⼦
配給:ファントム・フィルム

【ストーリー】 主⼈公の森中領(もりなかりょう)は東京の名門⼤学⽣。⽇々の⽣活や⼥性との関係に退屈しバーでのバイトに明け暮れる無気⼒な⽣活を送っている。ある⽇、領の中学校の同級⽣で、ホストクラブに勤める⽥嶋進也(たじましんや)が、美しい⼥性をバーに連れてきた。⼥性の名前は御堂静⾹(みどうしずか)。「⼥なんてつまんないよ」という領に静⾹は“情熱の試験”を受けさせる。それは、静⾹が手がけるボーイズクラブ、「Le Club Passion」に入るための試験であった。入店を決意した領は、その翌⽇に静⾹の元を訪れ、娼夫「リョウ」として仕事を始める。最初こそ⼾惑ったが、娼夫として仕事をしていくなかで、⼥性ひとりひとりの中に隠されている欲望の不思議さや奥深さに気づき、⼼惹かれ、やりがいを⾒つけていく。

(C)⽯⽥⾐良/集英社 2017 映画『娼年』製作委員会