スティーヴン・スピルバーグ × メリル・ストリープ × トム・ハンクス『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』世界最高峰のスタッフを捉えた特別映像

2大オスカー俳優メリル・ストリープとトム・ハンクスがスティーヴン・スピルバーグ監督作品で初競演を果たした映画『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』が3月30日より全国公開となる。このほど、スピルバーグも大絶賛の世界最高峰のスタッフにフィーチャーした特別映像が公開された。

スピルバーグは、「今、撮るべき作品」として、トランプ大統領就任45日後に本作の製作を発表し、予定していた作品よりも先に製作する事を決断し撮影を敢行。名優メリル・ストリープとトム・ハンクスがついに初競演を果たし、リズ・ハンナ、『スポットライト 世紀のスクープ』のジョシュ・シンガーが脚本を手がけ、音楽はジョン・ウィリアムズ、撮影はヤヌス・カミンスキーが担当する。

映像で、本作の監督を務めた名匠スティーヴン・スピルバーグが「私にとって映画作りは“共同作業”だ。皆のアイデアで最高の物語を作る」と明かしているように、本作の制作スタッフにはこれまで数々の名作に携わってきた錚々たる面々が大集結。当時の新聞社における独特の喧騒や雰囲気を見事スクリーンに再現してみせたのは、『アバター』(2009)と『リンカーン』(2013)でアカデミー賞美術賞を受賞したリック・カーター。これまで幾度となくスピルバーグの作品に参加してきたリックは「スティーヴンと仕事をするときは映画の時代設定に忠実に従いセットを作る」と振り返っており、映し出される映像からも次々に舞い込むニュースに対応する活き活きとしたオフィスの様子を確認することができる。

一方、劇中でワシントン・ポストの編集主幹ベン・ブラッドリーを演じたトム・ハンクスは「メイク担当のスタッフもすばらしい。衣装デザインのアンもね」と、役そのものに彩りを与えた衣装担当アン・ロスらを大絶賛。同社の発行人キャサリン・グラハムを演じたメリル・ストリープも「1970年代の前半はすべての見た目が独特だった」と語っており、時代に忠実なセットに釣り合った秀逸な衣装やメイクが加わることで、実力派キャスト陣のリアルな演技に当時の臨場感がより濃く加わっていくことが窺える。

物語の展開を画面に切り取る重要な役目、撮影監督を担ったのは、リックに続きスピルバーグ作品常連であり、『シンドラーのリスト』(1994)、『プライベート・ライアン』(1998)でアカデミー賞撮影賞を受賞したヤヌス・カミンスキー。長年のタッグもあり、映画を撮るうえでスピルバーグと好みが似てきているというヤヌスは「スティーヴンも私も伝統的な手法を好む。つまり、何より物語に重きを置くことだ」とコメント。劇中にキャサリンが男性陣に囲まれている画を多く取り入れ、キャサリンが業界内で唯一の女性だったことを強調するなど、物語で重要な部分が一目でわかるよう、全てのシーンでビジュアル的に表現している。

そして、スピルバーグ映画の世界観を描く上で欠かせない存在となっているのは、劇中音楽を手掛けたジョン・ウィリアムズ。スピルバーグへは45年に渡って楽曲を提供しており、『E.T.』(1983)、『ジュラシック・パーク』(1993)など、聴けば誰もがお気に入りのシーンを思い浮かべてしまうような名曲を数多く生み出してきた。ジョンに絶大な信頼を寄せるスピルバーグは「ジョンが書いた曲を聴かずに私はスタジオに行った。でもすごく気に入ったよ」と誇らしげにコメントしており、またジョンも「新聞社の部屋は騒がしいはずだ。音楽が人の声で聞こえないほどね。でも本作のシーンは音楽で満ちている」と本作に向けて書き下ろした新たな名曲にも自信を覗かせている。

最後にスピルバーグは「皆の協力で映画が完成した。現代との共通点が多い作品だよ」とコメント。スピルバーグの強い意思の元へ集まった世界最高峰のスタッフ陣の熱い想いがぶつけられた本作は、現代に生きる観客の心を大きく揺さぶることだろう。

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』
3月30日(金)全国ロードショー
3月29日(木)TOHOシネマズ 日比谷にて特別先行上映
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:リズ・ハンナ ジョシュ・シンガー
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演:メリル・ストリープ トム・ハンクス
配給:東宝東和

【ストーリー】 ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年、アメリカ国防総省がベトナム戦争に関する経過や分析を記録し、トップシークレットになっていた文書、通称“ペンタゴン・ペーパーズ”の存在をNYタイムズがスクープするも、その後の記事は政府の圧力で差し止められる。そこで、アメリカ初の女性新聞発行人として足固めをしようとしていたワシントン・ポストのキャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)は、同紙の編集主幹ベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)らとともに、ライバル紙であるNYタイムズ紙と時に争いながらも連携、政府の圧力に屈することなく真実を世に出そうと奔走するー。

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