伝説のバーマン、チャールズ・シューマン「日本のバーテンダーの仕事はプロフェッショナル」映画『シューマンズ バー ブック』トークイベント

世界中のバーでバイブルとなった革新的レシピ本「シューマンズ バー ブック」の著者である伝説のバーマン、チャールズ・シューマンが原点を探す旅に出るドキュメンタリー映画『シューマンズ バー ブック』が4月21日に公開。これを記念してチャールズ・シューマンによる「シューマンズ バー ブック」新装版のサイン会と、ゲストに「dancyu」編集長の植野広生を招いたトークイベントが開催された。

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伝説のバーマン、チャールズ・シューマンは、500種類以上のカクテルを収め、世界中のバーでバイブルとなった革新的レシピ本「シューマンズ バー ブック」の著者であり、ミュンヘンで35年以上不動の人気を誇るトップバーのオーナー。76歳を超えた今も現役でカウンターに立ち続けている。

1991年に初来日したというシューマンは「当時、ホテルオークラに泊まっており、その頃のことは鮮明に覚えている。残念ながら一部を残して閉館になってしまうというので、昨年来日した際に、2週間ほどホテルオークラに泊まりました」とコメント。2014にバーに関する展示会のために来日するようになり、「その間に、日本のバーの関係者とも知り合うことが出来て、シューマンファミリーが日本にもできた」と嬉しいそうに語った。

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日本のバーで印象に残ったことを聞かれたシューマンは「若いバーテンダーが活躍しているバーがたくさんありますので、ひとつこれと言うのは難しいですが、私がバーをやっていく上でとても参考になったバーが日本にはある」と興味深いコメントも。「優れたバーテンダーになるために必要なことは?」という植野の質問には「日本的な資質がバーテンダーには必要だと思う。日本のバーでは当たり前でも、ドイツのバーでは当たり前ではないことがある。ドイツは大規模で賑やか。日本にも賑やかなバーがあるが、私が行きたいのは静かなところ。バーテンダーの仕事の仕方もプロフェッショナルで、これも当たり前のことではありません」と真剣な表情で語った。

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最後に映画については「映画に割く時間があまりなく、こんなたくさんのバーを訪問する予定もなかった。旅の形態でバーを訪ね歩くというのを試しにやってみようと。うまくいけば作品にしましょうという話から始まりました」と映画化のきっかけを話していた。

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『シューマンズ バー ブック』
4月21日(土)、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
監督:マリーケ・シュレーダー
出演:チャールズ・シューマン シュテファン・ウェーバー デイル・デグロフ ジュリー・ライナー コリン・フィールド 岸久 上野秀嗣 
配給:クレストインターナショナル

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