新鋭・藤村明世監督デビュー作!葬儀のための“泣き屋”を始めた売れない女優を描く『見栄を張る』予告編

是枝裕和監督製作総指揮のオムニバス『十年 日本』(仮題)の一篇を手がける新鋭、藤村明世監督デビュー作『見栄を張る』が、3月24日より公開となる。それに先立ち、本作の予告編がお披露目となった。

『おくりびと』を彷彿させる、かつて日本にも実在していたという葬儀のための「泣き屋」に着目した本作。周囲には“女優”として見栄を張りながらも、鳴かず飛ばずな毎日を過ごす絵梨子は、ある日、疎遠だった姉の訃報を受け帰郷し、姉が葬儀で参列者の涙を誘う「泣き屋」の仕事をしていたことを知る。その仕事の真の役割を知らぬまま、絵梨子は女優ならば簡単にできると思い、「泣き屋」を始めてみるのだが…。

主演は、『神さまの轍 -Checkpoint of the life-』や『たまゆら』などに出演した、ネクストブレイク必至の久保陽香。体裁を気にする現代人の心の闇や無縁社会で失われゆく人との絆、夢をあきらめきれないヒロインの成長が繊細かつポップな筆致で紡がれる。

本作は、シネアスト・オーガニゼーション(CO2)の助成で製作された長編映画1作目であり、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016でSKIPシティアワード、イタリアのWorking Title Film Festivalにてスペシャルメンションを受賞したほか、ドイツ、アメリカ、オランダなど世界の国際映画祭で注目を集めた。

■是枝裕和監督 コメント
人は何故泣くのか?
生者への見栄なのか、
死者への浄化なのか?
未熟な女優である主人公は、
泣くことを職業にした姉の存在を通して、
泣くことの、そして、女優であることの意味を考えていく。
爽やかな読後感の残る好編。

『見栄を張る』
3月24日(土)より、渋谷ユーロスペース、横浜シネマリンほか全国順次公開
監督・脚本:藤村明世
出演:久保陽香 岡田篤哉 似鳥美貴 辰寿広美 真弓 倉沢涼央 時光陸 小栁圭子
配給:太秦

(C)Akiyo Fujimura