クリント・イーストウッド監督作『15時17分、パリ行き』テロ犯に立ち向かう若者を捉えた本編映像

クリント・イーストウッド監督最新作で、2015年に発生したテロ“タリス銃乱射事件”を描く映画『15時17分、パリ行き』が3月1日より全国ロードショーとなる。それに先立ち、テロ事件の犯人に立ち向かう若者の姿を捉えた本編映像が公開された。

映画化は、事件発生から1年後、イーストウッド監督が、米スパイクTV主催のイベントで、元米空軍上等空兵のスペンサー・ストーン、事件当時学生だったアンソニー・サドラー、元オレゴン州州兵のアレク・スカラトスに対し、「英雄賞」を贈る役目をオファーされたことから始まる。その後、3人が書いた本を読んだ監督は、一夜にして世界のヒーローとなったカリフォルニア州サクラメント出身のごく普通の若者たちに興味を抱いた。「何がヒーローを作るかはわからない。この映画はまさにそれをテーマにした物語だ。実際、自分たちに何が起きるか知りながらどこかに向かう人はいない。何が起こるかわからずにその場所に行く。そして、自分に何も出来ないことに気づく。なぜなら、運命がその一部を担っているからだ」と、3人の物語を映画化すべきだと監督は考えた。

本編映像は、特急列車タリスを実際に走らせて撮影された緊迫のクライマックスシーン。高速で走る列車がフランス国境に入ると車内で異変が起こる。慌ただしく誰かが駆け抜ける音でアンソニーが目覚め、後ろを振り返ったスペンサーの視界には、上半身裸で狂気に目を輝かせた男がいる。咄嗟の判断でテーブルを収納したスペンサーは、緊張に身を固くし、恐怖を感じた女性客が身を隠す。犯人は、銃弾が詰め込まれたデイパックを下ろし、床に落ちたAK-47に手を伸ばす。その動きを座席の隙間から見ていたアレクが叫ぶと、猛烈な勢いでスペンサーが犯人に向かって突進を始め、AK-47の銃口が至近距離に迫り…。絶体絶命の極限下で、その先にはどんな展開が待っているのか、緊迫感が漂うシーンとなっている。

『15時17分、パリ行き』
3月1日(木)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他全国公開
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンソニー・サドラー アレク・スカラトス スペンサー・ストーン
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 2015年8月21日、アムステルダム発パリ行きの高速列車タリスが発車した。フランス国境内へ入ったのち、突如イスラム過激派の男が自動小銃を発砲。乗務員は乗務員室に逃げ込み、500名以上の乗客全員が恐怖に怯える中、幼馴染の3人の若者が犯人に立ち向かった。

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