音尾琢真の主演映画について白石和彌監督が言及「撮るって言ったけど、なにひとつ進んでない(笑)」映画『サニー/32』トークイベント

キャプテンを務めるNGT48、並びにAKB48グループからの卒業を春に控えた北原里英が女優業を本格始動する映画『サニー/32』が2月17日に公開。本作で春樹先輩の役を演じた演劇ユニットTEAM NACSの音尾琢真と、白石和彌監督によるトークイベントが、2月19日に新宿バルト9で開催された。

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本作は、『凶悪』でタッグを組んだ白石和彌監督と脚本の髙橋泉による完全オリジナル作品。物語は、仕事も私生活も今ひとつの中学校教師、藤井赤理(北原里英)が、24歳の誕生日に“サニー”の狂信的信者、柏原(ピエール瀧)と小田(リリー・フランキー)に拉致、そして監禁されるところから始まる。“サニー”とは「犯罪史上、もっとも可愛い殺人犯」としてネットなどで神格化し、世間を騒がせた11歳の少女の愛称であるが、誘拐犯の2人は赤理を“サニー”と呼ぶ。強烈なキャラクターたちの群像劇がサスペンスフルに展開していく中、人間の弱さと強さ、さらにはネット社会の危うさまでをも内抱している物語は、予想を超えた結末に向けて走り出していく。

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監督から「白石組になくてはならない俳優」とまで言わしめた音尾は、開口一番「ようやく今日観られたんですけど、監督!最高です!」と興奮気味。「最初、どうなることかと思って観ていたんですけど、素晴らしいと思いました。台本読んだときは、どうなってんだ?と思って。読めば読むほど、どうなってんだ?今日観たら、すごいですね!ちゃんと人間を撮っている」と作品をべた褒めした。

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対して白石監督は「ありがたいんですけど面倒くさい。『通行人でもいいから現場にいたい』と言うんですけど、だからといってそうもいかない」と、音尾のスケジュールが空かず、なかなか撮影できなかったことを明かした。

実際に北海道の高校の先輩後輩の間柄である音尾と白石。『凶悪』を観て白石の存在を知ったという音尾は「高校の先輩につなげていただき、その日から事あるごとに『出させてください』」とお願いしていたようで、白石は「毎年、お歳暮が届くようになり(笑)。『音尾さん、ありがとう』ってメール送ると、『袖の下です』ってメールが帰ってくる(笑)。音尾さんの主演映画も撮るって言ったけど、なにひとつ進んでない(笑)」と水面下の思いも暴露。MCから「構想はあるんですね」という質問に、白石は「構想もないです(笑)。『子魚たち』ってタイトルは決まってるんだけど(笑)」と話すと、音尾は「構想はありましょうよ!」とツッコみ会場を爆笑に包んでいた。

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『サニー/32』
2月9日(金) 新潟・長岡で先行公開中
2月17日(土) 全国公開中
監督:白石和彌
脚本:髙橋泉
出演:北原里英 ピエール瀧 門脇麦 リリー・フランキー 駿河太郎 音尾琢真 山崎銀之丞 カトウシンスケ 奥村佳恵 大津尋葵 加部亜門 松永拓野 蔵下穂波 蒼波純
配給:日活

【ストーリー】 冬の新潟の或る町。仕事も私生活も振るわない中学校教師・藤井赤理(北原里英)は24歳の誕生日を迎えたその日、何者かに拉致された。やったのは二人組で、柏原(ピエール瀧)と小田(リリー・フランキー)という男。雪深い山麓の廃屋へと連れ去り、彼女を監禁。柏原は「ずっと会いたかったよ、サニー……」と、そう赤理のことを呼んだ。“サニー”とは、世間を騒がせた「小学生による同級生殺害事件」の犯人の通称。そのいたいけなルックスゆえに「犯罪史上、最もかわいい殺人犯」とネットなどで神格化、狂信的な信者を生み出すことに。この“サニー事件”から14年目の夜、二人の男によって拉致監禁された赤理。赤理は正気を失っていきながらも、陸の孤島と化した豪雪地帯の監禁部屋から脱出を試みるが、それは驚愕の物語の始まりにすぎなかった―。

Ⓒ2018『サニー/32』製作委員会