クリント・イーストウッド監督最新作『15時17分、パリ行き』著名人からの絶賛コメント&特別予告編が緊急公開

クリント・イーストウッド監督最新作で、2015年に発生したテロ“タリス銃乱射事件”を描く映画『15時17分、パリ行き』が3月1日より全国ロードショーとなる。このほど、著名人から本作を絶賛するコメントが多数寄せられ、併せて60秒の特別予告編が公開された。

本作は、2月9日に全米公開され、初登場3位にランクイン。イーストウッド作品を観続けてきたお笑い芸人の水道橋博士は、「87才の最長老の監督最新作が最高傑作にして過去最短作の94分という驚異」と、最高齢で挑んだ挑戦的な作品に敬服。ジャーナリストの佐々木俊尚は、「日常が突如として反転し、危機のさなかに陥った時、人々はどう行動できるのか。その瞬間をきっちりと描くためだけに本作は存在する」と、テロの時代に向けられた巨匠からのメッセージを全身で受けとめた。「アメリカの正義を貫いてきたかつてのスーパーヒーロー、イーストウッドが、『ハドソン川の奇跡』に続いて、現代の世界的脅威にどう立ち向かうかを問う。ヒーロー映画が量産される、このヒーロー不在の時代だからこそ、名も無き実在の青年達をキャスティングして描かれるこの真実は勇気を与えてくれる」とコメントを寄せたのはゲーム・クリエイターの小島秀夫。このほか、映画・音楽ジャーナリストの宇野維正、映画ライターの後藤岳史、田嶋真理、よしひろまさみちら著名人から、本作に対する驚愕と絶賛の声が続々と寄せられている。

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60秒の特別予告編では、特急列車で客室乗務員から赤ワインを受け取るアンソニー・サドラー(写真中央)、ミニコーラを給仕され無邪気に喜ぶアレク・スカラトス(左)、その隣で微笑むスペンサー・ストーン(右)の3人の若者が映し出され、パリに向かう列車はフランス国境に入った時、554人を狙った無差別テロ、通称“タリス銃乱射事件”が発生する。幼い頃から苦悩を友にしてきた、カリフォルニア州サクラメント郊外の労働者階級出身の3人の幼なじみは、なぜ死に直面しながら命を捨てる覚悟で立ち向かえたのか、当事者の目線からテロの真実を浮かびあがらせる。

著名人からの絶賛コメント

■水道橋博士(お笑い芸人)
87才の最長老の監督最新作が最高傑作にして過去最短作の94分という驚異

■佐々木俊尚(ジャーナリスト)
本作では3人の若者たちの、普通すぎるほどの普通の日常が描かれる。その日常が突如として反転し、危機のさなかに陥った時、人々はどう行動できるのか。その瞬間をきっちりと描くためだけに本作は存在すると断言してもいいだろう。その一瞬の決断は、鮮やかに世界を変えうる。それは大きな希望であるのと同時に、私たちに「お前もそれをできるのか?」を突きつける鋭い剣でもあるのだ。

■小島秀夫(ゲーム・クリエイター)
本作は“テロリズム”でも“ヒロイズム”でも“愛国心(パトリオティズム)”でも、“奇跡”の物語でもない。マッチョな銃でアメリカの正義を貫いてきたかつてのスーパーヒーロー、イーストウッドが、「ハドソン川の奇跡」に続いて、現代の世界的脅威にどう立ち向かうかを問う。ヒーロー映画が量産される、このヒーロー不在の時代だからこそ、名も無き実在の青年達をキャスティングして描かれるこの真実は勇気を与えてくれる。これはある運命に集約される、ごくありふれた一般青年達の人生における“役割”を描いた物語である。誰もが産まれた時から、“15時17分、パリ行き”に向かっているのだ。

■宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト)
『アメリカン・スナイパー』も『ハドソン川の奇跡』もこの作品のためにあったと気づいた時、言葉を失った。誰も届かない次元で、映画表現をさらに更新していく87歳のイーストウッド。あなたは神か?

■後藤岳史(映画ライター)
事件の現場を当事者たちが生き直す!イーストウッド監督の新たな冒険による旧友3人の突発的な連携ぶりは、まるで急流下りのよう。一瞬の猶予もない一漕ぎ一漕ぎの果敢さに、全身が総毛立つ。

■田嶋真理(映画&海外ドラマ ライター)
子供の頃から負け犬扱いされていた3人が英雄となる過程は、学生時代に落ちこぼれだったイーストウッド自身に重なる。とりわけ子育て世代や人生に迷った方にご覧いただきたい、観る者すべてを勇気づける感動作だ。

■よしひろまさみち(映画ライター)
正直驚いた。エンドロールを観るまで当事者本人が演技していることを忘れてしまう、実録映画の新機軸。監督の手腕にひれ伏しました。

■松江哲明(ドキュメンタリー監督)
フィクションとノンフィクションの境界線には多くの映画人が挑んできたが、イーストウッドはごく自然に「これが答えだ」と提示する。そして「こんな表現があったのか」とまたも圧倒されてしまうのだ。

■松崎健夫(映画評論家)
現実とフィクションの境界線を悠々と越境する究極のリアリズム。またもやクリント・イーストウッドは、早くも2018年度の映画ベストテンでNo.1に輝くことが確約された。

■浜村淳(映画評論家)
愛は正義、正義は勇気。銃を持った暴徒に敢然と立ち向かう米国青年たち。現実の事件に現実の出演者で息づまる名場面。正義も勇気も生きている!

■ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
主人公の3人が全員「負け組」とされるような人たちであることが何といっても印象的です。いざ危機が起きる時、肝心なのが学歴ではなく、その人の価値観。

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『15時17分、パリ行き』
3月1日(木)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他全国公開
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンソニー・サドラー アレク・スカラトス スペンサー・ストーン
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 2015年8月21日、アムステルダム発パリ行きの高速列車タリスが発車した。フランス国境内へ入ったのち、突如イスラム過激派の男が自動小銃を発砲。乗務員は乗務員室に逃げ込み、500名以上の乗客全員が恐怖に怯える中、幼馴染の3人の若者が犯人に立ち向かった。

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