高嶋政宏が『ゴジラ VS メカゴジラ』撮影時のエピソードを披露! “さよなら日劇ラストショウ”トークイベント レポート

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メカゴジラナイトには、特技監督の中野昭慶、映画監督の大河原孝夫、手塚昌明、プロデューサーの富山省吾の4名が登壇。中野は「実は日劇は大変思い入れのある劇場でして、ここで映画を観られなくなるというのが悲しくてしょうがないんです。東宝で映画を作っている者にとって、この日劇にどれだけのお客さんが来てくれるかが僕らの勝負だったんです。今日はこんなにたくさん来て頂いて、僕にとって最高の喜びです」と、会場に駆け付けたファンへの感謝を語った。

『ゴジラ対メカゴジラ』製作の経緯について聞かれた中野は、「別の作品の撮影中に、突然プロデューサーがやってきて、『今度ゴジラ20周年という肩書で気合いを入れて作品を作りたい。何か新しい怪獣を考えておいてくれ』と言われた。そこでつい『ゴジラの前にゴジラなく、ゴジラの後にゴジラなし』と偉そうなことを言ってしまったんです。というのもゴジラってよくできてるんですよ。その後、何体もゴジラを作ったんだけど、ついにゴジラを超えることができなかった。だから『ゴジラの相手はゴジラでしょ。ロボットを作れば?』と言ったんです」と、プロデューサーに提案したことがきっかけでメカゴジラが誕生したことを明かした。富山はこのメカゴジラというアイディアに対し、「ゴジラにとって最強の敵はゴジラだろうと思いましたが、一本の映画の中にゴジラを2体出すわけにはいかない。それを見事に、しかもゴジラの姿で登場させるという、こんなに素晴らしいアイディアと映画はなかったと思います。メカゴジラが出てきたときは本当にびっくりしましたし、背中が破れて金属が見えるというところは、本当にゾクゾクします」と絶賛。

続いて、メカゴジラのデザインについて聞かれた中野は「当時、世の中にブリキ製のゴジラがあった。金属感を出すために角があったほうがいいと考えて、ブリキをひっぱたいた感じでデザインしてくれとデザイナーに依頼したんです。そして基本構図は西洋甲冑。あれを基本にして関節などをデザインしていきました。そうして工夫しながらできたのが、メカゴジラでございます」と、ブリキ製のゴジラと西洋甲冑をヒントにメカゴジラのデザインが考案されていたことを明かした。

またメカゴジラそれぞれのデザインについて富山は、「怪獣は顔が命だと思っています。『ゴジラ×メカゴジラ』に登場する機龍はオオカミだと思っていまして、『ゴジラ VS メカゴジラ』はどちらかというと猟犬というか犬の顔だというように思っているんです。中野監督の『ゴジラ対メカゴジラ』は、中野監督の顔ですかね(笑)」とコメントすると、会場からは笑いが起こった。

さらに、話題が日劇での思い出のことになると富山は、「昔は先着順ということもあって、映画を観るために列を作ったんですよね。12月という寒い時期にお客さんが列を作ってくださるので、心配でいつも様子を見に行って、“大丈夫ですか?”と声をかけていたことを思い出します」と当時を振り返る。また大河原は「必ず監督した作品の封切り初日に観に来てくれたお客さんに挨拶をしていました。今日久しぶりに控室からこの舞台までの道のりを歩いて、当時のことが懐かしく思い出されます」と感慨深い様子。また手塚は「2日か3日前から徹夜で並んで下さっていたお客さんに、温かい缶コーヒーを買って差し入れをしていました」と、寒い中映画を観るために並んでいたお客さんへ、粋な気遣いをしていたことを明かした。

最後に、富山は「東宝に日本の特撮の粋を結集して、メカゴジラシリーズを作ってほしい。今日はそのスタートラインなので、皆さん宜しくお願いします」とメカゴジラをアピール。中野も「僕が作ったゴジラはアナログです。CG で作ったメカゴジラがどんなデザインとなって甦るのか、それを楽しみにしています」と今後の展望に期待を寄せた。メカゴジラ尽くしとなったトークイベントは大盛り上がりで、幕を閉じた。

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