ミヒャエル・ハネケ監督 × イザベル・ユペール主演 『ハッピーエンド』予告編

『白いリボン』、『愛、アムール』でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したミヒャエル・ハネケ監督の最新作『ハッピーエンド』が3月3日より公開となる。このほど、本作の予告編がお披露目となった。

『ファニーゲーム』、『ピアニスト』と、観客の心を震撼させるこれまでの作品群から一転、『愛、アムール』では老夫婦ジョルジュとアンヌの愛と死に透明な視線を投げかけた作品を発表し、カンヌ国際映画祭パルムドール、そしてアカデミー賞外国語映画賞を受賞したミヒャエル・ハネケ監督。あれから5年、ハネケ監督は妻を逝かせたジョルジュのその後を考え続け、最新作『ハッピーエンド』を完成させた。本作は、2017年のカンヌ国際映画祭のコンペティション部門にも出品された。

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本作は、フランスの移民問題を象徴する街カレーに住み、裕福な生活を送るロラン一家の物語。家長は、建設業を営み、一代で巨万の富を得たジョルジュ(ジャン=ルイ・トランティニャン)。そのジョルジュの後継者は娘のアンヌ(イザベル・ユペール)。専務職を任されたアンヌの息子はピエール(フランツ・ロゴフスキ)。アンヌの弟で医者のトマ(マチュー・カソヴィッツ)とその若い妻アナイス(ローラ・ファーリンデン)。そして、トマとトマの元妻との間に生まれ、ある事件をきっかけにロラン家で暮らすことになった14歳のエヴ(ファンティーヌ・アルドゥアン)。物語は、常に“死”が纏わりつく祖父ジョルジュとその孫娘エヴを中心に進んでいく。

予告編には、瀟洒なダイニングで食卓を囲んでいる最中、ジョルジュがエヴに浴びせるトラウマ級の発言や、用途は謎のままに銃の調達を命じるジョルジュ、薬物の乱用で集中治療室に入れられたエヴの母、ハムスターの死体を携帯で映した映像などが登場し、ロラン一家で巻き起こる、どこか“普通”でない一旦が映し出されている。

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『ハッピーエンド』
3月3日(土) 角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー
監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ
出演:イザベル・ユペール ジャン=ルイ・トランティニャン マチュー・カソヴィッツ トビー・ジョーンズ ファンティーヌ・アルドゥアン
配給:ロングライド

【ストーリー】 ロラン家は建設会社を経営し、瀟洒な邸宅に3世代で暮らしている。両親の離婚のため離れて暮らしていた孫娘エヴは、ある事件をきっかけに、父親トマと一緒に暮らすため祖父ジョルジュたちの住むフランス北部のカレーに呼び寄せらせる。85歳のジョルジュと13歳のエヴには、誰にも言えない“秘密”をそれぞれに抱えていた…。

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