リーアム・ニーソン主演「ウォーターゲート事件」の真相を暴いたFBI副長官を描く『ザ・シークレットマン』ジャーナリスト、文化人から絶賛コメント!

第37代リチャード・ニクソン米大統領を辞任に追い込んだ、アメリカ史上最大の政治スキャンダル「ウォーターゲート事件」の真相を暴いたFBI副長官の戦いを描くサスペンス映画『ザ・シークレットマン』が2月24日より全国ロードショーとなる。このほど、ジャーナリスト、論客、文化人として活躍する著名人から本作を絶賛するコメントが多数寄せられた。

secretman_main

本作の主演はリーアム・ニーソンが務め、「ウォーターゲート事件」の捜査によってニクソン政権の不法行為や腐敗を告発し、30年以上にわたって正体が謎とされた、通称“ディープ・スロート”と呼ばれた当時のFBI副長官、マーク・フェルトを演じる。メガホンをとるのは、『パークランド ケネディ大統領、真実の4日間』、『コンカッション』で実話を映画化した俊英ピーター・ランデズマン。また、製作にはリドリー・スコットが参加した。

現トランプ政権において取り沙汰されている“ロシア疑惑”に非常に似通っている本作。日本での公開を前に、字幕監修を務めた国際教養大学大学院客員教授の小西克哉をはじめ、ジャーナリストの田原総一朗、モーリー・ロバートソン、テレビキャスターの久米宏、草野仁、小堺一機、社会学者の古市憲寿、国際政治学者の三浦瑠麗、作家の羽田圭介らが本作を称えるコメントを寄せた。

『ザ・シークレットマン』著名人絶賛コメント

■梅沢富美男(俳優)
真実は時に闇に葬られる。それを暴く戦いは孤独だ。相手が大きければ大きいほどすべてを犠牲にする覚悟がいる。それでもすべてを白日の下にさらしてくれるフェルトという高潔の士があの時代にはいた。30年以上たって現代にディープ・スロートは現れるのだろうか。

■大澤聡(批評家、メディア研究者)
セクショナリズムに支えられた職務倫理と、それに抵触してしまう個人の信念や行動、ふたつの狭間に零れ落ちる家庭人としての生涯。「真実」と評価軸が複線化し、誰もが当事者となりうる時代に、私たちは何を選択すべきか?

■小黒一三(ソトコト統括編集長)
君たちはどう生きるのかの映画版だ。信義を貫き真面目に生きると、自己満足は成就するが、家族をはじめ周りの人間には、不幸を招く。何とも不条理な大人な作品。是非、貴乃花親方に真っ先にみていただきたい今年の一本。

■越智道雄(アメリカの政治・文化研究者)
トランプ政権の諸問題が表沙汰になる以前から制作された本作だが、監督は、新たなディープ・スロートが躍り出てくれることを映画に籠めたのではないか。

■蟹瀬誠一(国際ジャーナリスト 明治大学教授)
こんな事実があったのか。極秘の捜査情報を密かにマスコミにリークし、ニクソン米大統領を辞任にまで追い込んだ内部告発者の怒りと苦悩する姿に感動させられた。まさに調査報道を超えた力作だ。

■木村草太(憲法学者)
「国家の危機」とは「憲法の危機」。登場人物が何度も「憲法(constitution)」に言及するのが印象的だ。権力の腐敗に対抗するには、「職権の独立」を守り抜くプロの矜持と国民の後押しが必要だ。

■草野仁(テレビキャスター)
ピンチを迎えても敢然と立ち向うフェルト。使命感に燃え、正義を貫くその姿に真の英雄を見た。魂を揺さぶられる力作だ!

■久米宏
ウォーターゲート事件を執念深く追求し続けるワシントンポスト紙には、強力な密告者~ディープ・スロートが存在した。それはFBIの高官だった。彼の私生活を含め、ドキュメンタリー映画だと錯覚する出来だ。この監督は巧みである。今、日本社会は、ディープ・スロートを渇望している。

■ケント・ギルバート(カリフォルニア州弁護士)
ウォーターゲート事件はアメリカの恥ずべき歴史だが、国民の知る権利が守られた象徴でもある。フェイクニュースと報道しない自由で知る権利を侵害する、昨今のメディアの劣化ぶりを再認識させてくれる秀作。

■小堺一機
今の時代に、あの時代を圧倒的な“真実”で見せつけられる。歴史は繰り返すと言う。フェイクニュースに踊らされる今、本当に知らなければいけない事、知らせなければいけない事、ジャーナリストと国民に改めて覚悟を問う作品だ。

■小西克哉(国際教養大学大学院客員教授)
画面に横溢する緊張感。行き詰まるホワイトハウス対FBIの攻防。法秩序を根底から壊そうとするものに、違法な捜査は許されるのか?巨悪が民主主義を私物化する時、民主主義の原則を曲げても彼を追求すべきなのか?トランピアンな時代に我々が問われるのは、まさにこのジレンマだ。

■佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト)
主人公は何に身を捧げたのか。それは思想でも正義でもないと思う。彼は「事実に寄り添うこと」に忠実に従ったのだ。フェイクニュースが溢れる今こそ観るべき映画。

■佐々木紀彦(NewsPicks編集長)
権力と権力の闘い。真実と虚偽の闘い。正義と現実の闘い。派手なシーンや大げさな脚色があるわけではない。物語は淡々と進んでいく。そこに圧倒的なリアリティを感じる。たった一人の意志と行動が、歴史を動かしていく。

■辛坊治郎(ニュースキャスター)
人類がたどり着いた世界最高の政治形態、アメリカ型民主主義。しかしその中心には、真っ暗で巨大な穴があいていた。この映画のスクリーンに広がる闇に、あなたは間違いなく戦慄する。

■田﨑史郎(政治記者)
新米時代に観て記者の手本とした「大統領の陰謀」の対を成す作品だ。この映画でリークする側の動機が分かった。我々メディアは結局、取材相手から利用される存在なのか―。

■田原総一朗(ジャーナリスト)
全編凄い映画である。ウォーターゲート事件の“ディープ・スロート”であった。当局のFBI副長官がFBIの独立性を守るために、全てを犠牲にして最高権力者と闘う姿に感動した。

■手嶋龍一(外交ジャーナリスト・作家)
ホワイトハウスの機密を握る捜査・情報機関――それがFBIであり、副長官がニクソンに止めを刺した。そしていまFBIがトランプに挑もうとしている。大統領対FBI、対決の構図は現下の情勢にぴたりと重なり、不気味なほどだ。

■中林美恵子(早稲田大学教授)
過去と未来をつなぐもの、権力の闇と内部告発の帰結、人間の幸せの単位とは…今を生きる私たちに鮮烈なメッセージを放つ作品である。

■羽田圭介(小説家)
『96時間』や『アンノウン』といった作品において、怒らせ、目覚めさせたら危険な男として定着したリーアム・ニーソン。本作では、その危険性の発露のさせ方がどこまでも知性的だ。もう誰も、“真実を明らかにしたい”という彼の行いを、止めることはできない。彼自身にも。

■古市憲寿(社会学者)
国家には「永遠の謎」がつきものだ。数多くの出来事が闇に葬られてきたのだろう。しかし、この映画の主人公は、それを許さない。国家で働くとは、一体誰に仕えることなのか?忖度しない役人は魅力的だと思った。

■三浦瑠麗(国際政治学者)
エリート支配が崩れ始め、政治家の飽くなき権力闘争が始まったとき、その変化に抗い、節を曲げない男がいた。リーアム・ニーソンが体現するその肖像は、トランプのアメリカにおいて遥か彼方に去った不偏不党の良識を私たちに示す。

■モーリー・ロバートソン(ジャーナリスト)
アメリカの歴史的事件から学ぶ現在。ウォーターゲート事件を再度浮き彫りにすることで現在のトランプ政権の在り方をより現実的に見ることができる。今のアメリカを知るためにも観るべき映画!

■山路徹(ジャーナリスト)
驚愕の史実に身震いすると共に、“自由と正義”の国の“深い闇”を感じた。内部告発者(ディープ・スロート)の孤独で危険な闘いを描いた一級のサスペンス映画だ。

■ロバート キャンベル(国文学研究資料館長)
真実を追求した男の、今一番知っておきたいストーリー。内部告発者が落とす暗い影とシャープな横顔、その心を胸の深いところに刻み込みました。

『ザ・シークレットマン』
2月24日(土) 新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督・脚本・製作:ピーター・ランデズマン
出演:リーアム・ニーソン ダイアン・レイン マイカ・モンロー ブルース・グリーンウッド
配給:クロックワークス

【ストーリー】 1972年6月17日深夜、5人の男がワシントンD.C.の民主党本部に侵入し、盗聴装置を仕掛けようとしたところを逮捕される。後に「ウォーターゲート事件」と呼ばれる、アメリカ合衆国史上類をみない政治スキャンダルの発端である。捜査を指揮するのはFBI副長官マーク・フェルト。遅々として進まない捜査に苛立つフェルトは、やがてホワイトハウスがCIAを通じ捜査を妨害していることを察知する。事件そのものがホワイトハウスの陰謀によるものだと悟ったフェルトだが、フーバー亡き後FBI長官に就任したグレイはニクソン大統領の忠臣であり、協力は望めない。フェルトは事件の真相を白日の下に晒すため、ある決断をする。

©2017 Felt Film Holdings.LLC