沖田修一&白石和彌両監督がラップを歌う! 北原里英主演『サニー/32』本編より美少女“サニー”の紹介映像公開

キャプテンを務めるNGT48、並びにAKB48グループからの卒業を春に控えた北原里英が女優業を本格始動する映画『サニー/32』が、2月17日より全国ロードショーとなる。このほど本編から、本作のタイトルにもなっている“サニー”の紹介映像が公開された。

本作は、『凶悪』でタッグを組んだ白石和彌監督と脚本の髙橋泉による完全オリジナル作品。物語は、仕事も私生活も今ひとつの中学校教師、藤井赤理(北原里英)が、24歳の誕生日に“サニー”の狂信的信者、柏原(ピエール瀧)と小田(リリー・フランキー)に拉致、そして監禁されるところから始まる。“サニー”とは「犯罪史上、もっとも可愛い殺人犯」としてネットなどで神格化し、世間を騒がせた11歳の少女の愛称であるが、誘拐犯の2人は赤理を“サニー”と呼ぶ。強烈なキャラクターたちの群像劇がサスペンスフルに展開していく中、人間の弱さと強さ、さらにはネット社会の危うさまでをも内抱している物語は、予想を超えた結末に向けて走り出していく。

今回本編から公開されたのは、「犯罪史上、最もかわいい殺人犯」と呼ばれる11歳の美少女“サニー”の紹介映像。映像では、世間を騒がせた彼女の所業と、それによってネットを中心に盛り上がり、神格化していく様子が映し出されていく。そんな中、映像で流れる不釣り合いともいえるメロウなラップに大きな秘密が。実はこの劇中歌「もっともかわいいマーダーはサニー」を歌うのは“沖田修一とアモーレスターズ”という音楽ユニット。『南極料理人』や『モヒカン故郷へ帰る』などで知られる日本映画界を牽引する沖田修一監督が歌い、さらには本作の白石和彌監督がコーラスで参加。作詞を脚本の髙橋泉が務め、作曲は劇伴担当であり、ソロユニット“agraph”や電気グルーヴのライブサポートメンバーとして活動する注目のアーティスト、牛尾憲輔が手がけた。

白石監督は楽曲の制作経緯について、「映画の中で起こるサニー事件が安易にネット上で消費され、遊ばれている感じを出したくて脚本段階から盛り込みました」と初期段階からの構想であったことを明かしている。映像に留まらず、劇中歌の演出にも幅を広げる白石監督の手腕にも注目が集まる。

①沖田監督&白石監督▲沖田修一監督(左)と白石和彌監督(右)

■白石和彌監督 コメント
最初は白石さんが歌うのがいい、と牛尾(憲輔)さんから逆提案されたのですが、それだけは無理と拒否。歌詞を書いた髙橋(泉)さんに歌う?と聞きましたが食い気味に断られました。そこで、僕が最も信頼を寄せていてアーティスト感があり、勝手に親友だと思っている沖田修一監督に依頼することを決意。普段はメールを送っても既読スルーされるんですが、歌って欲しいというメールにはすぐに食いついてくれました。出来上がった曲には非常に満足しています。

■沖田修一監督 コメント
“沖田修一とアモーレスターズ”という謎のグループがありまして、白石さんが名付け親です。名付け親から映画の挿入曲を歌ってほしいとお願いされたら、行かないわけにはいきませんでした。雨と汗でずぶ濡れですが、一生懸命10分とかだけ歌いました。ラップしました。映画も曲もヒットしますように。

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『サニー/32』
2月9日(金) 新潟県長岡市で先行公開
2月17日(土) 全国公開
監督:白石和彌
脚本:髙橋泉
出演:北原里英 ピエール瀧 門脇麦 リリー・フランキー 駿河太郎 音尾琢真 山崎銀之丞 カトウシンスケ 奥村佳恵 大津尋葵 加部亜門 松永拓野 蔵下穂波 蒼波純
配給:日活

【ストーリー】 冬の新潟の或る町。仕事も私生活も振るわない中学校教師・藤井赤理(北原里英)は24歳の誕生日を迎えたその日、何者かに拉致された。やったのは二人組で、柏原(ピエール瀧)と小田(リリー・フランキー)という男。雪深い山麓の廃屋へと連れ去り、彼女を監禁。柏原は「ずっと会いたかったよ、サニー……」と、そう赤理のことを呼んだ。“サニー”とは、世間を騒がせた「小学生による同級生殺害事件」の犯人の通称。そのいたいけなルックスゆえに「犯罪史上、最もかわいい殺人犯」とネットなどで神格化、狂信的な信者を生み出すことに。この“サニー事件”から14年目の夜、二人の男によって拉致監禁された赤理。赤理は正気を失っていきながらも、陸の孤島と化した豪雪地帯の監禁部屋から脱出を試みるが、それは驚愕の物語の始まりにすぎなかった―。

Ⓒ2018『サニー/32』製作委員会