『あゝ、荒野』菅田将暉&ヤン・イクチュンがキネマ旬報ベスト・テンで個人賞受賞!再上映も決定!

寺山修司が唯一遺した傑作小説を『二重生活』の岸善幸がメガホンをとり再構築し、若手実力派俳優の菅田将暉と韓国映画『息もできない』で世界各国の映画賞を総なめにした名優ヤン・イクチュンをダブル主演に迎えて映画化された『あゝ、荒野』。このほど、第91回キネマ旬報ベスト・テンで菅田将暉が主演男優賞、ヤン・イクチュンが助演男優賞に輝いた。そして、1月13日より各映画賞受賞を記念した再上映が決定した。

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これが2017年度3冠目の個人賞となる菅田は、この連続受賞で名実ともに実力派俳優若手筆頭格のポジションを不動のものとした。助演男優賞に輝いたヤンは、キネマ旬報ベスト・テン受賞は実にこれが4回目。自身が監督・脚本・主演を務めた『息もできない』で2010年同賞外国映画部門第1位、読者選出外国映画第1位、監督賞受賞に加え、今回は助演男優賞獲得という前例のない快挙を達成した。また、外国人俳優でありながら日本映画部門の個人賞受賞は、同賞では『月はどっちに出ている』のルビー・モレノ以来25年ぶりとなった。

2017年10月に前・後篇と立続けに公開された本作は、年末に授賞式を終えた報知映画賞では邦画部門にて作品賞と主演男優賞をダブル受賞、日刊スポーツ映画大賞でも作品賞と主演男優賞を獲得した。さらに、今月受賞発表を控えた第72回毎日映画コンクールでは、本年度最多となる作品賞、主演男優賞ほか9部門で11ノミネート、第60回ブルーリボン賞でも同じく作品賞、主演男優賞ほか5部門6ノミネートと引き続き映画賞を席巻する勢いとなっている。

本作は、劇場、配信、DVDリリースと異例の公開スタイルで話題を呼んだが、スクリーンでの上映を求めるリクエストの声も高く、今回の連続受賞を受け、全国数か所で異例の受賞記念再上映が1月13日よりスタートする。

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『あゝ、荒野』
1月13日(土)より新宿ピカデリー他 前篇・後篇二部作一挙再公開
監督:岸善幸
原作:「あゝ、荒野」寺山修司(角川文庫)
出演:菅田将暉 ヤン・イクチュン 木下あかり モロ師岡 高橋和也 今野杏南 山田裕貴 でんでん 木村多江 ユースケ・サンタマリア
主題歌:BRAHMAN「今夜」(NOFRAMES recordings/TOY’S FACTORY/TACTICS RECORDS)
配給:スターサンズ

【ストーリー】 かつて、母に捨てられた新次(菅田将暉)は兄のように慕う劉輝と共に詐欺に明け暮れていた。そんなある日、彼らは仲間の裕二らにより襲撃されてしまう。そして2021年新宿。行き場のないエネルギーを抱えた新次は劉輝を半身不随にした裕二への復讐を誓っていた。一方、同じ新宿で吃音(どもり)・赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと健二(ヤン・イクチュン)はいつも通り床屋のティッシュ配りをしていると、ひょんなことから新次と共に“片目”こと堀口からボクシングジへと誘われる。言われるがままボクシングジムを訪れた2人は、それぞれの想いを胸にトレーニングを始める。新次はボクシングで裕二への復讐を果たすため。バリカンは内気な自分を捨てるため。試合を重ね、徐々に名を挙げて行く新次に対し特別な感情を抱くようになっていく健二。そのさなか、新次は宿敵・裕二との戦いに挑む。一方、バリカンもまた大きな決断を下し、新次との関係が変わろうとしていた…。

©2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ