クリント・イーストウッド監督最新作『15時17分、パリ行き』予告編公開!監督からコメントも

クリント・イーストウッド監督最新作で、2015年に発生したテロ“タリス銃乱射事件”を描く映画『15時17分、パリ行き』が、2018年3月1日より全国ロードショーとなる。これに先立ち、本作の予告編が公開され、併せてイーストウッド監督からコメントが寄せられた。

本作は、2015年8月21日に、554人の乗客を乗せたアムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリスで発生した“タリス銃乱射事件”において、武装したイスラム過激派の無差別テロ犯に立ち向かった3人の若きアメリカ人を描く。

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監督のイーストウッドは、『許されざる者』、『ミリオンダラー・ベイビー』で2度のアカデミー賞作品賞と監督賞を受賞し、近年は『アメリカン・スナイパー』、『ハドソン川の奇跡』で実話を基にした作品を手がけた。今回、“タリス銃乱射事件”を映画化するにあたって数多くの俳優たちに会ったイーストウッド監督は、テロを阻止した3人の若者たち本人こそふさわしい顔だと感じ、事件現場に居合わせたスペンサー・ ストーン(写真左)、アレク・スカラトス、アンソニー・サドラー(写真中央)に、彼ら自身を演じてもらうことを決断。ハリウッド映画史上初となる大胆なキャスティングについて、イーストウッド監督は「映画を観たらちょっと驚くと思う」と自信をのぞかせている。

予告編は、銃を手にした犯人が乗客たちの車両へと歩を進める車両内の緊迫と、テロに立ち向かった3人の若者たちの生い立ちを綴っていく。軍隊で厳しい訓練に励む青年、ベッドに身を託して祈りをささげる少年、学校でいじめに遭いロッカーに八つ当たりする姿など3人の過去の葛藤が描かれ、そして成長した彼らは犯人に立ち向かおうと決意する。

クリント・イーストウッド監督 コメント全文

彼らは旅行中の青年で、テロリストが電車に乗り込んできた時にとっさにアクションを起こしたのです。テロリストは300発近くの弾丸と銃を持っていました。悪事を企んでいたことは明白です。私は、数多くの素晴らしい俳優たちと出会ってきました。おそらく彼らを起用したとしても素晴らしい仕事をしてくれたでしょう。しかし私は、この3人の若者たち自身に演じてもらうことこそ、もしかすると面白い試みなのでは?と思い始めました。私は彼らと共に、事件が起こった全く同じ場所で撮影を行いました。彼らは熱意をもって挑戦し、私たちは彼らを受け入れました。きっと映画を観れば、驚いてくれると思います。3人のどこにでもいる普通の若者たちが、あの事件を体験した他の人々とともに、あの場所を再び訪れるという体験は、彼らにとっても心の浄化になったのではないかと思っています。

『15時17分、パリ行き』
2018年3月1日(木)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他全国公開
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンソニー・サドラー アレク・スカラトス スペンサー・ストーン
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 2015年8月21日、アムステルダム発パリ行きの高速列車タリスが発車した。フランス国境内へ入ったのち、突如イスラム過激派の男が自動小銃を発砲。乗務員は乗務員室に逃げ込み、500名以上の乗客全員が恐怖に怯える中、幼馴染の3人の若者が犯人に立ち向かった。

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