クリント・イーストウッド監督最新作 “タリス銃乱射事件”を描く映画『15時17分、パリ行き』公開決定

クリント・イーストウッド監督最新作で、2015年に発生したテロ“タリス銃乱射事件”を描く映画『THE 15:17 TO PARIS』(原題)が、邦題『15時17分、パリ行き』として2018年3月1日より全国公開されることが決定した。

本作は、2015年8月21日に、554人の乗客を乗せたアムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリスで発生した“タリス銃乱射事件”で、武装したイスラム過激派の無差別テロ犯に立ち向かった3人の若きアメリカ人を描く。

監督のイーストウッドは、『許されざる者』、『ミリオンダラー・ベイビー』で2度のアカデミー賞作品賞と監督賞を受賞し、近年は『アメリカン・スナイパー』、『ハドソン川の奇跡』で実話を基にした作品を手がけた。『ハドソン川の奇跡』でも実際の現場にいた人々がエキストラとして参加したが、今回はさらに徹底したリアリティにこだわり、主演の3人にはそれぞれ本人を起用。さらに、当時の列車に居合わせた乗客も出演し、事件が起きた場所で撮影が行われた。現在テロリズムが世界を震撼させるなか、本作についてイーストウッドは「この映画はごく普通の人々に捧げた物語」と語っている。

aflo_KDNA074992▲事件後の2015年9月、当時のオバマ米大統領にホワイトハウスに招かれた、左から、アレク・スカラトス、スペンサー・ストーン、オバマ前大統領、アンソニー・サドラー UPI/アフロ

タリス銃乱射事件とは?
2015年8月21日、554人の乗客を乗せたアムステルダム発パリ行きの高速鉄道タリスにイスラム過激派で武装したモロッコ国籍の男(アイユーブ・バッザーニ)がブリュッセルから乗車。トイレで自動小銃を補填し無差別殺傷を試みたが、たまたま乗り合わせていた旅行中の米空軍兵スペンサー・ストーン(23)とオレゴン州兵のアレク・スカラトス(22)、彼らの友人の大学生アンドニー・サドラー(23)が取り押さえ大惨事となるところを防いだ。その際スペンサーは犯人にカッターナイフで切り付けられ頭や首など多数負傷したが、誰一人死者を出さずに済んだ。

『15時17分、パリ行き』
2018年3月1日(木)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他全国公開
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンソニー・サドラー アレク・スカラトス スペンサー・ストーン
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 2015年8月21日、アムステルダム発パリ行きの高速列車タリスが発車した。フランス国境内へ入ったのち、突如イスラム過激派の男が自動小銃を発砲。乗務員は乗務員室に逃げ込み、500名以上の乗客全員が恐怖に怯える中、幼馴染の3人の若者が犯人に立ち向かった。

©2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS NORTH AMERICA INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC – – U.S., CANADA, BAHAMAS & BERMUDA © 2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT INC.