ドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』感動のクライマックスシーンの撮影終了!

フジコ・ヘミングの“99年の衝撃のデビューから20周年の2019年に向けた記念映画”として、魂のピアニストの軌跡と音楽、そしてプライベートに切り込み、演奏家としての姿はもちろん、自宅で愛猫たちと共に暮らす日常、秘密に包まれたプライベートの姿、そして知られざるヒストリーにまで迫った、フジコ・ヘミング初のドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミングの時間』がクランクアップした。

フジココンサートの様子

12月1日に東京オペラシティにて行われた、猫や犬をはじめ動物愛護のためのスペシャルチャリティーコンサート「いと小さきいのちのために」にて、映画のクライマックスシーンの撮影が実施された。撮影用カメラを入れた会場で、満員御礼で迎えたコンサート。割れるような拍手で迎えられたフジコ・ヘミングが、静かにショパンの「エオリアンハープ」を弾き始めると、彼女の演奏を楽しみに訪れた幅広い年齢の観客が静まり返り、豊かで温かい演奏に聴き入った。また、今回のコンサートでは衣装チェンジを3回行い、2番目には彼女の着想からデザインされた新作ドレス『月夜奏~銀の花びら降り注ぐ~』が初お披露目となった。シルバーに輝くドレスを着て登場したフジコ・ヘミング。ゲストにバイオリニストの吉田直矢を迎え、ジャズのスタンダードナンバー「サマータイム」で観客の意表を付くと同時に、“奇跡のカンパネラ”として、フジコ・ヘミングの代表するレパートリーとなっている、フランツ・リストの「ラ・カンパネラ」を2回も演奏し、観客のため息を誘った。演奏の合間には「本日はご来場いただきありがとうございました。沢山の拍手が嬉しいです」と自ら観客に語りかけて微笑み、「ラ・カンパネラ」をアンコールで二度目の熱演をした。エモーショナルに心に刺さる演奏で観客を魅了した後には、にっこりと微笑みながらウィンクをしてステージを終えた。

小松莊一良監督 コメント

待ちに待ったクライマックスの撮影。お越しいただいた皆さんに改めてお礼を申し上げたいと思います。満席のお客様の会場がうねるような熱い拍手を聞き、心が震えました。この熱気を映画を通して伝えたいです。2015年から撮影を始め本日まで一瞬一瞬が大変濃厚な時間の連続でした。フジコ・ヘミングさんは、無垢な少女のような感性を持ちながら、人生の苦難を乗り超えてきました。だからこそ彼女が持つ達観した考えや眼差しが彼女の魅力だと思います。印象的だったのは、北米、南米、ヨーロッパへ撮影を同行したとき、移動の際はどこでもご自分の足でよく歩くという事が驚きでした。“魂のピアニスト”フジコ・ヘミングが生み出す感動を刻み込んだ、映画「フジコ・ヘミングの時間」を皆様にお届けできる日を楽しみにしています。一人でも多くの方に、ご覧になっていただけると嬉しいです。

映画『フジコ・ヘミングの時間』場面写真

『フジコ・ヘミングの時間』
2018年初夏 シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー
監督:小松莊一良
出演:フジコ・ヘミング
配給:日活

【作品概要】 60代で世界に見いだされた奇跡のピアニスト、フジコ・ヘミング。いくつになっても夢を追い求める、彼女の今、そして未来を解き明かす。コンサートを開けば即完売、チケットがとれないと言われるピアニスト フジコ・ヘミング。その情感あふれるダイナミックな演奏は多くの人の心をとらえ、“魂のピアニスト”と呼ばれている。本作では、聴力の喪失など苦難を乗り越え、どんな時も夢をあきらめなかった彼女の人間性と音楽を見つめる。数奇な人生を歩む彼女の“今”には、生きるヒントがたくさんつまっている。世界を巡るフジコに密着した初のドキュメンタリー映画となる。心震えるワールドツアーの演奏、自宅で愛する猫たちに囲まれて暮らす姿など、本作でしか見られないフジコ・ヘミングの素顔に迫る。

©2018「フジコ・ヘミングの時間」フィルムパートナーズ