市原隼人「奥菜恵のファンだった」にファン嫉妬!? 映画『サムライせんせい』高知初日舞台挨拶映像&オフィシャルレポート!

映画『サムライせんせい』が、11月18日より薩長土肥での上映をスタート。映画史上初の北上公開と銘打ち、本作の主人公・武市半平太の生誕の地、高知に加え、山口県、佐賀県、鹿児島県の4県が、平成の連合を組み、幕末維新150周年記念作である本作を盛り上げる。記念すべき、4県の初日舞台挨拶には、主演の市原隼人と渡辺一志監督が登壇した。

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サムライ姿ではなく、平成スタイルで登壇した市原隼人は、半平太を演じるにあたり、事前に武市半平太の書籍を片っ端から読破したという裏話を披露してくれた。本作での半平太役について聞かれると、「いきなり半平太が現代にやってきて、犬を連れているおばちゃんに驚いたり、お巡りさんに追いかけられたりと、現代の様子に戸惑うシーンは楽しく演じました。時代ものという点では、“大儀”を持って生きてきた人物なので、そこがとても好きでした。天命というか<やるべきことがある>という生き方に惹かれるところがありました。半平太は絵に描いたような武士で、古き良き日本人の誇りを持っている人物だと思いながら演じていました」と半平太への思いを馳せるような表情を見せながら静かに語った。

共演者については、撮影時の印象を楽しく語ってくれた。坂本竜馬を演じた忍成修吾については「17年間の知り合いなので、お兄ちゃんのような感じでとても楽しかったです」と旧知の関係であったことを明かし、半平太を助ける佐伯老人を演じた橋爪功については「橋爪さんが居酒屋をやっていたら、行ってみたいな。じっくり話を聞いてみたいなと(笑)。現場では、勉強させていただける佇まいでいらっしゃって、背中を見ながらついていこうと思っていました」と述べた。一転、半平太の妻を演じた奥菜恵については、中学生の頃からファンだったことを明かし、終始照れ笑い。「実はファンでして、今回初めて共演させていただき、しかも妻役ということで、一番緊張しました。とても嬉しかったです」と語り、会場の女性ファンを嫉妬させてしまった。また、若手の押田岳、武イリヤに関しては、「とても真っすぐで、ピュアで、いろんなことを話しながら仲良くやりました。もう一度、彼らのような真っすぐな世代に戻りたいなと思ってしまいました」と優しい先輩としての感想を述べた。

幕末維新150周年記念に製作された本作がくしくも平成の薩長土肥を皮切りに初日を迎えたが、その舞台挨拶での市原の最後の挨拶は「映画は作られているときは監督のもの、カメラの前では役者のものですが、皆さんに見ていただいた瞬間に観客のものとなります。まずは高知の皆さんにご覧になっていただき、胸の中に大切にしまい、可愛がっていただけることを願っています」と述べ、深々と頭を下げた。その姿は、正に平成の武市半平太のようだった。

▼舞台挨拶の模様

『サムライせんせい』
11月18日(土)TOHOシネマズ高知他、薩長土肥先行公開
来春大阪公開
監督:渡辺一志
出演:市原隼人 忍成修吾 奥菜恵 押田岳 武イリヤ 橋爪功
配給:ピーズ・インターナショナル

【ストーリー】 幕末からタイムトラベルで現代へやってきたちょんまげの侍。それは幕末を生きた高知出身の志士・武市半平太。尊王攘夷か公武合体かで国論が揺れていた幕末期、失脚して、投獄の身であった土佐勤王党盟主の半平太がふと目覚めると、そこは何故か平成の日本。ひょんなことで学習塾を経営する老人・佐伯に助けられ、佐伯の好意によって佐伯家に居候することになる。
半平太は、幕末と平成との間の様々なカルチャーギャップに戸惑いながらも、サムライの格好のまま、佐伯の経営する学習塾を手伝うことに。当初は、子どもたちや町の人々から好奇の目で見られたりしたものの、持ち前の真面目さや温厚な人柄で、人々の信頼を得てゆく。平成の世の中での暮らしに、なんとかなじめてきたある日、楢崎梅太郎と名乗るジャーナリストが半平太を訪ねてやってくる。楢崎の正体は、半平太の盟友にして幕末の英雄・坂本竜馬だった!

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