クリープハイプ 尾崎世界観、加瀬亮、KIRINJI 堀込高樹らがカウリスマキ映画『希望のかなた』を称賛!

2017年のベルリン国際映画祭銀熊賞(監督賞)を受賞した、アキ・カウリスマキ監督最新作『希望のかなた』が、12月2日より公開される。このほど、カウリスマキ作品をこよなく愛する俳優の加瀬亮、クリープハイプの尾崎世界観、俳優でミュージシャンの石橋凌、モデルのはな、KIRINJIの堀込高樹らから作品を讃えるコメントが寄せられた。

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アキ・カウリスマキ監督最新作『希望のかなた』は、北欧フィンランドの首都ヘルシンキを舞台に、生き別れの妹を探すシリア難民の青年カーリド(シュルワン・ハジ)が、レストランオーナーのヴィクストロム(サカリ・クオスマネン)とその仲間と出会い、彼らの小さな善意に救われる物語。難民申請を無常にも却下され、内戦が激化するシリアへの送還を目前に、収容所から逃げ出したカーリドは、さらにネオナチの青年たちから何度も襲われながら、ヴィクストロムの経営するレストラン“ゴールデン・パイント”のゴミ捨て場にたどり着く。ゴミ箱の影を寝床にしていたところをヴィクストロムに見つかり、最初は殴り合いになるものの、従業員として雇われることになる。

石橋凌 (俳優・ミュージシャン)

崇高なスピリット、最高のユーモア、ブラボー!なミュージック。やはり、カウリスマキはスゴイッ!

加瀬亮 (俳優)

「The other side of hope」。一見して見える希望の別の(反対側の)面。
難民側というよりも、これはむしろヨーロッパ人側の「希望」への疑問のように思いました。
カウリスマキ映画の息をつかせるようなゆっくりとしたリズムが生む、温かくも残酷な「間」。
その隙間を埋める観客の優しさに、監督はいつも賭けている感じがするのです。

尾崎世界観 (クリープハイプ)

苦い現実をひらりとかわすように、登場人物がお洒落で良い顔をしている。
何もかも最悪な日だからこそ、1番好きなシャツを着て笑おう。

森百合子 (コピーライター・北欧BOOK主宰)

社会の隅にいる者、敗者に目を向けてきた監督が描く「希望」の力強さ。
冷たいフィンランドの先には、あたたかいフィンランドが待っていた。
国としてできなくても、人として私たちにできることはあるのだ。

堀込高樹 (KIRINJI・音楽家)

移民に辛く当たる者がいて、一方で優しく迎え入れる者もいる街。
スクリーンの中に光明を探しながら鑑賞しました。
いつものカウリスマキ作品より少し苦く感じたけど、こんな世の中だから皆に観て欲しい。

サヘル・ローズ (タレント・女優)

希望をもって人は生きている、そこに大小はない。
善意もそうであり、それぞれの希望が誰かを支えていく。
希望の彼方にいく道中は険しい。けれど、一筋の希望が人を生かす。
あなたの周りに彷徨っている希望はありませんか?

はな (モデル)

人生どん底でも希望を持つ人には運が味方してくれる。
カウリスマキ監督が描く人々の日常はどこか切なくて、やさしくて、ちょっぴり面白い。
大好きな作品がまたひとつ増えました!

『希望のかなた』
2017年12月2日(土)よりユーロスペースほか全国順次ロードショー
監督・脚本:アキ・カウリスマキ
出演:シェルワン・ハジ サカリ・クオスマネン
配給:ユーロスペース

【ストーリー】 内戦が激化する故郷シリアを逃れた青年カーリドは、生き別れた妹を探して、偶然にも北欧フィンランドの首都ヘルシンキに流れつく。空爆で全てを失くした今、彼の唯一の望みは妹を見つけだすこと。ヨーロッパを悩ます難民危機のあおりか、この街でも差別や暴力にさらされるカーリドだったが、レストランのオーナーのヴィクストロムは彼に救いの手を差しのべ、自身のレストランに雇い入れる。そんなヴィクストロムもまた行きづまった過去を捨て、人生をやり直そうとしていた。それぞれの未来を探す2人はやがて“家族”となり、彼らの人生には希望の光がさし始める…。

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