福山雅治「この映画のおかげで3つも初体験ができた」『マンハント』北京プレミアイベント オフィシャルレポート!

『レッドクリフ』シリーズのジョン・ウー監督が日本でのオールロケを敢行し、チャン・ハンユーと福山雅治を主演に、高倉健主演の名作『君よ憤怒の河を渉れ』(1976)の再映画化に挑んだ映画『マンハント』。本作の11月24日中国公開に先立ち、11月20日に北京でプレミアイベントが開催され、ジョン・ウー監督、チャン・ハンユー、チー・ウェイと、日本からは福山雅治と桜庭ななみが参加した。

★PB200290

現地メディアが100人集まるなど注目を集めた本イベント。福山が、中国語で「みなさんこんにちは、福山雅治です」と自己紹介するや、黄色い大歓声が巻き起こった。桜庭はこのイベント中全て中国語で会話をし、会場を沸かせた。また、Q&A後には、W主演のチャン・ハンユーに促され、福山が映画の冒頭の音楽をギターで演奏する場面もあるなど、とても盛り上がったイベントとなった。

★PB200304

Q&A詳細

福山:こんにちは。福山雅治です。北京に来ることができて、こんなにたくさんの方々に会えるのがすごく嬉しいです。ジョン・ウー監督の人気が高いことを感じています。今日は宜しくお願いします。

Q:福山さんは中国の映画への出演は初めてですが、この映画のどこが福山さんを惹きつけましたか?

福山:初めての中国での映画というのがこの作品で良かったなと本当に光栄に思っております。何よりそのジョン・ウーさんの映画作りというものは、僕にとってもともと大ファンでしたから、まさか自分が監督の映画に出られるとは思っていなかったので、もちろん映画の内容もそうなんですけど、二つ返事で「出ます。やらせていただきます」と答えさせていただきました。そしてこの物語は、人と人がどういう風に助け合うのか、お互いを信じ合うのか、そして一人では成し遂げることができないことを協力し合って、心からの友と呼べる人間と協力し合って、難しいこと、苦しいこと、困難に立ち向かい成し遂げるということを表現しているこの作品を、監督が作ったこの作品を、ストーリーの魅力もそうですし、監督のアクションシーンの魅力、そして人間ドラマとしての見所、そういったところにも惹かれています。

Q:ジョン・ウー監督は日本での撮影は初めてですが、なぜ大阪で撮影しようと思ったのですか?

ウー:若い頃から日本映画に影響を受けてきて、日本のたくさんの監督や俳優を尊敬していて、だからずっと日本での撮影に憧れを持っていました。他の国と協力できる機会と文化上の交流もできてよかったです。また新しいことを学ぶこともできてよかったです。

★PB200288

Q:チャンさんは高倉健さんが好きですが、80年代中国でも高倉さんがブームになってましたね。高倉さんが演じたこの役を演じるにあたってどんな思いがありましたか?

ハンユー:この映画が中国で上映されたとき人は何べんも観ました。私も何十回と観まして、セリフも覚えているんです。当時の中国の高倉さんの服の着方を真似する人もいました。彼のおかげで声優の道を進むことに決めました。40年後の今日、ジョン・ウー監督が本作を小説からリメイクしたのですが、みんな張り切って、元々の俳優への敬意を持って撮影に臨みました。

Q:アクションシーンは初めてだったけどどうでしたか?

ウェイ:かなり不思議な感覚でした。本当の台本の中には真由美のアクションはあまり多くなかったんです。撮影が始まるときに私が自ら監督に女の子扱いしなくてもいいですよと言いいました。そのとき監督は笑って行っちゃったんですが、後から撮影が進むにつれてアクションシーンが増えていきました。自分が銃を使ったり、傷つけたり守ったりするようになって、どんどん強くなっていった感じです。

Q:桜庭さんは中国映画の撮影は初めてということでどんな気持ちでしたか?

桜庭:今回の撮影に参加できてとても光栄だと思っています。とても素敵な俳優と監督と一緒に撮影ができてとてもよかったです。

Q:撮影中印象に残ったことについて

桜庭:アイラブチャイナ。中国が好きで、中国語もとても好きです。スタッフさんにもよくして貰い、中国の映画やバラエティも好きです。本当に中国が好きなんです。

★PB200255

Q:福山さんはチャン・ハンユーさんと手錠で繋がりながら銃を撃つシーンがありました。どんな気持ちで撮影しましたか?

福山:手錠ですよね?やーこれはね、結構ね、チャンさん大変でしたよね?

ハンユー:やっぱり手錠で繋がっているときはお互い言語が違うので、だから自分の役割を考えて絆を深めていきました。

Q:水上バイクのシーンについて

福山:水上バイク、日本では免許が必要なので、まず免許を取りにいきました。水上バイクで運転するのも初めてでしたし、運転して英語の台詞を言ったこと、アクションをすることも…水上バイクのシーンは自分がやったことがないことが3つ同時にやってきたので、すごく新鮮でした。

最近良く話すんですけど、50歳近くなって、大人になって“初めて”というのは自分で作らなければ、初体験は自分でつくっていかないといけないなと思っていた40代だったのですが、この映画のこのシーンのおかげで、3つも初体験ができました。結果として、見たこともない自分の表情を引き出していただけたのではないかと監督にはとても感謝しています。

Q:ジョン・ウー監督について

福山:どんな場面でもどんなに過酷な撮影でも、どんなに暑くても寒くても、煙がモクモクでも、監督は紳士に接してくださいました。その監督の紳士的かつ優しさで、きっと我々俳優役者たちは、自分の中に眠っているものも含めて、本来の自分の力、自分では引き出せなかったものを、監督のおかげでのびのびできて、監督に引き出してもらったのだと思っています。

必ずそのリハーサルが終わると「まずやってみてください」と、まず俳優にやらせてくれるんですよ。僕らが考えてきたことを、ほとんどの場合は、僕らのやりたいようにやらせてくれる。本当に優しくて素敵な監督です。

PB200264

『マンハント』
2018年2月上旬 TOHOシネマズ新宿他全国ロードショー
監督:ジョン・ウー
出演:チャン・ハンユー 福山雅治 國村隼 竹中直人 倉田保昭 斎藤工 チー・ウェイ ハ・ジウォン アンジェルス・ウー 桜庭ななみ 池内博之 TAO トクナガクニハル 矢島健一 田中圭 ジョーナカムラ 吉沢悠 
配給:ギャガ

【ストーリー】 実直な国際弁護士ドゥ・チウ(チャン・ハンユー)が目を覚ますと、女の死体が横たわっていた。現場の状況証拠は彼が犯人だと示しており、突如として殺人事件に巻き込まれてしまう。罠にはめられたことに気づき逃走するドゥ・チウ。孤高の敏腕刑事の矢村(福山雅治)は独自の捜査でドゥ・チウを追っていく。彼に近づくほどに、この事件に違和感を覚え、徐々に見解を変えていく矢村。やがて2人の間に絆が芽生えていく。ついにドゥ・チウを捕えた矢村は警察への引き渡しをやめ、共に真実の追求を決意する。追われながらの追跡、闇が濃くなる度に増していく危険。鍵を握るのはドゥ・チウに近づいてきた謎の美女、真由美(チー・ウェイ)。果たして事件の裏にはどんな陰謀が隠されているのか。

© 2017 Media Asia Film Production Limited All Rights Reserved.