第30回東京国際映画祭が閉幕!審査委員長のトミー・リー・ジョーンズによる【東京グランプリ/東京都知事賞】作品『グレイン』へのトロフィー授与!

<日本映画スプラッシュ部門>
ナシェン・ムードリー審査委員 講評:
「まず、審査員として東京国際映画祭にお招きいただきましたことを、感謝しています。とても楽しく過ごすことができました。そしてワクワクするような新しい日本の作品を選んでくださったプログラマーの方々にも感謝します。作品に関する活発な議論を交わす中で、多くの才能と革新性を感じました。最終的に全員一致で、大胆に、軽いタッチで、ダイバーシティ、個性、勇敢さ、愛のメッセージを力強く描いた作品を選びました」

日本映画スプラッシュ作品賞受賞:戸田ひかる監督
「ありがとうございます。期待していたんですけど、びっくりしています。(笑)ドキュメンタリーがコンペティションに選ばれることさえ稀なのに、まさか賞までいただけるとは。ちょっと欲しいなとは思っていたんですが、本当にもらえるなんて思ってなかったので嬉しいです。素敵なチームに恵まれたからこそできたことだと思います。大阪で、出演者もYouTubeの中継を観ているので、みんなであの瞬間を共有できて良かったです」

観客賞 ⼤九明⼦(おおく あきこ)監督コメント:
「このような愉快な服装のまま、ご挨拶をするのが少々照れくさいです。(笑)とにかく観客賞をいただくとはまさか思っていなかったので、先ほど主演の松岡茉優さんもおっしゃってましたが(メッセージ動画内で)大変小さな現場で、小さな組で、短期集中で仕上げた映画でしたので、まさかこのような賞をいただけるとは思っておらず、ノミネート自体も本当に夢のようで楽しい時間を過ごしました。投票してくださった一人一人に感謝していますし、私自身もそういう一人一人のお力があって映画というものを続けてこられたと深く実感しています。映画にしがみついてきて良かったなと思いました」

<最優秀監督賞>
レザ・ミルキャリミ審査委員 講評:
「今日の人間を描くにあたって、クリエイティブな選択による適切な形と説得力のある手法で取り組まれました。最優秀監督賞はエドモンド・ヨウ監督に贈ります」

最優秀監督賞 エドモンド・ヨウ監督 コメント:
「今すごい汗をかいております。まさか選ばれるとは全く思っておりませんでした。私たちクルーは20人未満で、自分たちのことを“アケラットファミリー”と呼んでいました。ダフネはこの映画のために詩を書いたりしてくれました。ほとんどのスタッフがこの映画に登場します。映画自体は、12日間雨の中作っていました。情熱をたくさん持っている家族のようなチームに囲まれて作っていたのだけど、周りのスタッフは20代で若いので、自分だけ33歳ですごく歳を取っている気がしてしまいました。先ほど私のミューズのような存在であるダフネが、東京ジェムストーン賞を取った時は泣きそうになりました。クルーの皆に感謝をしたいと思います。東京国際映画祭に来まして、普段映画を作っていると一人になったような気になってしまうのですが、世界各国の監督と知り合いになって、映画を作っている人はみんな家族なのだと強く思います。東京国際映画祭には縁がありまして、私が駆け出しの頃から私の映画を上映してくださって、毎回スタッフの皆さんと会えるのをうれしく思っています。一人の映画人としてこの作品を皆さんに観ていただき、感じていただきたい、やはり世界は平和にならなければいけないと強く思っております」