『猫が教えてくれたこと』ジェイダ・トルン監督、『レンタネコ』荻上監督と猫愛を語りつくす!

この度、『猫が教えてくれたこと』(配給:アンプラグド)が11月18日(土)よりシネスイッチ銀座他全国順次ロードショーすることが決定。公開に先立ち、10月18日、東京・アキバシアターにて、本作の監督を務めたジェイダ・トルン監督と『レンタネコ』でも知られる荻上直子監督をゲストにお迎えした来日記念トークイベントが行われた。

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はじめにジェイダ氏は「今日来ていただいて本当にありがとうございます。日本のみなさんご覧いただけることとても光栄です」と日本で公開されることに嬉しさで胸がいっぱいの様子で挨拶をした。事前に本作を観賞した荻上さん。本作について「こんな素敵な映画を作って頂きありがとうございます。DVDで観たのですが、観ている間にうちの猫も寄ってきてずっと一緒に観ていました!猫にも愛される映画なのだなーと思いました」と語った。ジェイダ氏は「ぜひDVDを買って猫と一緒に観ていただきたいです!」と笑顔で追加した。

ジェイダ・トルン監督

本作は猫が主役。どうして猫をテーマとしたのか聞くと、「私は子供時代、イスタンブールの猫と一緒に過ごしていたのですが、その後住む国が変わっていったのです。その度にイスタンブールのような猫がいなくて寂しくなりましたし、イスタンブールの猫がどれだけユニークな存在だったのかも気づきました。そんな猫たちイスタンブールからいなくなる前に映画を撮りたいと思った。30年前からこのような映画がほしかった。この映画はイスタンブールやイスタンブールの猫へのラブレターだと思っています。そしてこの愛をみなさんとシェアできれば嬉しいです」と、この映画、そしてイスタンブールの猫たちへの愛を語った。

荻上直子監督

猫と同じ目線で撮るために地上10センチすれすれの“猫カメラ”を開発したジェイダ監督。撮影で苦労したことを聞かれると、「私にとってすごく良かったのは猫に無理に何かをさせることがなかった。もちろん難しさはありました。長い間何もしていなかったと思ったらいきなり走り出していなくなってしまったり…。でもどうやら猫たちもカメラに撮られているのが楽しそうに感じ取れたので、素晴らしい映像になったと思います。猫の姿そのままを映しているつもりです」と苦労よりも自然な猫たちを撮れたことの喜びの方が強い様子。荻上さんは、「この作品では何匹か猫が出てくるんですけど、“私この人に似てる!”と思う猫がいて、人間と同じように個性が強いキャラクターが出ているので、人間と変わらないなと思いながら観ていました」と印象に残った部分を語り、これに対しジェイダ監督は「本当にそう。長い時間一緒に過ごすと猫たちの性格が分かってくるんですよね。そして猫を見ていると自分を見ているように思えるんです。この映画のために色んな方にインタビューをしたのですが、猫のことを話していますが実はみんな自分自身を表現しているように見えました」と撮影で感じたことを語った。

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猫と人との関係性について聞かれると荻上さんは、「うちでは猫が膝の上にいる間は動かなくていいというルールがあるんです。“醤油取って~”とか(笑)。猫がいないと旦那となんの会話をしていいか分からないぐらい。人と人との距離を埋めてくれるような存在だと思います」という意見にジェイダ監督は終始うなずき、会場からは“荻上家ルール”に驚きと笑いの声が上がった。
邦題は『猫が教えてくれたこと』。これにちなみそれぞれ猫が教えてくれたことを聞くと、「一番大きいのは自分の中の謙虚さを改めて教えてくれること。そして自分の中の野生を思い出させてくれる。それはより幸せな人間になるためにとても大事なことだと思います。わがままの中にもいいことってありますよね?」と荻上さんに聞き、「わがままでいていい!と思わせてくれますね」と強くうなずいた。
最後にジェイダ監督は「できればご家族全員で観て欲しいです。それぞれの年代で楽しめる作品です。あと、本作でミャーミャー鳴いている鳴き声はすべて本物です!ぜひ友達や猫に本作をシェアして頂きたいです」と笑顔でメッセージを残した。

『猫が教えてくれたこと』
2017年11月よりシネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMA他全国順次公開
監督:ジェイダ・トルン
主演猫:サリ ベンギュ アスラン・パーチャシ サイコパス デニス ガムシズ デュマン
配給:アンプラグド

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