「食べられる女になりたい!」 映画『リングサイド・ストーリー』 ウザカワ男に胸キュンな女たちのトークイベントレポート!

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日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など数々の映画賞を総なめにした大ヒット映画『百円の恋』から3年。同スタッフが再集結し、盟友・足立紳の実話をヒントに生み出されたオリジナルストーリーを、武正晴監督が映画化した『リングサイド・ストーリー』が10月14日(土)に初日を迎え、公開後10月17日(火)、ゲストを迎えてトークイベントが開催された。

映画『リングサイド・ストーリー』でW主演の一人・瑛太が演じた村上ヒデオは売れない役者。佐藤江梨子演じたカナコへは甘えっぱなしだが、それがまた“ウザ可愛い”と話題となっていた。イベントには、映画評論家・コメンテーターとしてはお馴染みだが、 “女版・野獣”キャラ!?として定着した感のあるLiLiCo、本作品へのコメント漫画も提供した「だめんず・うお〜か〜」著者・倉田真由美、そして佐藤江梨子が演じたカナコのモデルにもなった、『百円の恋』脚本家・足立紳の妻・足立晃子が登壇した。

観客の前に登壇するや否や、早速LiLiCoは「女子会ってダメなのよ!大の苦手!なんで私たち呼ばれたのよ(笑)」と観客の笑いを誘った。「正直、そんなに瑛太さん(村上ヒデオ)ダメだった?」と観客に問いただしたLiLiCo。続いて「仕事に対してはダメ男だったけど、(カナコの)お母さんに対しての誠実な態度は良かったよね?」と女性目線の感想を述べた。すかさず倉田は「それ!本当のダメ男は自分の女に持ってくる(提案する)仕事は大体風俗よ(笑)」と延べ、客席は笑いの渦に包まれた。そんなカナコのモデルになった足立は「この作品とは少し違いますが、私は前職、映画配給会社に勤めていました。でもモデルになった夫は毎日『週刊プロレス』を読んで仕事もしないで…私は配給会社の仕事を楽しんでやっていましたが、夫は楽しいのがムカついた(?)みたいで仕事を変えろと!最悪でした(笑)」と語ると、一同「あり得ない!!」と女子会トークに花が咲いた。

続いて足立は「その後に、本作のようにプロレス団体に夫が手紙を書いて勤めるようになりましたが、結局夫は働かないで私が働いていました。その後お金も稼がない夫に私は、『出てけ!』『(足立の夫は)出ていかない!』というやりとりが続いて本当に暗黒の時代でした。でもそんな時代を素晴らしい映画にして頂けたんですよ」と胸の内を語った。

それに対して倉田は「LiLiCoさんって男関係どうだったんですか?ダメ男とか(付き合ったことあるの)?」とすかさず質問。LiLiCoは「ダメ男なんてすぐ切っちゃう!過去にダメ男2人いたんだけど(笑)、2人とも役者で!一回顔だけで付き合ってみようと思って付き合ったの。1人は、ラーメン食べに行くって言って3時間戻ってこなくて!何してたと思う?パチンコだって!」と観客の笑いを誘いながら当時のエピソードを語った。倉田は「そこでLiLiCoさんは、その彼のパチンコ代金を出さなかったんだ?お金じゃないんだね?」と問うと、LiLiCoは「違うのよ!ダメ男だとすぐ切っちゃうからね(笑)。だって、その彼、いまだに売れてないもん!」と語り爆笑を誘った。さらに、「もう1人の男は私からキスしようとしたら、『(LiLiCoさん僕のこと)体目当てだったらごめんなさい』って言われたのよ!男から言われるとかあり得ない!!」と、今日一番の爆笑が巻き起こった。

LiLiCoも倉田も「作品の中の瑛太さん(村上ヒデオ)なんて可愛いもんだよー!」と語ると、足立は「“ウザ可愛い”が続くのは本当に最初だけですよ。それが続くと“ウザキモ”から最終的に“ウザイ”になるんですね(笑)」と語ると、女性の観客からは共感して頷く姿が多く見られた。

その後、LiLiCoも足立も倉田の夫婦像が憧れだという話しになると、倉田は「LiLiCoさんなんて、金・名声目当ての男いるでしょ?」と質問。LiLiCoは「女は抱かれたいよね!いつも“野獣”みたいに男にガッついてるから、“食べられる女”に今年はなりたいのよ!」と、今年残り3ヶ月での意欲を見せた。

MCより、本作品の役者割引(※売れない役者応援キャンペーン、自身が出演した映画や舞台等の名前入り宣材物を提示すると一般料金1800円が1000円になる※新宿武蔵野館・渋谷シネパレス・キネマ旬報シアターにて実施)の旨が伝えられると、LiLiCoは「昔付き合ってた2人の役者呼びます?(笑)」と話し、再度笑いを誘いトークイベントは終了した。

『リングサイド・ストーリー』
10月14日(土)新宿武蔵野館、渋谷シネパレスほか全国公開
監督:武正晴
出演:佐藤江梨子 瑛太 有薗芳記 田中要次 伊藤俊輔 奈緒 村上和成 高橋和也 峯村リエ 武藤敬司 武尊 黒潮“イケメン”二郎 菅原大吉 小宮孝泰 前野朋哉 角替和枝 近藤芳正 余貴美子
配給:彩プロ

STORY 「俳優ってのはなっ!人に非ずって書くんだよ!」 「役者なら、一世一代の演技見せてよ!」 10年付き合い同棲中の江ノ島カナコ(佐藤江梨子)の彼は、ヒモ?同然の売れない役者“村上ヒデオ”(瑛太)。 出会った頃、舞台袖で見たヒデオは輝いていて、7年前大河ドラマに出た時は、カンヌ映画祭に連れていってくれると信じていた。最近は、相変わらずオーディションに落ち続け、マネージャー百木(近藤芳正)が決めたエロVシネの大役さえ、撮影当日にドタキャンする始末。ある日、カナコは勤め先の弁当工場を突然クビになり生活は大ピンチ! プロレス好きだったヒデオは、武藤敬司率いるプロレス団体「WRESTLE-1(レッスルワン)」の広報が人員募集している事を知り、彼女の職探しをアシストする。しかし新天地でイキイキと働きだし、自分を構わないカナコを、浮気していると勘違いして嫉妬に狂ったヒデオは、とんでもない事件を起こしてしまう。事件のケリをつけるため、K-1チャンピオン和希(武尊(たける))との一騎討ちを命じられたヒデオ。果たして、愛するカナコのために、ヒデオはリングに上がるのか?

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