岡田准一 主演『関ヶ原』大場泰正&原田真人監督がティーチイン「セリフが聞き取れなくてもいい!」

本作の特殊メイクで一番時間がかかったのは、滝藤賢一が演じた豊臣秀吉。原田監督は「5時間くらいかかったが、滝藤は愛知出身で秀吉に対する思い入れも深かった。秀吉についてはその顔に見合う俳優が今まで演じてこなかったという思いがあったが、滝藤は見事に老人のいやらしさを醸し出してくれた」と感服。改めて「俳優の顔も歴史的建造物ばかりのロケ地もそうだが、すべては映画の世界に浸ってくれればいいと思って用意したものばかり。だからセリフが聞き取れなくても問題ないんです」と強調した。

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最後に大場は「この映画は色々な人に見てもらい、語られるべき映画。自分自身、日本映画史の中で本作がどのように語られていくのかを見守りたいし、この作品の魅力を改めて発見していきたい」と思い入れたっぷり。原田監督も「この作品は『アラビアのロレンス』のデヴィッド・リーン監督や『七人の侍』の黒澤明監督などが作ったエピックにどれだけ近づくことができるかを意識した」と狙いを明かし「今の時点で感動してくれなくても問題ない。5年後、10年後にどう感想が変わっているのかが重要。我々が『関ヶ原』で作り上げた世界観は30年経っても損なわれるものではないだろうし、観客がこの作品にいかに近づいてくれるか。末永くこの映画と付き合ってほしい。それがクラシックの価値ですから」とメッセージと送った。

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『関ヶ原』
8月26日(土) 全国ロードショー
監督・脚本:原田眞人 原作:司馬遼太郎「関ケ原」(新潮文庫刊) 製作:「関ヶ原」製作委員会
出演:岡田准一 有村架純 平岳大 東出昌大 役所広司 
配給:東宝 アスミック・エース 

STORY 関ヶ原の戦い――それは、戦乱の世に終止符を打ち、後の日本のありようを決定づけた。秀吉亡き後、豊臣家への忠義から立ちあがる石田三成(岡田准一)と、天下取りの野望を抱く徳川家康(役所広司)。両雄はいかにして世紀の合戦に向かうのか? そして、命を懸けて三成を守る忍び・初芽(有村架純)との、密やかな“愛”の行方は……。権謀渦巻く中、“純粋すぎる武将”三成を中心に、忠誠を誓う島左近、両軍の間で揺れる小早川秀秋など武将たち、彼らを取り巻く女たちの“未来に向けた”戦いが、今、幕を開ける!!

©2017「関ヶ原」製作委員会

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