『マイティ・ソー バトルロイヤル』クリス・ヘムズワースがタイカ・ワイティティ監督との初対面を振り返る「初デートみたいで落ち着かなかった」

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The Hollywood Reporter

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』で主演を務めるクリス・ヘムズワースは、監督を務めたタイカ・ワイティティと初めて対面したときにとても緊張したようだ。The Hollywood Reporterが伝えている。

ヘムズワースは、米ロサンゼルスで行われた本作のワールドプレミアでのインタビューで当時の様子を振り返った。「初デートみたいだったよ。全く落ち着かなかった」とヘムズワースは語ったが、監督のワイティティは、「僕は気まずくなかったよ。クリスは僕と会うことにとても緊張していただけだと思う。よく言うだろう、(落胆することになるから)ヒーローには会うな、とかね」と付け加えた。

ヘムズワースは、ワイティティが監督を務めた2010年の映画『Boy ボーイ』(原題)を観てから監督に会いたいと思っていたそうだ。ニュージーランド出身のワイティティは、本作で初めてハリウッド大作のメガホンをとり、これまでには映画『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』(2014)や『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』(2016)の監督を務めている。

続けてヘムズワースは、「僕が監督に“大ファンなんです”と言ったら、彼は“ああ、そうなんだ!『マイティ・ソー』は観てないけど、たぶん僕もファンになると思う。いや、気に入らないかも。わかんない”と答えたんだ」と明かした。それに対して、ワイティティは、「でも、撮影はうまくいったよね?この作品でクリスの人生を変えたんだ」と主張した。

このプレミアには、マット・デイモン、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督、『スパイダーマン:ホームカミング』のジョン・ワッツ監督が参加したほか、マーベル・スタジオの代表であるケヴィン・ファイギ、ディズニーのボブ・アイガーとアラン・ホルンも出席した。

『マイティ・ソー』シリーズ3作目となる『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、ソー(クリス・ヘムズワース)とハルク(マーク・ラファロ)がタッグを組み、ロキ(トム・ヒドルストン)やヴァルキリー(テッサ・トンプソン)の協力を得て、死の女神であるヘラ(ケイト・ブランシェット)に立ち向かう。本作は、これまでのMCUの映画シリーズよりも多くのコメディ要素が盛り込まれているが、撮影時にも監督のワイティティのユーモアのセンスが発揮されたようで、キャストやスタッフは撮影初日に起きたワイティティの面白エピソードを明かした。

脚本を担当したエリック・ピアソンは、「屋外での撮影で雨が降っていて、時間は午前7時だったからみんなは元気がなかった。すると、何か音楽が聞こえ始めたから、目を向けてみると、そこにはラジカセがあって、全身デニム姿のタイカがダンスをしながら移動していた」と暴露。

出演するカール・アーバンは、ヘアセットとメイクアップのためにトレーラーで控えていた際、ワイティティが中に入ってきたときのことを、「タイカは撮影をストップして僕の頭を剃るためにトレーラーの中に入ってきたんだ。彼は僕の髪に対して個人的な復讐心があったんだよ!」と明かした。

映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』は11月3日に日本で公開予定だ。