オダギリジョー、阪本順治監督 歓喜!映画『エルネスト』ヒロシマ平和映画賞 受賞!!

またこの舞台挨拶に、松井一實(マツイカズミ)広島市長が駆けつけ、“憎しみだけでは勝てない”“世界は、変えられる。”というチェ・ゲバラの言葉を引用し、「広島は被爆し大変な目に遭った。当時は憎しみの気持ちがあったかもし知れないが、それを乗り越えて、皆が良い世界にするという想いを積み上げて今の広島がある。そのようなことを象徴するまさに平和賞に相応しい映画だと思う」と祝福した。こちらの授賞式は、11月26日(日)、「広島国際映画祭2017」閉幕式で行われる予定となっている。さらに、オダギリジョーさんと阪本順治監督は、この舞台挨拶後に広島平和記念公園を訪問し、原爆死没者慰霊碑に献花を行った。

広島献花メイン★CIMG4366

一方で、本日10月9日(月・祝)がゲバラの命日であることを受け、作家の海堂尊さんを迎えてのトークショーが有楽町スバル座でも実施された。海堂尊さんは大ヒット作『チーム・バチスタの栄光』で、『このミステリーがすごい!』大賞を受賞。また、『チェ・ゲバラ、その生と死』を書き下ろし、昨年6月にはゲバラを主人公に据えた長編四部作の第一部『ポーラースター ゲバラ覚醒』、そして本年10月5日に第二部『ゲバラ漂流 ポーラースター』を執筆。

スバル座 命日イベント メイン

会場には、一般の観客も参加することのできるチェ・ゲバラの献花台が設けられ、多くの方がゲバラに思いを馳せ、献花する姿が見受けられた。チェ・ゲバラの印象について問われた海堂尊さんは、「ものすごく強烈に人を引きつける力が彼にはあった。だから、フレディもその磁場に惹きつけられたのだと思います。そして、ゲバラはフレディ前村に対して、同じ生き様を感じたのではないか」と語り、同じく壇上に設けられた献花台に花束を添えた。最後に「当時の背景を知るとさらに映画を楽しめると思います。私の作品も含めて楽しんでいただけると幸いです。」と語り、イベントは幕を閉じた。

YAA_0128

YAA_0234

『エルネスト』
2017年10月6日全国ロードショー
監督・脚本:阪本順治
出演:オダギリジョー 永山絢斗 ホワン・ミゲル・バレロ・アコスタ
配給:キノフィルムズ

STORY 50年前、チェ・ゲバラに“エルネスト”と名付けられ、行動をともにした、ひとりの日系人がいた。キューバ革命の英雄、エルネスト・チェ・ゲバラ。自らの信念を突き通した生き方、その比類なきカリスマ性によって、今なお世界の人々を魅了し続けているこの男は、1967年、ボリビア戦線で命を落とした。同じ頃、ボリビアでゲバラと共に行動し、ゲバラからファーストネームである<エルネスト>を戦士名として授けられた日系人がいた。その名は、フレディ前村。日系二世として生まれたフレディは、医者を志し、キューバの国立ハバナ大学へと留学する。そしてキューバ危機のさなかにチェ・ゲバラと出会い、その深い魅力に心酔し、ゲバラの部隊に参加。やがてボリビア軍事政権へと立ち向かっていく。

(c)2017 “ERNESTO” FILM PARTNERS.

< 12