映画『三度目の殺人』興収12億円突破!!「こんなところまで観られているなんて怖いなぁ(笑)」是枝裕和監督、観客との濃厚トークに驚きと感謝!

Q:是枝監督はご家族に映画をご覧なられて感想聞かれたりとか、家族の意見を映画のヒントにしますか?

是枝監督:まだ子どもが小さいので、僕の映画は観ていないかな。でも映画の話はしますし、相談もしますね。でも自分の映画の話はあまりしないです。『歩いても 歩いても』や『海よりもまだ深く』は、僕の父親と母親の姿を思い出したところが多いです。『海街diary』は原作が素晴らしいので、そこからもらっているものと、四姉妹や三姉妹の方を取材させていただいて、家のシェアの仕方やお風呂の順番など聞いて、埋めていきましたね。
あと、僕は観察することが好きなので、ファミレスで隣に座っている家族の断片的な会話を聞いて、どんな家族なんだろうって勝手に想像を膨らますようなことをします。いい訓練になるんですよ(笑)。

★最後に。
皆さん、何度も観ていただき、ありがとうございます。すっきりはしないかもしれませんが、それが狙いだと言い続けている映画です。僕にとって、「あれはどうだったんだろう」と話し合うことは、映画を観る体験で大好きな時間ですから、それも含めて楽しんでいただけたら嬉しいです。そろそろこの映画に決着をつけて、次の作品へ向かっていきたいところですが、まだまだ日本だけじゃなく海外にも広がっていくといいなと思っています。今日はありがとうございました。

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『三度目の殺人』
9月9日(土)より公開
監督・脚本・編集:是枝裕和 
出演:福山雅治 広瀬すず 吉田鋼太郎 斉藤由貴 満島真之介 市川実日子 橋爪功 役所広司 
配給:東宝 ギャガ

STORY それは、ありふれた裁判のはずだった。殺人の前科がある三隅(役所広司)が解雇された工場の社長を殺し、火をつけた容疑で起訴された。犯行も自供し、死刑はほぼ確実だった。その弁護を担当することになった、重盛(福山雅治)。裁判をビジネスと割り切る彼は、どうにか無期懲役に持ちこむために調査を始める。何かが、おかしい。調査を進めるにつれ、重盛の中で違和感が生まれていく。三隅の供述は会うたびに変わる。動機さえも。なぜ殺したのか?本当に彼が殺したのか?得体のしれない三隅に呑みこまれているのか?弁護に真実は必要ない。そう信じていた弁護士が、初めて心の底から真実を知りたいと願う。やがて、三隅と被害者の娘・咲江(広瀬すず)の接点が明らかになり、新たな事実が浮かび上がる──。

(C)2017『三度目の殺人』製作委員会