【全滅領域】ナタリー・ポートマン主演のSF映画『アナイアレイション』のセット写真が初公開

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Entertainment Weekly

ナタリー・ポートマン主演のSF映画『Annihilation アナイアレイション』(原題)のセット写真が初公開された。Entertainment Weeklyが伝えている。

本作は、ポートマン演じる生物学者であるレナが、不可解な現象が起こる無人領域を調査するというストーリー。監督と脚本を務める『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランドは、「彼女(レナ)は、とても不思議で、夢のような、現実を超越した光景を目にする。そして、その世界に深く、さらに深く入り込んでいく」と説明。本作には、ジェニファー・ジェイソン・リー、ツヴァ・ノヴォトニー、ジーナ・ロドリゲス、テッサ・トンプソンが出演し、謎の領域を調査するチームの一員を演じる。さらに、オスカー・アイザックがポートマン演じるキャラクターの夫役で登場する。

今回、公開されたセット写真では、ポートマン演じるレナが、アリゲーターを調査している様子が確認できる。監督のガーランドは、「これが、彼女たちが実際に不思議なものに初めて遭遇する場面となる。このアリゲーターは、普通のアリゲーターとは異なる物理的な要素を持っている。彼女たちは、その世界がいかに奇妙な場所であるかを理解し始めるんだ」と説明している。

本作の原作は、ジェフ・ヴァンダミアの“サザーン・リーチ”3部作の第1作にあたる小説 『全滅領域(サザーン・リーチ1)』で、このシリーズはその続編の『監視機構(サザーン・リーチ2)』、3作目の『世界受容』で終結する。

ガーランドは、「『エクス・マキナ』の編集作業中、その映画のプロデューサーの一人だったスコット・ルーディンに、『この本を手に入れたんだけど、おもしろいよ。読んでみる?』と声をかけられたんだ。僕は何か一つでも惹かれる部分がなければ、小説や映画に限らず、どんなものでも最後まで読んだり、観たりはしないんだ。それで、一気に読むことになったよ。信じられないほどの気迫を感じて、小説の世界観に自分がのめり込んでいくような、夢を見ている状態になったのが気に入った。あらゆる要素がとてもおもしろいと思った。すぐに、『よし、この作品に挑戦しよう』と思ったよ」と語った。

出演するアイザックは、本作は“とても奇妙で、とても美しい”作品であると述べており、ガーランドもその点について触れ、「それがまさに、僕らが撮りたいものなんだ。その美しさはとても重要だ。気味が悪くて、気分が沈むようなことが起こったとしても、そこには明らかに美しいものが存在している。苦労してでも、何が起こったのかを確かめるんだ」と語っている。

小説は3部作であるが、映画は一つの作品で完結するとガーランドははっきりと述べている。「かつて、『ジャッジ・ドレッド』という映画の製作に参加して、この作品は3部作の1作目として考えられていた。でも、その方針が気に入らなくて、一つの作品でバシッと完結するような映画を作りたいと思った。そうしたほうが、切迫したような、目に見えるシニシズムが生まれると思ったんだ。(映画を製作するうえで)僕らはどうやったら利益を得られるかわかるし、そのせいで作品の良さが失われると思っている。だから、最初からこの映画は3部作ではなく、単独作品として製作すると決めていた。他の人がシリーズ全てを作りたいなら、それでもいいと思っているけど、僕がやるべきことではない。僕の見解としては、この映画はこれで完結する」とガーランドは語る。

映画『アナイアレイション』は2018年2月23日に全米で公開予定だ。