【なんと!】『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督がホアキン・フェニックス主演でバットマン映画の製作を計画していた!

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Entertainment Weekly

映画『ブラック・スワン』や『ノア 約束の舟』の監督であるダーレン・アロノフスキーは、過去にDCコミックスのバットマンの映画を製作するプロジェクトに参加し、バットマン役に『ザ・マスター』や『her/世界でひとつの彼女』に出演したホアキン・フェニックスを起用したいと考えていたことを明かした。Entertainment Weeklyが伝えている。

アロノフスキーは、実現しなかったバットマン映画について、ジェニファー・ローレンス主演のホラー映画『マザー!』のプロモーションで詳しく語っている。

アロノフスキーは、「ホアキン・フェニックスにバットマンを演じてほしいとずっと思っていた」と明かし、「おかしなことだけど、ただ、このアイデアを実現する時間がなかったんだと思う。コミックスを原作とした、全く異なるタイプの作品を製作する余地があると考えてはいた。でも、当時のハリウッドはコミックスを実写化する最盛期が続いていて、その時は有名な作品を伝統的なやり方で作っていたんだ」と語った。

アロノフスキーが考えていたバットマン映画は、フランク・ミラー原作の「バットマン:イヤーワン」を大まかな基にしており、ミラーを脚本の共同執筆者に指名していたようだ。アロノフスキーは、2007年のインタビューで、「かなりR指定のバットマンだった。僕がその時にみんなに説明していたビジョンは、(『タクシードライバー』に登場する)トラヴィス・ビックルが「フレンチ・コネクション」に接触するというものだった。ある男が犯罪組織と闘うんだけど、特殊能力もないし、悪役も登場しない、単なる堕落を描いたものだった。バットモービルを作るために、彼はバスのエンジンを用意して、ブラック・リンカーンに取り付けるんだ。本物のローテクマニアだよ」と説明していた。

ミラーは、昨年のインタビューで、「バットマンに関して、自分の考えよりもさらにダークなビジョンを持っている人と、バットマンのプロジェクトに一緒に参加するのは初めてだった。僕が考えるバットマンは、彼(アロノフスキー)にとっては親切すぎた。僕は、『バットマンはこんなことしないよ。誰かを拷問したりしない』と言っていたんだ」と語っている。

このプロジェクトは、当時のワーナー・ブラザースの方針が、“子どもを連れて観に行けるようなバットマン映画を製作する”というものだったため、実現には至らなかった。その数年後にクリストファー・ノーラン監督が、クリスチャン・ベイル主演で映画『バットマン ビギンズ』を製作したが、子ども向けとはいえないダークなトーンで描かれた。

アロノフスキー監督の最新作『マザー!』は2018年1月19日に日本で公開予定だ。