ミシェル・ロドリゲスが熱く語る!『ワイルド・スピード』シリーズへの不満と女優としてのキャリアアップについて

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The Hollywood Reporter

映画『ワイルド・スピード』シリーズで主要キャラクターを演じてきたミシェル・ロドリゲスは、インタビューで同シリーズへの不満について語り、現在は女優としてのキャリアアップに取り組んでいると明かした。以前、ロドリゲスは、『ワイルド・スピード』シリーズの次回作がより女性に焦点を当てたストーリーでなければ、次回作は降板する可能性があるとインスタグラムで述べていた。The Hollywood Reporterが伝えている。

『ワイルド・スピード』シリーズでは、ヘレン・ミレンやシャーリーズ・セロンらが強い女性キャラクターを演じたが、ロドリゲスはこれまでの女性キャラクターの描写に対して不満を持っていた。

ドーヴィル映画祭に参加したロドリゲスは、インタビューで、「(『ワイルド・スピード』シリーズでは)キャラクターたちが話している場面で、その内容や考え、仲間の関係を描いてきた。でも、シリーズが8作あるうちで、女性同士で会話しているシーンは片手で数えられるほどしか登場していない。だから、『女性キャラクターたちはどういう人物で、彼女たちが何をしているのか、関心がある人はいるの?』という疑問を感じた。その答えが得られないなら、(これまでとは全く異なる役を演じるという)新しい方向へとにかく進もうと考えている」と語った。

一方で、ロドリゲスは『ワイルド・スピード』シリーズで主演を務めるヴィン・ディーゼルとの信頼関係を強調し、シリーズに出続けることについて、「ヴィンは私を説得するつもりだと思う」と述べた。ロドリゲスは、ディーゼルは自分の不満を理解していると説明し、2人は、『ワイルド・スピード』シリーズがハリウッドにおいて多様性を促進する作品となるよう、女性が直面する問題や、文化の違いで引き起こされる問題に対処しようとしていると語った。「おもしろい作品を作るのはもちろん大事だけど、大規模な作品になると責任が伴う。私もヴィンもそうした責任をすべて負うことはできないけど、彼はその重大性を理解している」とロドリゲスは説明した。ロドリゲスはハリウッドにおける多様性の欠如を非難し、「市場の80パーセントが世界にあるのに、(ハリウッド以外の)そうした世界を描写することに責任を持とうとしない。主要な文化だけを描いてストーリーに登場させても、現実を純粋に描いていない」と述べた。

また、ロドリゲスは、出演したジェームズ・キャメロン監督の『アバター』に対して疑問を感じているようで、「製作側は、死んでしまった多くのキャラクターを生き返らせているけど、私は否定的に考えている」と意見を述べた。

ロドリゲスは、自身のキャリアについて見つめ直し、女優としての限界に挑戦していると述べ、『それでも夜は明ける』で知られるスティーヴ・マックイーン監督の最新作『Widows ウィドウズ』(原題)への出演は、アクション映画よりもやりがいを感じたようだ。ロドリゲスはこの映画で、“育った環境から離れたことがない堅実な主婦”を演じるが、撮影は“最も恐れを感じた経験の一つ”であったと明かし、マックイーン監督が自分を女優として成長させてくれたと語った。

現在、アクション映画で演じてきたようなキャラクターとは異なる役を演じることに集中しているロドリゲスは、「自分がしていることに満足している女性は少ないし、私はそういう最悪な状況にいる人たちの一例になりたいとは思わない。だから、果たすべき役割があるのだと感じている」と語った。

映画『ウィドウズ』は、ロドリゲスのほか、エリザベス・デビッキ、リーアム・ニーソン、コリン・ファレル、ジョン・バーンサルらが出演し、2018年11月16日に全米で公開予定だ。