菅田将暉&ヤン・イクチュンW主演『あゝ、荒野』特別映像&釜山国際映画祭出品決定

今もなおカルチャーアイコンとして注目され続けている寺山修司が、唯一遺した傑作小説を『二重生活』の岸善幸がメガホンをとり再構築し映画化。『キセキ -あの日のソビト-』『帝一の國』の若手実力派俳優の筆頭格、菅田将暉と韓国映画『息もできない』で世界各国の映画賞を総なめした名優ヤン・イクチュンをダブル主演に迎えた『あゝ、荒野』が 10月7日(土)前篇、10月21日(土)後篇 2部作連続公開となる。この度、言葉の天才、寺山修司を現代に甦らせた『あゝ、荒野』の魅力を凝縮したプロモーション特別映像が解禁された。

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特別映像にはトレーニングに励む貴重なメイキングシーンや菅田、ヤン、ユースケのインタビューなどが約3分半にまとめられている。菅田とヤンはお互いの印象について、菅田「ヤン・イクチュンって、やっぱりあぶねぇな、と思いました。もちろんいい意味で!」ヤン「(菅田さんは)本能的に演技をする、エネルギーを感じる」と振り返る。二人がボクシングを始めるきっかけを作り傍らでいつも見守っていた掘口役を演じたユースケは「(この映画を)スポ根ものって受け取る人もいるけど、そうじゃなくて……、これはもう『あゝ、荒野』なんですよ」と熱く語っている姿は必見だ。

そしてこのたび、第22回釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門へ出品が決定!釜山国際映画祭(10月12日~10月21日まで)は名実ともにアジア最大級を誇り、岸善幸監督は本作で初参加となる。また、アジアの若手監督の才能を見つけ出し、アジア映画の成長をサポートすることに生涯を捧げていた釜山国際映画祭の創設メンバーであり、惜しくも今年急逝したキム・ジソク氏の名を冠せた「キム・ジソク特別賞」が今年から新設され、『あゝ、荒野』もノミネートされた。10月14日に公式上映、菅田将暉、ヤン・イクチュン、岸善幸監督の参加が予定されている。

第22回釜山国際映画祭「アジア映画の窓」部門へ出品決定に寄せられたコメント

▼菅田将暉
「岸監督、スタッフ、キャスト全員が命を削り、本気で挑んだこの作品が日本をはじめ、世界中の方々にもご覧頂けるという素晴らしい機会をいただき本当に嬉しく思っています。この熱量が多くの人に伝わるのではないかと今から楽しみです」

▼ヤン・イクチュン
「この作品が、釜山国際映画祭に参加できるようになったこと、誠に嬉しく、そして誇らしく思います。私たちの映画、『あゝ、荒野』は、日本だけでなく、全世界の観客にも十分共感できるものだと確信しています」

▼岸善幸監督
「この作品を携え、菅田将暉さんとヤン・イクチュンさんとともに、釜山映画祭に参加できることを嬉しく思います。5時間を超えるこの物語が、世界の観客の皆さんにどのように受けとめてもらえるのか、今からとても楽しみです」

『あゝ、荒野』(劇場版)
2017年10月7日(土)前篇、10月21日(土)後篇、新宿ピカデリー他 二部作連続公開
監督:岸善幸 原作:「あゝ、荒野」寺山修司(角川文庫)
出演:菅田将暉 ヤン・イクチュン 木下あかり モロ師岡 高橋和也 今野杏南 山田裕貴 でんでん 木村多江 ユースケ・サンタマリア
主題歌:BRAHMAN「今夜」(NOFRAMES recordings/TOY’S FACTORY/TACTICS RECORDS)
配給:スターサンズ

STORY かつて、母に捨てられた新次(菅田将暉)は兄のように慕う劉輝と共に詐欺に明け暮れていた。そんなある日、彼らは仲間の裕二らにより襲撃されてしまう。そして2021年新宿。行き場のないエネルギーを抱えた新次は劉輝を半身不随にした裕二への復讐を誓っていた。一方、同じ新宿で吃音(どもり)・赤面対人恐怖症に悩む“バリカン”こと健二(ヤン・イクチュン)はいつも通り床屋のティッシュ配りをしていると、ひょんなことから新次と共に“片目”こと堀口からボクシングジへと誘われる。言われるがままボクシングジムを訪れた2人は、それぞれの想いを胸にトレーニングを始める。新次はボクシングで裕二への復讐を果たすため。バリカンは内気な自分を捨てるため。試合を重ね、徐々に名を挙げて行く新次に対し特別な感情を抱くようになっていく健二。そのさなか、新次は宿敵・裕二との戦いに挑む。一方、バリカンもまた大きな決断を下し、新次との関係が変わろうとしていた…。

©2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ