クリストファー・ノーランが語る『ダンケルク』のすべて! 監督のオフィシャル・インタビューと、キャストのコメントが到着

全世界の興収が遂に4億ドルを突破したクリストファー・ノーラン監督の最新作『ダンケルク』が、9月9日(土)より日本公開。この度、ノーラン監督のオフィシャル・インタビューと、アンサンブルキャストのコメントが到着した。

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クリストファー・ノーラン監督 オフィシャル・インタビュー

Q:ダンケルクの戦いと撤退は、第二次世界大戦、そして20世紀において重要な出来事の一つと言えます。どこに魅力を感じて映画化に至ったのでしょうか?

 多くの英国人と同じように、私もこの物語を聞いて育ちました。英国人は、この出来事を神話やおとぎ話のように捉えている。骨まで染み込んでいるんです。私は深く知れば知るほど、シンプルな神話という以上に、リアルな人間たちの物語に感動を覚えました。
 20年くらい前の話です。妻エマと私は、友人の小船でダンケルクへと渡りました。撤退作戦と同じ時候で、海峡はとても荒れていました。本当に大変な体験で、とても危険を感じました。頭上から爆弾も降ってこない、戦時下でさえないのにも関わらず。救出をしようと海峡を横断した人々への敬意と憧れがその時に生まれ、ダンケルクで実際に起こったことに深い興味を抱きました。それが心の中に留まりこの物語を映画化したいと思うようになったのです。この素晴らしい物語について、今を生きる観客のための映画を作ろうと思いました。しかし、リアルに描ける手法を手にするまで待つことを考えたのです。あまりにも壮大な物語ですから。

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Q:本作は壮大な物語です。観るもの心に響くそして見応えたっぷりのエンターテイメント作。まるで観客自身が戦闘機や船上にいるかのように描いていました。映画化するにあたって、壮大さと同時に臨場感は―重要な要素でしたか?

 『ダンケルク』は臨場感ある壮大な映画です。空と海と大地が混ざり合い、壮大な歴史と何十万もの人々がかかわる物語でもあります。しかし、私にとっては主観的な映画。これが、アプローチの鍵でした。私が描きたかったのは、従来の映画製作の枠に収まらない、兵士たちと一緒に観客をダンケルクへ連れていくこと。あの強烈さ、あの恐怖、あの緊張感を体験してもらうことでした。
 『ダンケルク』はサバイバルストーリーです。時間との戦いが、サスペンスをもたらし、主観的でかつ現在進行形の映画を、私は本当に描きたかったのです。ストーリーは、陸と海と空という3つの異なる視点に別れて同時に進行していきます。ダンケルクの壮大な出来事を観客に分かりやすく語りたいと考えた結果でした。そこから脱することなく、主観的な語り口も維持する。観客には常に緊迫感あふれるサスペンスの中にいてほしい。部屋で地図を相手に問答する将軍たちに画面を切り替えたくはない。いまその場で起こっている状況の中で描きたかったのです。同じ出来事の異なる側面を交互に見せながら、異なる視点間を行き交う。この手法なら、観客も、より広い視野を持てます。たとえそれが、主観的な語り口であったとしても。

Q:映像も素晴らしかったです。IMAXフィルムでの撮影はどのような体験でしたか?それは、この映画に何をもたらしてくれるのでしょうか?

 IMAXフィルムで撮影したのは最高解像度のフォーマットだからです。映像フォーマットの中で最高水準の色彩です。それは、IMAXスクリーンで観るとより鮮明に分かります。透明度と緊迫感のある映像で、その場にいるように感じられるでしょう。巨大スクリーンと澄み切った映像と大音響、このフォーマットはそれを提供します 。観客が夢中になれる体験を用意するために大きな助けとなってくれました。

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Q:素晴らしいアンサンブルキャストです。実力派のベテラン俳優から才能ある若手俳優まで映画出演の経験がない方もいます。キャスティングについてお聞かせください

 キャスティングは重要な要素でした。30歳の俳優が18歳を演じるような、従来のハリウッド式のキャスティングはしたくありませんでした。実際の戦地には、若い青年が送り込まれました。18~19歳の青年です。その年齢を配役したかったのです。きっと観客は差し迫る恐怖を感じ、浜辺にいる青年たちに共感するはず。そこで、オーディションという素晴らしいプロセスを踏みました。演劇学校にも行き、エージェントも何もついていない才能ある若手俳優を違う組み合わせで、来る日も来る日も、オーディションしました。誰がその役に合うのか見ながら役を交換し、違う組み合わせを試しました。昔ながらのキャスティングだったし私も初めて経験したがとても有意義でした。素晴らしい発見をしたと思います。
 フィオン・ホワイトヘッドは主人公を演じていますが、驚くべき才能の新人です。
 トム・グリン=カーニーもバリー・コーガンも―並外れた才能だの持ち主です。
 そこに、物語を支えるベテランを混ぜました。当代最高の俳優の一人マーク・ライランスが船に乗り、並外れた才能の持ち主ケネス・ブラナーがダンケルク撤退を指揮する。
 トム・ハーディも、キリアン・マーフィーもいます。以前仕事をした俳優、したかった俳優たちが集まってくれました。そして映画初出演の若手俳優たちを本当に支えてくれました。

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Q:陸海空3つの視点だけでなく、異なる3つの時間を組み合わせています。1時間に起こること、1日に起こること、そして1週間に起こること。行き来しながら時間を操る。それは、難しかったに違いありません。

 主観性を保ち、より広い視点を与えてくれる構造を模索しました。陸から事象を捉えたい。海からも、空からも浜辺からも、民間船からも。これは長い時間がかかります。戦闘機スピットファイアの操縦席に乗り、空中戦を繰り広げます。彼らは1時間ダンケルクの上空で戦いました。だから、それぞれの時系列になるタイムスケジュールを配せば、全体像を描けると考えました。
 1時間の熾烈な空中戦が映画全体に広がる。パイロットにとって勇ましい1時間です。浜辺にいる兵士たちは対照的に、緊張と恐怖と退屈の中にいる。彼らは身動きが取れず、この先何が起こるのか分からない。この状況がリアルな恐怖を生み出すのです。1週間、1日、1時間、異なる時間で展開します。そしてすべてが切り替わり、ある時点で交差するのです。

Q:飛行機に乗った経験はいかがでしたか?

 戦闘機で飛んだのは人生最高の経験でした。とても素晴らしかったです。

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『ダンケルク』の豪華アンサンブルキャストが語るクリストファー・ノーラン

フィン・ホワイトヘッド
天才監督クリストファー・ノーランの最高傑作『ダンケルク』で、全世界の俳優が羨望する主役の座を射止めた新人フィン・ホワイトヘッドは、1年半前までは皿洗いをしながらオーディションに通うただの青年だった。

Q:ノーランの現場について

 ノーラン監督作品ということに大きな意味があるんだ。ノーラン監督は全員を平等に扱う。上下関係なんか無い。100本の映画に出演しようと初めての経験だろうと俳優全員が平等に扱われる。そしてとても演じやすい。対等に話すことができるからね。王様に話しているような感覚ではないんだ。

Q:現場のノーラン

 ノーラン監督は、人任せにせず、常に現場にいて緊迫したシーンを作り出す。監督が作り出す世界観はリアルだから、俳優は反応するだけでいいんだ。どのシーンでも監督は立ち会う。だから監督に言われて、驚き、反応し、演じることができる。とてもリアルで反射的、そして可能な限り型にはまらない撮影方法だったよ。

Q:ノーランがリスペクトされる理由

 監督の名声もある。誰もがノーラン監督は天才だと思っている。もちろん、そう思うけど、監督の素晴らしさはそういうものを超越するところだと思う。映画ファンも映画をほとんど知らない人たちも、若者も年配も、歴史ファンも関係ない。誰もが彼の映画を敬愛するのは、それが美しくて、素晴らしいからだ。

ケネス・ブラナー
俳優として、また演出家として活躍する名匠ケネス・ブラナーは英国を代表する映画&演劇人だ。現在ジョニー・デップ主演の『オリエント急行殺人事件』のメガホンをとり、名探偵ポワロを演じている。また、2014年に公開された監督作『シンデレラ』は、全世界で5億4千万ドルを超える興収を記録しており、演出家としてもその手腕を高く評価されている。

Q:出演を決めた理由

 ノーラン監督から連絡をもらった。あるプロジェクトについて僕と話したいと。ロンドンに飛んできて、ウエストエンドで上演中だったシェイクスピアの「冬物語」を観てくれた。翌朝、彼に会ったが、その劇を見事に分析し感想を話してくれた。ずっと聞いていたかったよ、知的な人が情熱的に「冬物語」の劇作法を語る。素晴らしいワークショップのようだった。午前中の半分を使ったよ。あとの半分で彼は「『ダンケルク』という脚本を書いた」「演じてほしい役がある」と告げ、説明をし始めた。

Q:演じた役柄について

 ボルトン中佐は英海軍司令官で、防波堤からの安全な撤退を指揮する人物。ダンケルクの海に伸びる細長い防波堤だ。実際にそこで撮影した。あの出来事を再現するためにね。浜辺から、40万の兵士をできるだけ多く撤退させる史上最大の作戦だ。ボルトン中佐は爆撃や潮の満ち引きに対処しなくてはならない。戦艦での撤退は時間がかかる。常にプレッシャーがある。ドイツ軍からの攻撃もある。ストレスと睡眠不足でおかしくなりそうだ。彼はノーラン監督がリサーチした複数の人間を基にしている。海で起こることを象徴している軍人だ。

Q:撮影現場について

 撮影日は海(ドーバー海峡)を越えて行ったよ、本物の海や、気温や、風を感じることができる。天候は大きく劇的に変化する。突然、暴風雨になる。突然、日が照る。何もかもが救出作戦に大きな影響を与える。常に対処すべき困難がある。それを実際に体感するんだ。監督はじっとしているのが嫌いだし、みんなもそうだ。セットにはとてつもないエネルギーと自然な雰囲気が流れていた。ノーラン監督との最初の経験だが、それは撮影中、ずっと変わらなかった。

Q:現場を指揮するノーランについて

 ノーラン監督の仕事を見られて、光栄だったよ。彼と初めて会ったときも情熱を感じた。彼にはふたつの才能があり、それが仕事で合体する。ひとつは驚くべき数理科学的脳で凄まじい知性だ。この作品ではそれが前頭葉に集結し情熱と野生と純粋な感情と合体する。シェイクスピアのことを話していたときもそう感じた。彼は自分の人生のこと、子供のこと、人生の価値やもろさのことを話した。時間の価値が、彼には重要なんだ。
 『ダンケルク』でも時間はとても貴重だ。浜辺から撤退するためにも、救われる若者の命にとってもね。彼の作品を観て自分の作品と比較すると難しい状況設定がわかる。大作映画、数千人のエキストラ、海岸、天候、すべてが変化し、航行する船も本物だ。彼はそのすべてを明確なビジョンでやってのける。この映画で見せた、この頭脳と感情の合体は本当に感動的だった。彼が時間を操っているかのようだ。サンタクロースではないが、まるでサッカーの監督みたいに人を走らせ、時間を操る。彼にはそれができる。映画製作のプロセスは、容赦なく動き続ける。今何が必要か?カメラはどこか? 彼は全部指示し、俳優とも話す。セリフのない、あるいは一言だけの人とも、有名な俳優とも、ダンケルクの住民とも、誰とでも同じように。その複数の処理能力はじつに見事だ。

Q:『ダンケルク』が描くこと

 この物語と映画には、特にスペクタクルと静寂が見事に合体している。本作のコンセプトは 勇気の話であって、陸軍も海軍も空軍も関係ない。イギリスもフランスもドイツも関係ない。そこには、極端な愛国主義も 親英主義もない。あるのは人間性の尊重だ。ノーラン監督はそういう国家主義的なものを取り去っている。
 映画の中に裁きはない。咎めるような道徳観もない。勝者さえいない。同時に、ヒーローにあふれている。そして普遍的な物語だ。ある一団が恐ろしい状況に投げ込まれ、ひどい扱いを受ける。それだけだ。彼らの出身地も名前も経歴も背景も必要ない。この状況と人間がいればいい。そこに誰もが共感する。彼らに必要なのは、国家の紋章ではない。

マーク・ライランス

スピルバーグ監督作『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー賞®《助演男優賞》に輝いた名優が、民間船ムーンライト号でダンケルクに救出に向かうミスター・ドーソンという重要なキャラクターを託された。

Q:なぜ、今『ダンケルク』なのか。

 この数か月間を見ても、イギリスではいま異常なことが起きている。中東とかかわる暴力の数々だ。テロという脅威が再び戻ってきている。そしてイギリスのEU離脱やヨーロッパとの関係は映画になるのではと思っていた。しかし実際には、イギリス国民は、消防士、警察官、レスキュー隊たちの無私無欲の行動を痛感している。この映画は救出の物語だ。驚くほど勇敢な民間人たちがいた。テロが引き起こす暴力的な今の状況と同じだ。この映画は、今のイギリス人にとって、とてもパワフルな映画(勇気づける映画)になると思う。

Q:出演を決めた理由

 私にとっては、脚本だった。優れた監督であると同時に優れた脚本家でもある。監督をしなくても、脚本だけで有名になれる人物だ。ノーランが書いた脚本をアンサンブルキャストが演じる。この映画の脚本のそれぞれが特徴を持って書き込まれているから、キャラクターを信じて演じられる。実に素晴らしい 。

キリアン・マーフィー
ノーラン作品に初登場したジョナサン・クレイン博士(通称:スケアクロウ)を演じた『バットマン ビギンズ』でロンドン映画批評家協会賞にノミネートを果たす。その後、『ダークナイト』、『ダークナイト ライジング』でも同キャラクターに。ディカプリオ主演の大ヒット作『インセプション』では、標的となる億万長者の息子を演じ、その演技力に磨きをかけた。5度目の登場となる本作では、ドーバー海峡に漂流する“謎の英国兵士”を演じる。名前すら与えられていないキャラクターであるにもかかわらず、ノーランと組むチャンスを得たキリアンは出演を快諾。戦争に直面し、パニック状態になる複雑なキャラクターを演じた。

Q:出演の経緯

 クリストファー(以下クリス)が電話をくれて、脚本を送るからと言ってくれた。僕たちはお互いをよく知っているので、彼は僕が何に興味をもつかが分かっている。どんな役柄なら僕が挑みたいと思うかもね。それにクリストファー・ノーラン映画なら、その可能性は相当高い。彼がまた声をかけてくれるのはうれしい。
 それに今回は……、とにかく圧倒された。

Q:“謎の英国兵士”は、名前のないキャラクターについて

 僕が演じるキャラクターは、無数の兵士たちの体験を象徴していると思う。それは戦争というものが人に与えうる深い感情的、心理的なダメージなんだ。彼が最初に登場するのは、ダンケルクから兵士たちを撤収させるために英仏海峡を渡っている民間の船のひとつ、ムーンストーン号に助け上げられるところ。彼は、精神に影響を及ぼすほどの恐怖体験から生き延びたばかりなのに、「いや、この船はあそこ(ダンケルク)に戻るとこだ」と言われてしまう。
 この映画は、ダンケルクで起きている出来事全体に及ぶ交錯する複数のストーリーを描いていく。ノーラン映画ならではの映画で、それらの異なるストーリーは同じ時間軸では展開しない。それぞれにふさわしいペース――陸地の1週間、海上の1日、そして空の1時間――があり、僕のキャラクターはその2つの時間軸の中で登場することになる。

Q:実際の現場で撮影する重要性とは?

 クリスの映画にあれだけの強烈さと、理屈抜きで訴えかけてくるものがあるのは、彼ができる限りのアクションを“実際にカメラで捉える”という決意があるからだ。『インセプション』では、吹雪の中、山腹で撮影したときに、完全に視界がきかなくなっても彼は撮影を続けた。俳優からとことん純粋な反応、あるいは正直な反応を引き出したいなら、実際の海に放り込んだり、本物の戦闘機スピットファイアを頭上に飛ばしたりするのがいちばんいい。観客は、俳優が実際にやっているというそのリアルさを感じるからね。

Q:撮影現場の印象は?

 何がいちばん凄いかというと、その真ん中にいるクリスが完全に平然としていること。まったくパニックが起こらない。爆弾とか、飛行機が墜落するんじゃないかとか、誰も何も心配しない。すべてが当たり前に進んでいく。クリスは最初から最後までコントロールを失わず、いったん必要な映像を撮れると、あっさりこう言う、「撮れた。次」って。彼の撮影現場は注意深く構成された仕組みのようなもので、決して混乱状態には感じられないんだ。

Q:ノーラン作品の撮影現場で、いちばん感銘を受ける点は?

 彼のビジョン。映画に対する熱烈な意欲。そして映画全般に関する包括的な理解力だね。映像的に特出している監督、俳優、その演技に関してとても理解が深い監督、そして脚本の理解が優れている監督がいるが、クリスはそのすべてを把握している。映画に関する仕事の一つひとつを自分のものとして理解している。だから、クリストファー・ノーラン映画で仕事をする場合は最高の力を出さないといけないんだよ。さもないと、彼のほうがうまいから(笑)。

トム・ハーディ

全世界でメガヒットした『インセプション』のイームス。続く『ダークナイト ライジング』では、マスクをつけた極悪非道の男ベインに扮し、顔が見えない難役にもかかわらず圧倒的な存在感を披露。3度目のタッグとなる本作では、史上最大の救出作戦を空から守るスピットファイアのパイロット、フィリアを演じている。

Q:出演のきっかけ

 ノーラン監督から電話をもらった。アンサンブルキャストが出演し、あのダンケルクの戦いを描く映画を作ると言われた。戦闘機スピットファイアのパイロットを演じてほしいとね。第二次世界大戦中、スピットファイアは実際に空を飛んでいた。ノーラン監督は当時の英国空軍を正確に描きたかった。

Q:戦闘機スピットファイアについて

 トライアンフ社のオートバイに似ている。旧式の工学で作られ、ボディが美しい。ガタガタと音を立てて走るからファンが多いのもうなずけるよ、工学の傑作だ。窮屈だけど愛さずにいられない。でも作業空間はとても狭い。小さな物入れに座っている感じだ。重装備でね、でも楽しかった。

Q:コックピットでの演技について

 僕の英国空軍のシーンで監督が求めていたのは無線通信でのパイロット間の交信だった。パイロットの交信はとてもはっきりしていて抑揚もなく『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』同様、声がはっきり聞こえる。そして動きはあまりない。多くの意味で興味深い演技環境だった。パイロットはまるで外科医みたいだ、観察し、起こっていることを告げる。とてもはっきりと、しかもすごいスピードで動きながら。そこには驚くべきドラマがある。マスクや帽子をつけていなくてもスピットファイア自体が登場キャラクターのひとつなんだ。

Q:盟友クリストファー・ノーランについて

 クリストファー・ノーランは動き続けている。彼はどんどん進化する。学び、経験し、振り返り、結果を踏まえ、前進し、専念し、挑戦し、革新的なことをやる。客観的に見ると彼はそんな人間に見える。彼は自分の旅を続けているんだ。実行あるのみ。じつに聡明な監督だから、彼との関係は何も変わっていない。尊敬をしているし、何かをすると言えば、僕は信じる。彼に頼まれれば何だってするよ。

『ダンケルク』
2017年9月9日(土)より全国ロードショー
監督・脚本・製作:クリストファー・ノーラン
出演:トム・ハーディ マーク・ライランス ケネス・ブラナー キリアン・マーフィー ハリー・スタイルズ

STORY 海の町、ダンケルク。追いつめられた英仏軍40万、撤退を決断。若き兵士トミーは、絶体絶命の窮地から脱出できるのか!? 民間船もが救助に関わった、史上最大の救出作戦が幕を開ける。

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