松坂桃李 × 吉高由里子 × 松山ケンイチほか豪華キャスト登壇!映画『ユリゴコロ』レッドカーペット イベントレポート

沼田まほかるのベストセラー・ミステリー『ユリゴコロ』が完全映画化。主演に吉高由里子を迎え、生まれながらに「人間の死」を“拠りどころ”とし、絶望的な喪失を抱えながら数奇な人生をたどる美紗子を演じ、その迫真の芝居で女優人生初となる役どころに挑む。監督は『君に届け』(’10)、『近キョリ恋愛』(’14)などの熊澤尚人が務め、幻想的な映像美の中で、美しく、あまりにせつない愛の物語を紡ぐ。本作のレッドカーペット&完成披露試写会が、9月3日、東京・豊洲にて行われ、出演者である吉高由里子、松坂桃李、佐津川愛美、清野菜名、清原果耶、木村多江、松山ケンイチ、監督の熊澤尚人が登壇した。

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レッドカーペットに登壇した吉高は「すごい晴れて嬉しいです(笑)。『(撮影では会わなかった共演者がいたため)違う映画をやっている人たちみたいだね』と、話していたんですけど、できあがった映画を観て改めて同じ映画を一緒に作ったんだなという実感が湧いてきて嬉しく思っています」とコメント。続けて松坂は「ギリギリまで撮影していたので、それが形になって嬉しい」と安堵の様子を見せると、松山は「自分が読んだ台本よりも、いろんなものが突き刺さってくる映画だと思います。ナイフのような映画なので、観る方も覚悟がいる作品になったんじゃないかと。それだけすごいものをお客さんに与え、残る作品になったと思います」と完成した作品に自信をのぞかせた。

撮影を終えた感想を聞かれた吉高は「ずっと大変だったんですよ。本当に不安なところとかもあったんですけど、できあがったの観ると、ね?」と松山に促すと、松山は「あの大変な撮影が水の泡になるような作品になっていたら、ご飯食べに行った話とか、パチンコ行った話とかしかしないって、由里子ちゃんと言ってたんですよ。でも、そんな話は一切でないぐらい僕自身が打ちのめされた」と語り、吉高も「監督、ありがとうございます」と熊澤監督に頭を下げた。チャレンジングな役どころを演じたという松坂も「濃厚な1日1日を過ごさせてもらえた。撮影自体はあっという間でギュッとした感じだったんですけど、そのギュッとしたものがずっと頭の中に残るぐらい印象的な日々だったので、参加できたことが良かった」と語った。

最後に吉高は「今日はこんな炎天下の中お集まりいただきありがとうございます。引き続きここで今から二時間弱、炎天下の中で映画を観ていただくことになるんですけども…」とコメントすると、試写会場に移動すると聞かされていた観客席が一瞬ざわつく。すかさず吉高は「冗談ですよ(笑)」と会場のざわつきを笑いに変えつつ、「今、喜んだ方も、えっ?て思った方も、その気持を映画館に運んでいただけたらなと思います。本当に皆さんが摩耗した作品なので、観ていただけなければ私たちは報われないです(笑)。ぜひ劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです」とコメントし、レッドカーペットイベントを締めくくった。

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『ユリゴコロ』
9月23日(土)より全国公開
監督・脚本:熊澤尚人 原作:沼田まほかる『ユリゴコロ』(双葉文庫)
出演:吉高由里子 松坂桃李 松山ケンイチ 佐津川愛美 清野菜名 清原果耶 木村多江
配給:東映 日活

STORY 物語は、[一冊の告白文]から始まるー。
ある家族。一人息子の亮介(松坂桃李)が実家で見つけた一冊のノート。「私のように平気で人を殺す人間は、脳の仕組みがどこか普通と違うのでしょうか。」異様な一文で始まるそのノートは、すべてが一人称で書かれた何者かの告白文であった。主人公は、美紗子と名乗る女(吉高由里子)。誰しもが生きていくために必要な“拠りどころ”、彼女のそれは“人間の死”であった。殺人という行為から逃れる術を持たず、絶望の日々を送る中、洋介(松山ケンイチ)という男が彼女の前に現れるのだが。過去と現在が交錯し、ノートに秘められた真相に迫っていく亮介。これは事実か、創作話か。誰が、何のために書いたのか。数々の疑念の先に、驚愕の真実が突きつけられる。

©沼田まほかる/双葉社 ©2017「ユリゴコロ」製作委員会