坂本浩一監督の実技を交えたアクション解説に拍手喝采!『ダイバージェント FINAL』スペシャルトークイベントレポート!

8月19日(土)より全国公開中の映画『ダイバージェントFINAL』のスペシャルトークイベントが角川シネマ新宿にて行われ、坂本浩一監督が登壇した。

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ヴェロニカ・ロスの世界的ベストセラーの映画化シリーズ完結編『ダイバージェント FINAL』の公開記念スペシャルトークイベントを、8月21日に角川シネマ新宿にて開催。特撮ドラマ「恐竜戦隊ジュウレンジャー」をリメイクしたアメリカの人気番組「パワーレンジャー」シリーズのアクション監督や「仮面ライダーW」「仮面ライダーフォーゼ」シリーズを手掛けた坂本浩一監督を招き、日米アクション映画について実技を交えた解説を行った。

アメリカでは強い女性が主人公のアクション映画を女の子同士で観に行って、共感して自分たちも物語の一部になって楽しむという習慣があり、いわゆる絶世の美女よりも<ガール・ネクスト・ドア>といって感情移入しやすいタイプの女優が起用され、人気になるケースが多いと、本作の全米大ヒットについて言及。また、アメリカで青年期を過ごしたという坂本監督は、本作に登場するトリスのような「強い女性」に憧れると話し、引き締まった身体にタンクトップを着たカッコいい女性が自身の作品でも時折登場するのは坂本監督の意向が強いことを暴露した。

「格闘技を使って戦うという文化がないアメリカでは、謎の東洋人マスターが師匠として登場することが多かったが、『リーサル・ウェポン』(’87)でメル・ギブソンが後ろ回し蹴りを披露したあたりから大きな変化があった」と語り、「90年代、香港の監督を呼んでカンフー的な要素を取り入れた作品が流行り、現在では軍隊格闘技、パルクールなどリアルな接近戦を取り入れるのが主流になってきている。本作でいうと飛行機の中の格闘技もすごくリアルだったし、相手ひとりを拘束しながら戦うとか、接近戦でエルボーを使って投げ飛ばすとか、リアル系格闘技を取り入れていました」と分析。

そして、本イベントのハイライトであるアクションのデモンストレーションで、近年の映画で取り入れられている接近戦を披露すると、会場からは拍手が巻き起こった。最後に、「戦隊シリーズも本作も、特徴のあるキャラクターを描きわけることで感情移入する人物を観る側にチョイスさせる目的がある。壮大なSF要素に恋愛要素が盛り込まれていて、より共感しやすくなっている。更にシリーズを通し、各キャラクターが成長しているところが本作の魅力。日本でも、もっとアクション映画に力を入れて頑張ってほしいなと思っているし、日本のアクション映画の活性化にひと役買わせて頂きたい」と締めくくり、集まったファンからは再び拍手喝采となった。

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『ダイバージェント FINAL』
8月19日(土)より角川シネマ新宿ほかにて全国公開中
監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演:シャイリーン・ウッドリー テオ・ジェームズ オクタヴィア・スペンサー マイルズ・テラー アンセル・エルゴート
配給:シンカ

STORY 人類が【無欲】<アブネゲーション>【平和】<アミティー>【高潔】<キャンダー>【勇敢】<ドーントレス>【博学】<エリュダイト>の5つの派閥に分類され管理されていた社会体制が大規模なクーデターによって崩壊し、新たな勢力が支配力を拡大していた近未来のシカゴ。街は巨大なフェンスに囲まれ、強権的に重いゲートで閉鎖されていた。混迷の中を逃れ、外の世界に希望を見出そうと考えた主人公トリスは、仲間と共に未知なる外界へ脱出する──。が、そこに待ち受けていたのは【異端者(ダイバージェント)】にまつわる驚愕の事実と、人類の記憶を消去し世界を“リセット”させようと企む組織の陰謀だった…

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