置鮎龍太郎、福原遥、湯浅政明監督らもゲストで登場!「Netflixアニメスレート 2017」で新作ラインナップを発表

Netflixは、東京国際フォーラムにて「Netflixアニメスレート 2017」を開催。アニメーション作品を中心に、現在配信中の作品や今後のラインナップを発表した。

【第1部】
まずNetflixチーフ・プロダクト・オフィサーのグレッグ・ピーターズ氏が、同社がグローバルに事業を展開するうえでのアニメーション作品の重要性を強調。50社のコンテンツ・プロデューサーと協力し、積極的にオリジナル・アニメ作品を制作していくと語った。また、1996年時点では7言語での吹替バージョンを配信し96言語の関連素材であったのが、2017年では20の吹替版、572言語の関連素材を扱うようになったことに言及。より多くのオーディエンス(観客)を獲得するために視聴環境の整備やHDR化、音響の向上が欠かせないと述べ、特にアジア地域ではコンテンツのダウンロードが重要であると話した。

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続いて7月7日に配信がスタートしたアニメ『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』の主人公トレバー・ベルモンド役の声優、置鮎龍太郎とエグゼクティブ・プロデューサー、アディ・シャンカルのトークセッションが行なわれた。『機動戦士ガンダム』や『科学忍者隊ガッチャマン』『進撃の巨人』といった日本のコンテンツが好きというシャンカルは、「ゲーム『悪魔城~』のアニメ化の構想は10年前から抱いていたが、アメリカではアニメは子供向けのものという認識。でも今回の作品が存在できるようにしてくれたのがNetflix。できれば10年前につくりたかったけど(笑)、実現できて夢の中、パラレル・ワールドにいる気分だ。ハリウッドに出てしばらく経つけど、Netflixで制作した今回が最高の体験だった。ゲームのファンのためにつくらせてもらえたんだ。実は2012年にハリウッドで実写化しないかというオファーをもらったけど、相手の会社が作品やキャラクター、ファンに対してリスペクトを抱いていないようなので断ったんだ。本当にNetflixは芸術に対する恵みというか、贈り物だと思うね」とコメント。

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1997年にゲーム版『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』で主人公アルカードの声優を務めていたという置鮎は、「最初は実写版だと思っていました。今回の収録も楽しくやらせてもらいました。今回は世界中で『オキアユ、ベルモンド役ナノカ!?』とネット上でリアクションがありましたね」とグローバルな広がりに驚いていた。

シャンカルが置鮎に冗談交じりでちょくちょくシーズン2のネタばらしもしつつ、トークは和やかに展開。最後は置鮎が劇中のムチのアクションを交えながら「俺はトレバーだ。ベルモンド家の男だ。ドラキュラを倒す男だ!」のセリフで締めくくった。
『悪魔城~』は既にシーズン2(全8話予定)が2018年に全世界で配信されることも決定している。

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【第2部】
スタートと同時にリラックマが登場。誕生から15周年を迎える2018年に初のアニメーション・シリーズ『リラックマシリーズ(仮)』が配信されることが発表された。NHKの人気キャラ『ドーモくん』や『こまねこ』といったストップモーション・アニメ作品で知られるドワーフ・スタジオが制作を手掛ける。

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次に、Netflixで配信が決定したばかりの『キャノン・バスターズ』から、ラション・トーマス監督と、アニメ制作会社サテライトのアニメーション・プロデューサーである金子文雄が登場し、トークセッションが行われた。『カウボーイビバップ』など日本のアニメが好きだという監督が、『マクロス』シリーズのサテライトにパイロット版の制作を依頼したことから企画がスタートした本作は、アンドロイドのヒロインが親友を救うための旅に出る冒険活劇。監督はサテライトにオファーした経緯を、「日本においてオープンな考えを持っていて、進歩的だったから」と告白。一方の金子は「サテライトには日本人だけでなく、国際色豊かなクリエイターがいます。Netflixで世界に配信されるのですから、いろんなアイデアを出していきたいです」と制作への意気込みを語った。また、監督は「私は長年TVアニメを製作してきましたが、米国でアニメというと6~12歳の少年向けと決めつけられているような感じがするのです。日本のアニメはそうではなく、いろんなジャンルがある。感性豊かな日本のクリエイターと仕事ができる私にとってすごくうれしいことなのです」とサテライトへの期待を明かした。

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また、本イベントではキャラクターやガジェットのビジュアルが初公開。ミノタウルス型のロボットに変形する車など、日本人好みの要素が詰まった作品になりそうだ。

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【第3部】
コーナーMCとして、女優&声優としても活躍する福原遥が、大好きだという『ソードアート・オンライン』のユイをイメージした白いワンピースを着て登壇。そして、彼女の進行でこの日情報解禁したばかりの新作タイトルが続々と発表された。初司会ということで緊張しながらも各作品を紹介し終えた福原は「発表のなかには知らないアニメもあって、『こういうのもあるんだ』ってすごく楽しみになりました。はやく観たいです!」と興奮気味にコメントした。

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イベントの最後を飾ったのは、2018年初春に全世界で同時配信される『DEVILMAN crybaby』から湯浅政明監督が登場。監督は『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』(共に10月18日BD&DVD発売)を観たという原作者の永井豪から「湯浅監督ならだいじょうぶ!」とお墨付きをもらったことを告白。制作状況を聞かれると、「とても順調で最終話近くのアフレコをやっている段階で、原作でいうところの大変な場面」と明かした。

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そして、ここで本邦初公開となる予告編が流れ、キャストも発表。不動明役の内山昴輝、飛鳥了役の村瀬歩の2人も登壇し、トークセッションが実施された。『ピンポンTHE ANIMATION』でも監督と組んだ内山は「不動明役のオーディションを受けていない」と発言。監督は「2人とも了役のオーディションだったんです。どちらもすごく良くて決戦投票みたいになったんです。で、そこは村瀬さんの人間じゃないような、深い何かが入り込んだようなしゃべりの方がいいのかなと思って。内山くんは『ピンポン~』の時にあまり感情を表に出さない役だったので、また同じだったらおもしろくないなと思ったんです。でもデビルマン役だったらすごく良いんじゃないかと思って」とキャスティングの経緯を明かした。それを聞いた内山は「歴史があって期待されている作品だけに、緊張もあり大丈夫かなという感じで臨みました」と恐縮。対する村瀬は「オーディションからつくり手側の〝おもしろいものをつくってやる〟という意気込みが伝わってきました。伝説的な作品なのでプレッシャーもありましたが、アフレコをやり始めたら、監督のつくる世界観にのめり込めるというか、毎回すごく楽しいです」と手応えを感じている様子だった。

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そして最後にこの日登場したゲストが再び会場に集まり、「レッツNetflix!!」の掛け声と共に紙吹雪が噴射する演出で幕を閉じた。

またサブ会場では、モニターを2つ並べたSDRとHDRの比較展示や、ドルビーアトモス音響の体感コーナーも設営された。

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<ラインナップ>
◇映画●『BLAME!』(配信中)●『DEATH NOTE』(実写作品:8月25日から配信)
◇アニメーション●『悪魔城ドラキュラ -キャッスルヴァニア-』(シーズン1が配信中)●『リラックマ シリーズ(仮)』(配信決定)●『リトルウィッチアカデミア』(シーズン1が配信中。シーズン2は日本先行配信中、8月15日全世界配信)●『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』(配信中)●『賭ケグルイ』(日本先行配信中)●『Fate/Apocrypha』(日本先行配信中)●『クジラの子らは砂上に歌う』(10月日本先行配信)●『GODZILLA 怪獣惑星』(劇場公開後 全世界展開)●『僕だけがいない街』(冬 全世界同時配信)●『炎の転校生 REBORN』(冬 全世界同時配信)●『ヴォルトロン』(シーズン1、2配信中。シーズン3は8月4日から、シーズン4は10月から全世界同時配信)●『キャノンバスターズ』(配信決定)●『バキ』(配信決定)●『Knights of the Zodiac:聖闘士星矢(仮)』(配信決定)●『LOST SONG』(2018年配信)●『ソードガイ The Animation』(2018年春配信)●『A.I.C.O. Incarnation-』(2018年春独占配信)●『B:the Beginning』(2018年春配信)●『DEVILMAN crybaby』(2018年初春独占配信)