日本も他人事みたいに言ってられない『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』トークショー レポート

第二次世界大戦中、ナチス統治下のチェコで実際におきたナチス高官ラインハルト・ハイドリヒ暗殺事件を描いた映画『ハイドリヒを撃て!』のトークショーが、8月2日(水)に東京・渋谷ユーロライブにて実施された。映画評論家の松崎健夫と、放送作家で映画活動家の松崎まことがゲストとして登壇した。

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映画の上映後、拍手のなか登壇し本作の感想を求められると、現在、立て続けに公開されている戦争映画と比較しながら松崎(健)は「またナチスの映画かよ、と思うかもしれませんが、命を失った一人一人のドラマがあるので、何一つとして同じものはない。戦争は一つの命を大事にしなきゃいけないのに、全く大切にされないのだと感じました」と話し、松崎(ま)は本作と同じくハイドリヒ暗殺事件を題材にした『死刑執行人もまた死す』『暁の7人』と比較しながら「『死刑執行人もまた死す』が作られたときはプロパガンダ的な意味合いもあったが、この作品は当時のチェコの人々がどのように感じていたのかが描かれている。そうゆう点では『暁の7人』と近いのかもしれないけど、主演二人がイケメンだし、より映画的になっていますね」と話した。

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そして本作の監督ショーン・エリスに話が及ぶと松崎(健)は「この監督は元々フォトグラファーで、『フローズン・タイム』などアーティスティックな作品を撮っていた人なのですが、これを観て、こんな作品も撮れる人なんだと思いました」と言うと、松崎(ま)が「ある種CM的なものを撮っていた人がこの題材を選ぶというのもね」と同意。松崎(健)が「今ヨーロッパが不穏な状況になっているからこそ、今この映画を撮らなくてはいけないと思う若い監督が出てきているということに意義がありますよね」と強く話すと、松崎(ま)も「日本も他人事みたいに言ってられないよね」と相槌をうつ。松崎(健)が「300年後に『2017年は戦前』と書かれてほしくない。もちろんこの映画は昔の話として描かれているけど、今に通じる話としても見られます」と言うと、松崎(ま)は「今のに付け加えると、こうゆう局面になったとき、『絶対に裏切らない自信はあるか』という問いかけもありますよね。だからこそ、こうなる前に止めなくてはならないということも描かれていますよね」と話した。

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最後に、本作の見どころを松崎(健)は「この映画を観て、『暁の7人』なども観るとより理解が深まります。あと、アクションシーンもいっぱいあるので、最近のナチス映画の中では一番見やすいと思います」と話した。松崎(ま)は「この作品を通して現代に起こっていることに楔を打ち込んでいるのがショーン・エリス監督のすごいところです!!」と興奮気味に話していた。

映画『ハイドリヒを撃て! 「ナチの野獣」暗殺作戦』は8月12日より新宿武蔵野館他で順次公開される。

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『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』
2017年8月12日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督・脚本:ショーン・エリス
出演:キリアン・マーフィ ジェイミー・ドーナン ハリー・ロイド シャルロット・ルボン アンナ・ガイスレロヴァー
配給:アンプラグド

STORY 第二次世界大戦直下、ナチスはヨーロッパのほぼ全土に占拠地域を広げていた。ヒトラーの後継者と呼ばれ、ナチス第三の実力者であるラインハルト・ハイドリヒは、ユダヤ人大量虐殺の実権を握っていた。イギリス政府とチェコスロバキア亡命政府はハイドリヒ暗殺計画を企て、ヨゼフ(キリアン・マーフィ)、ヤン(ジェイミー・ドーナン)ら七人の兵士の暗殺部隊を、パラシュートによってチェコ領内に送り込む。ヨゼフとヤンはプラハの反ナチス組織や家族と接触し、暗殺計画を進めていく。ついに無謀なミッションは実行されるが、ハイドリヒ襲撃に憤慨したナチスは常軌を逸する残虐な報復を始める。

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