『トゥームレイダー』リブート版について主演アリシア・ヴィキャンデルが語る:「『ワンダーウーマン』に匹敵するには今の10倍の力を注がないと」

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Entertainment Weekly

人気アドベンチャーゲームを映画化した『トゥームレイダー』のリブート版で主演を務めるアリシア・ヴィキャンデルが作品について詳しく語っている。ヴィキャンデルは、自身が演じるララ・クロフトというキャラクターや、出演への意気込み、撮影中の様子について明かした。Entertainment Weeklyが伝えている。

リブート版『トゥームレイダー』では、ララ・クロフトはイギリスのロンドンで普通の生活を送る女性として描かれ、彼女がドミニク・ウェスト演じる、死亡したとされる考古学者の父親を捜す旅に出るというストーリー。ヴィキャンデルは本作について、「ララは、獰猛な面もあり、屈強さや好奇心、知性といったすべてを兼ね備えているキャラクターだけど、そうしたイメージを全てはぎとった。(最初の段階では)彼女の冒険はまだ始まっていないのよ。彼女は、自分の父親は現代文化が進んだロンドン郊外で暮らす自惚れた実業家だと思っていたんだけど、今明かすことができるのはこれだけね。これが始まりとなるの」と語っている。

ヴィキャンデルは、アンジェリーナ・ジョリー主演の2001年のオリジナル映画『トゥームレイダー』について、「私の母が『トゥームレイダー』がどんなものかを知っていて驚いたわ。ララ・クロフトがこんなにも印象的なキャラクターになったのは、映画でアンジェリーナ・ジョリーが演じたからよ。様々な角度からララというキャラクターを描いたことも素敵だと思う」と述べている。

ジョリーは1999年の映画『17歳のカルテ』でアカデミー賞助演女優賞を受賞し、その2年後に『トゥームレイダー』に出演した。一方で、ヴィキャンデルは2015年の映画『リリーのすべて』でアカデミー賞助演女優賞を受賞し、本作への出演に至る。この流れはジョリーとヴィキャンデルに共通する。

大作への出演について、ヴィキャンデルは「これまで自分が演じてきた作品とは全く違うものだから、とても緊張している。もちろん、とてもわくわくしているけどね。私はこれまで、主にドラマやメジャーではない映画に出演してきたけど、『インディ・ジョーンズ』や『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』のようなアドベンチャー大作を数え切れないほどたくさん観てきた。こうした大冒険を描いた数々の作品の一つに参加し、子どものころからずっと夢だったアクション映画に出演できるのは嬉しい」と述べている。

本作の監督を務め、災害に苦しむ人々を描いた2015年の映画『THE WAVE ザ・ウェイブ』で知られるローアル・ユートハウグは、撮影時にヴィキャンデルに多くの要求を突きつけたようだ。「『ザ・ウェイブ』のように、水中でのシーンがたくさんあった。最近はタンクの中で2日間撮影したんだけど、全身ずぶ濡れになって水の中で撮影したのはこれで合計16日間に及ぶわ」とヴィキャンデルは語る。さらに、「あるアクションシーンでは、ロンドンオリンピックでラフティングが開催された場所を使用して、私は両手を縛られたまま、50回くらい川に突き落とされた。演技する必要なんてなかったわ。ただリアクションしただけよ!」と撮影での苦労を打ち明けた。

ヴィキャンデルは、最近の女性のアクションヒーロー作品の成功について、「この前、映画館に行って『ワンダーウーマン』を観たの。喜びと悲しみが混ざった気持ちになって、“映画でこんな女性を見たことはない”と感じた。同時に、ここ数年語られてこなかった(女性のヒーローを描いた)作品はどれほどあるのだろうかとも考えたわ。『ワンダーウーマン』がこんなにも衝撃的だったら、今より10倍の力を出して自分たちの作品に手を加える必要があるとも言えるわね。変化を起こさなければいけないわ」と語っている。

リブート版『トゥームレイダー』は2018年3月16日に全米で公開予定だ。