『怪物はささやく』リアルな木の質感が再現された怪物の驚くべき制作過程が明らかに

スペインのアカデミー賞として名高いゴヤ賞にて、本年度最多9部門受賞の話題作、『怪物はささやく』が、6月9日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座他にて全国公開。本作の影の主役ともいえる“イチイの木の怪物”。リアルな木の質感を持つその怪物の驚くべき製造過程が明かされるメイキング映像が公開された。

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12歳の少年コナーは、難しい病を抱えた母親と二人で裏窓から教会の墓地がみえる家に住み、毎夜悪夢にうなされていた。ある夜、コナーのもとに怪物がやって来て告げる。「今から、私はお前に3つの【真実の物語】を話す。4つ目の物語は、お前が話せ」しかも怪物は、コナーが隠している“真実”を語れと迫るのだ。頑なに拒むコナー。しかしコナーの抵抗など意にも介さず、その日を境に夜ごと怪物は現れ物語の幕が上がるのだが。

原作は英国史上初のカーネギー賞とケイト・グリーナウェイ賞のW受賞をいう快挙を果たした同名小説「怪物はささやく」。物語に魅了された『パンズ・ラビリンス』のプロデューサーが『永遠のこどもたち』『インポッシブル』のJ.A.バヨナを監督に起用し映画化。2016年スペインのアカデミー賞とも言われるゴヤ賞を最多9部門受賞し、同年スペイン年間映画興収No.1という大ヒットを果たした。主人公のコナー役には新星ルイス・マクドゥーガル。コナーの母親リジー役には『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のフェリシティ・ジョーンズ、祖母役には『エイリアン』シリーズのシガニー・ウィーバー、本作でモーションキャプチャーに初挑戦し怪物役に挑んだリーアム・ニーソンら豪華キャストが脇を固める。

この度、リアルな木の質感が再現された怪物の驚くべき制作過程が明らかになった。初期段階からJ.A.バヨナ監督とスタッフは怪物の実物を作りたいと考えており、その強い希望を総勢40名の特殊メイクスタッフが実現。怪物の体は、胸から上、両腕のひじから下、右足とパーツごとに用意し、アニマトロニクスとして動くように制作された。スタッフも本物か偽物かの区別がつかなくなるほどリアルな木の質感をもったアニマトロニクスが完成した後に、CGで全長12メートルの怪物の全身を作成。スタッフたちの大きな努力により、ゴヤ賞では美術賞、メイクアップ&ヘアスタイル賞、視覚効果賞を含む最多9部門を見事獲得した。

怪物役を演じたリーアム・ニーソンは「モーションキャプチャーを2週間使ったが、あれは難しい。多くのカメラと機械が私の骨組みを抜き出し、それが怪物の見た目に組み込まれる。だから私が最高の動きをしないとみんなが困ってしまうんだ」と普段とは違う演技の仕事に苦労したことを明かしている。

映像には、怪物の手のアニマトロニクスに捕まれるコナー役のルイスの姿や、リーアムがコナーに見立てた人形を手に演技をする様子も収められている。スタッフとキャストが渾身の力で創り出した怪物のリアルな動きと質感を、ぜひ劇場の大画面で確かめてほしい。
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『怪物はささやく』
6月9日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座他にて全国公開
監督:J.A.バヨナ 原作・脚本:パトリック・ネス『怪物はささやく』(あすなろ書房刊)
出演:ルイス・マクドゥーガル フェリシティ・ジョーンズ  シガニー・ウィーバー リーアム・ニーソン
配給:ギャガ

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