娘の自殺…『ジャスティス・リーグ』ザック・スナイダー監督が降板、『アベンジャーズ』ジョス・ウェドンが引き継ぐことに

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Entertainment Weekly

ザック・スナイダーは、全米で11月に公開予定の映画『ジャスティス・リーグ』の監督を降板することになった。スナイダーと、彼の妻であり、『ジャスティス・リーグ』のプロデューサーであるデボラは、家族に訪れた悲劇に向き合うため、映画製作から離れることにした。スナイダーは20歳の娘、オータムが自殺により3月に死去したことをこのたび明かした。Entertainment Weeklyが伝えている。

11月23日に日本で公開予定の『ジャスティス・リーグ』は、スナイダーの娘の自殺の直後、製作活動を2週間休止した。その後、スナイダーは、『バットガール』の監督に抜擢されたジョス・ウェドンによって脚本化されたシーンを撮り直すため、ロンドンに向かった。

しかし、スナイダーは仕事への復帰は未定であると述べ、ウェドンに『ジャスティス・リーグ』の残りの撮影を依頼することになった。

「仕事に復帰して、ただ映画の製作に没頭することで気持ちが落ち着くと思ったんだ。これが辛いことを乗り越える方法かどうか確かめようとした」とスナイダーは語った。「この仕事をやりたいという気持ちはとても強い。全力を尽くしているしね。でも、この2か月間、あることを実感するようになって…僕をとても必要としている家族と一緒に過ごし、子どもたちのそばにいるために映画から離れることを決めたんだ。家族はとても辛い時間を過ごしているし、自分も本当に辛い」

米ワーナー・ブラザースは、『ジャスティス・リーグ』の公開日を延期することを示唆したが、ウェドンが監督を引き継ぎ、映画の製作を完了させるようだ。追加撮影はロンドン郊外にあるリーブスデン・スタジオでまもなく開始される。

ワーナー・ブラザースのトビー・エメリックは「ウェドンが監督するのは少しだけだ。これまでザックが指揮してきた製作方針に従わなければならないからね」と述べた。「新しいキャラクターは登場しないよ。同じキャラクターで新しいシーンを撮影するんだ。ザックはジョスに撮影を託したけど、方向性はザックによるものだ。こうした悲劇が起こったとしても、素晴らしい映画を完成させられると信じているよ」

スナイダーのハリウッドの仲間は、SNSでスナイダーへの支援を呼びかけ、哀悼している。『ワンダーウーマン』を監督、パティ・ジェンキンスや、DCコミックスの代表であるジェフ・ジョンズもその一人だ。

パティ・ジェンキンス(『ワンダーウーマン』監督)
「私たちの思いはずっとスナイダーとともにあります。素晴らしい人々と友人からこの気持ちを」

ジェフ・ジョンズ(DCコミックス代表)
「この気持ちと変わらない支援、そして感謝を、友人で仕事仲間のザック・スナイダーに捧げます。彼ほど思いやりがあって、刺激を与えてくれるアーティストはいません」

ケヴィン・スミス(映画監督、プロデューサー。DCコミックス原作のTVシリーズ『フラッシュ』『スーパーガール』を担当)
「この思いはザック・スナイダー、あなたのもとにあります。彼の家族にお悔み申し上げます。僕らはあなたを愛しています。あなたが何かを必要とするときはそばにいます」

ジェームズ・ガン(『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ監督。スナイダーが監督した『ドーン・オブ・ザ・デッド』の脚本を担当)
「ザック・スナイダーと彼の家族を祈っています。彼らの全てに愛を込めて」