監督は「もう二度とやりたくない」!? 映画『パーソナル・ショッパー』公開直前、本編映像解禁!

5月12日(金)よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほかにて全国ロードショーとなる、2016年カンヌ国際映画祭にて監督賞を受賞した映画『パーソナル・ショッパー』の本編映像が解禁となった。

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3か月前に双子の兄を亡くし、半身をもぎ取られたような喪失感の中、兄からの“サイン”を待つモウリーン。クライアントのセレブともめったに顔を合わすことがない、孤独な彼女を象徴するのがスマホのテキストに支配された生活だ。そんなある日、彼女の元に差出人不明の奇妙なメッセージが送られてくる。心の奥に秘めた欲望を暴くかのような誘導によって、モウリーンは現実と虚構の区別を失っていく。やがて周囲で次々と不可解な出来事が起こり、遂には殺人事件へと発展。果たして謎のメッセージの正体とそれが意味するものとは――?

パリでセレブのために洋服を買い付けるヒロインのモウリーンを演じたのは、「トワイライト」シリーズでトップスターとなったクリステン・スチュワート。監督は「直感を信じて役に飛び込んでくれた」と絶賛する。エレガントな衝撃で昨年のカンヌ国際映画祭を揺るがした衝撃作だ。画面に登場するハイブランド・ファッションからも、美しきヒロイン、クリステン・スチュワートからも目が離せない。

この度解禁された本編映像では、そんな謎の人物との緊迫のやり取りを映し出す。クライアントの衣装を買い付けるため、パリからロンドンへと向かう道中、差出人不明のメッセージが届く。まるで自分の行動を監視しているかのような口ぶりに不信感を抱きながらも、モウリーンは返信をやめることができない。「別人になりたいと思ったことはあるか?」「怖いものはあるか?」――現状に不満を抱くモウリーンの心の内を見透かすかのような質問はつづき、やがて、緊張の一瞬が訪れる――。

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オリヴィエ・アサイヤス監督は、「セリフの代わりに多くのテキストを挿入することで、想像上の会話が生まれ、テンションが生まれる。多少の違いはあれ、誰もがスマホの虜になっていると思う。リサーチしたり、コミュニケートしたり、手段であるべきものが、人を支配してしまっている事実は、怖いことだと思う。だから映画の中でもそうしたんだよ」と意図を明かした。脚本段階では容易だろうと思われた本シーン、実は撮影の上ではかなりの苦労を伴ったようで「画面上の内容を撮って、それに反応する役者の演技を撮るのはすごく難しい。もう二度とやりたくない(笑)」とも語っている。
アサイヤス監督からの現代への警鐘、そして心揺さぶる緊張感を生み出した至高の本編映像、最後までお見逃しなく。

『パーソナル・ショッパー』
5月12日(金)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー
監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:クリステン・スチュワート ラース・アイディンガ― シグリッド・ブアジズ
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES

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