『怒り』“犯人を示す伏線”“ミスリードさせるための工夫”が明かされるビジュアルコメンタリー

「第41回報知映画賞」で李相日監督が監督賞を獲得したほか、3月3日に最優秀賞が発表される「第40回日本アカデミー賞」では、優秀作品賞ほか最多11部門を受賞した『怒り』のブルーレイ&DVDが、4月12日(水)に発売、4月5日(水)にレンタルが開始される。

セル商品の豪華版に収録されるビジュアルコメンタリーの収録が行なわれ、李相日監督、出演者の渡辺謙、松山ケンイチ、森山未來、綾野剛が参加した。

怒り_ビジュアルコメンタリー

ビジュアルコメンタリーは初挑戦という5名。主演を務めた渡辺以外の
森山、松山、綾野は、殺人事件の容疑者役だったため、劇場公開時にはしゃべれなかった内容も多かったが、「最初から犯人が誰か言っていきます!」(李監督)のネタバレ解禁発言とともに、収録がスタート。

物語の発端となる事件現場の家は、実際に人が生活している家を借り、撮影期間中は2階で生活してもらったなどロケハンのこだわりや、千葉編の渡辺が役作りのためだけに4日間をかけフォークリフトの免許をとったこと、犯人が誰かをミスリードさせるために為された工夫など、その厳しい演出でも有名な李監督作品ならではと言える、数々のエピソードが語られた。

犯人が左利きだったため、劇中箸を自然に扱う松山に対し、「松山くんもともと左利き?」(森山)と聞くと「(劇場公開時の)取材とかでも触れられなかったけど(右利き)」(松山)と苦笑交じりに答えたり、そんな松山が漁協の職員を演じた渡辺に対し、「こんなオーラがある人が漁協の職員!? ってすごく思ってたけど、フォークリフトに乗ったら漁協の職員になっていた」(松山)と驚きを口にすると、渡辺が「(溶け込みすぎて)普通に地元の人に『今日競り何時から?』と話しかけられた」と明かし、爆笑につつまれた。

沖縄編の森山が無人島での撮影が終わっても島に残っていた話に及ぶと、李監督が翌日の撮影に向かった際、岸壁で短パン一丁で髪を洗うターザンさながらの森山を目撃したことも暴露。

妻夫木聡とのゲイカップルを演じた綾野も撮影中に妻夫木と暮らしていたセットの部屋にあったスタンドライトを買い取り、自宅に置いている話や、試写で本編を観た際に、とあるシーンで試写室を出そうになったほどショックを受けた箇所などを明かした。

重厚なドラマとミステリーが絡み合う内容のため、もちろん笑える話ばかりではなく、「ある小道具が犯人を示す伏線となっていることに2回目観たときに気付いた」(渡辺)ことや、撮影中その場にいた者でしか知りえないコメント、音楽や音の演出についてなど、作品をより深く楽しむためのヒントが多く語られ、『怒り』を見る際のさまざまな視点が示唆される、必見かつ必聴コメンタリーとなっている。

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『怒り』
2017年4月12日(水)発売
Bluray 豪華版 6,800円(税抜) DVD 豪華版 5,800円(税抜)
DVD 通常版 3,800円(税抜)
※4月5日(水) Bluray・DVD レンタル開始
発売・販元:東宝
©2016映画「怒り」製作委員会