吉岡里帆、高杉真宙の現場での“空気感”に「ずっと高校生だと思っていた…」「天真爛漫でかわいらしい」

2011年に韓国で230万人を動員した大ヒット映画『ブラインド』を、日本で大胆に脚色した、吉岡里帆が主演、高杉真宙が共演するサスペンス・スリラー『見えない目撃者』が、9月20日より公開される。このほど、9月5日に秋葉原UDXにてティーン女子限定試写会が行われ、キャストの吉岡里帆、高杉真宙が登壇した。

R15指定の本作で、10代限定の試写会となった本イベント。目が見えない元警察官の主人公・浜中なつめを演じた吉岡は、アクションシーンもある撮影で、「お客さんにドキドキしてもらわなければいけないので、そこが一番苦労した点」とコメントし、盲導犬・パルとの撮影は「二人だけの絆が芽生えたように思いました」と振り返った。その演技に「圧倒されました!」という高杉が「目のお芝居がなくても伝わるものはたくさんあって、こんなにストレートに入ってくるんだ」と実感したと伝えると、吉岡は「恐縮です!」とかしこまっていた。

イベントでは、会場に集まったティーンとのQ&Aを実施。どんな高校生だったか?という質問について、吉岡は「8人グループの女子で仲が良かったので、いつも大人数で行動しているようなタイプ」だったようで、「友達とお手洗いって一緒に行かれたりしますか?」と現在10代の観客に逆質問すると、その反応に「少ない!すごいショック!(笑)」と衝撃を受けた様子。高杉は「文化祭で引っ張ってくれる子たちについて行く子だったので、ずっと陰にひっそり隠れていました(笑)」と明かしつつ、「楽しい学校生活でした」と学生時代を懐かしんでいた。

続いて、10代のうちにやっておくべきことは?という質問が。高杉は「王道のことをやっておいたほうが絶対に損しない。恥ずかしがって、僕はそういうことをやってこなかった」と後悔をにじませる場面も。一方、吉岡は「海外旅行!長期の旅行は行きたくても行けなくなっちゃう」とコメント。高校時代の修学旅行先はシンガポールとマレーシアだったそうだが、「前日にパスポートをなくしちゃって行けなかったんです。いまだに高校時代の友達にいじられます(笑)」と告白すると、高杉も驚きの表情。続けて、「何でもいいと思うんですけど、今しか作れない思い出がたくさんあると思いますね」と客席へアドバイスした。

また、お互いに尊敬するところは?という質問に、高杉は「めちゃくちゃストイックなところ。僕がお会いした(共演者の)なかで一番ストイック」と吉岡を称賛。過酷な撮影の中で「いろんな人に気を遣うことができたり、僕らはそれがあったから座長である吉岡さんについていこうと思えた」と続けると、吉岡は「恥ずかしいですね(笑)」と照れた表情を見せていた。高杉について「空気感」が尊敬する点と答えた吉岡は、現場で「ずっと高杉さんのことを高校生だと思っていた」ようで、「衣装も制服を着ていたんですけど、あまりにも似合いすぎていて『学校帰りに撮影に来て本当に大変だなぁ。偉いなぁ。最近の10代の子ってすごいなぁ』って(笑)」思っていたとのこと。「その醸し出せる力、作品において年齢すらもコントロールできる力は役者さんとしてすごい」と絶賛し、さらに「天真爛漫でかわいらしい方」と現場で癒されていたことも明かしていた。

『見えない目撃者』
9月20日(金)より全国公開
監督:森淳一
脚本:藤井清美 森淳一
主題歌:みゆな「ユラレル」(A.S.A.B)
出演:吉岡里帆 高杉真宙 大倉孝二 浅香航大 酒向芳 松大航也 國村隼 渡辺大知 栁俊太郎 松田美由紀 田口トモロヲ
配給:東映

【ストーリー】 警察学校卒業式の夜、自らの過失で弟を事故死させてしまった浜中なつめ(吉岡里帆)。そのときの事故が原因で失明し、警察官を諦めた彼女は、弟の死を乗り越えることができずに3年経った今も失意の中にいた。そんなある日、なつめは車の接触事故に遭遇する。その事故現場で車中から聞こえた、助けを求める少女の声から誘拐事件の可能性があると訴えるなつめ。視覚以外の感覚から感じ取った『目撃』情報を警察に提示するも、警察は目の見えないなつめを“目撃者”足り得ないと考え、捜査を打ち切ってしまう。それでも、少女を救いたいと考えるなつめは、事故現場で車に接触したスケボー少年・国崎春馬(高杉真宙)を探し出す。やがて、彼らの必死の捜査により女子高生失踪が関連づけられてゆくのだが、猟奇殺人鬼の魔の手は彼らにも迫ってくる…。

(C)2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ (C)MoonWatcher and N.E.W.