反トランプだったシュワが心変わり!? エンターテイナー、元知事としてアドバイス!

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The Hollywood Reporter

元カリフォルニア州知事であるアーノルド・シュワルツェネッガーが、米TV番組に出演し、新大統領のドナルド・トランプから司会を引き継いだ米NBCのリアリティ番組「アプレンティス/セレブたちのビジネス・バトル」の新シーズンをプロモーションした。しかし、番組ではそっちよりもトランプ新大統領についての話で盛り上がったようだ。The Hollywood Reporterが伝えている。

「アプレンティス~」は、課題を出された参加者がバトルを繰り広げて勝敗を決め、トランプが脱落者に発する「お前はクビだ!(You’re Fired!)」というセリフがアメリカで流行語になるほどの人気番組。大統領選出馬を機に番組を降板したトランプだが、今後も番組にエグゼクティブ・プロデューサーとして残り、利益を得るのではないかと最近表沙汰になり、議論を呼んでいた。トランプが今後も番組に関わるのではないかという懸念についてシュワは、「トランプは番組にはまったく時間は費やしていないし、現在のシーズンに関わることはまずないだろう」と言った。また、「トランプがそうしたくても、撮影は3月に終わっているし、編集もほとんど終わっている」と。

司会者はシュワにトランプが関わることについてさらに追求し、「もしもトランプがシーズンの途中でアドバイスをしてきたらどうする?」と聞くと、シュワは「いつだってアドバイスを聞くのは好きなんだ。だけど、彼にそんな時間はないと思うよ。彼の名前がエグゼクティブ・プロデューサーとして残っていてもまったくかまわないよ。だって彼とマーク・バーネット(プロデューサー)が番組を作ったんだからね」と言った。「しかし、彼はもう関わるつもりはない、ってはっきり言ってたんだ。今は私の番組なんだ。私が司会者で、私がボスで、番組を進めるんだ。でも、いつでも誰からでもアドバイスは歓迎するよ」

トランプが利益を得ることに関してシュワは、トランプの恥ずべき国境の壁発言をほのめかしてジョークで応えた。「番組の司会をして何百万ドルももらったけど、それはNBCが払ったんじゃない。トランプがメキシコに払わせたんだ」。シュワは先日、知事時代に自身が『ターミネーター』の印税を得ていたことを明かし、トランプを擁護していた。

ジョークのあと、シュワはまじめな顔でトランプに大統領として望むことを話した。「他に重要なことは、彼が毎日記者会見を開くことだ。これはとても大切なことなんだよ。彼はそこで「アプレンティス~」について話し、シュワルツェネッガーは…種馬だと言うかもね。でも彼はすばらしく見えるはずだよ。これは大切なことなんだ」

選挙戦終盤でトランプ不支持を表明したシュワだが、長年の共和党員である彼は、今は次期大統領を応援していると言う。

「今や、彼は選ばれたし、みんなが大統領を支えることがとても重要だ。だからみんなで力を合わせて、泣き言を言うのはやめて、一つの国家になろう。何年も前にオバマが言ったように、ここは赤の国でもなく、青の国でもなく、アメリカ合衆国なんだ」

シュワはジョージ・ブッシュがビル・クリントンに贈った手紙を引き合いに出して続けた。この手紙にはもし新しい大統領が成功者なら、国は栄えるだろうと書かれている。「これはまさに私がトランプに感じていることだ。オバマにも感じたし、他の人にも感じた。誰かが当選すると、100%その人を応援して、国の未来を形作る手助けをしようとする。私は環境論者でもあるので、この点でトランプとうまく意見が合わない。クリーンな環境と未来を手に入れたいし、私がカリフォルニアでやってきたことなんだ」

ショービジネスから政界に転身したトランプに対してシュワは、共和党や民主党という垣根を超えて、人々のために従事するようにアドバイスした。