高杉真宙、座長・吉岡里帆を絶賛「素敵。気遣いができる方」

2011年に韓国で230万人を動員した大ヒット映画『ブラインド』を、日本で大胆に脚色した、吉岡里帆が主演、高杉真宙が共演を務めるサスペンス・スリラー『見えない目撃者』が、9月20日より公開される。このほど、8月22日に丸の内TOEIにて完成披露試写会が行われ、キャストの吉岡里帆、高杉真宙、國村隼、大倉孝二、浅香航大、栁俊太郎、松大航也、田口トモロヲ、森淳一監督が登壇した。

事故で最愛の弟を亡くし、さらに視力を失い、警察官への道までも絶たれた主人公・浜中なつめは、ある日、車の接触事故に遭遇。その事故現場で車の中から聞こえた女性の声から誘拐事件と考え、聴覚、触覚、嗅覚などで感じた手がかりを駆使し、事件解決へと奔走する。やがてそれは“女子高生連続殺人事件”に発展、猟奇的殺人犯は真相に近づこうとするなつめの身にも迫っていく。

主人公・浜中なつめ役を演じた吉岡は、R15作品である本作について「監督がギリギリのところを攻められてる。目を閉じたくなるかもしれないですけど、そっと目を開いて観ていただきたい」とし、さらに「こんなひどいことあるか!?っていうぐらいのものを目の当たりにしていただける。怖いんですけど、楽しんでいただけたら」と作品をアピールした。

なつめと共に事件に立ち向かう“もう一人の目撃者”のスケボー少年・国崎春馬役の高杉は、「スケボーを初めてやらせていただいた」そうで、「頑張りました…。頑張ったんですよ! 練習も時間のある限りやらせていただいたんですけど…(笑)」と苦笑いしながらも、「いろいろな方の力を借りて、かっこいい春馬くんを見せられていると思います!」と演じたキャラクターに自信を見せた。

目が見えない役を演じるにあたり「3人の盲目の方に取材させていただいた」という吉岡。クランクイン2ヶ月前から取材をしたそうで、「皆さんの大変さや、反対に強さも」学び、自身の役に落とし込んでいったという。「身長が低くいのがコンプレックス」だという吉岡は、アクションシーンで弱々しく見えないよう「背筋をめちゃくちゃ鍛えました。背中の筋肉がついていると、強く見える」と聞いたようで、役作りの一環としてトレーニングに励んでいたことも明かした。

撮影時に目撃した吉岡の姿は? というお題に対して、高杉は「すごく好きな話なんですけど…」と前置きし、節分の次の日の撮影で「吉岡さんが節分豆を配っていて。行事ごとを大事にされていて素敵だなと思った」ことを告白。吉岡は恐縮しつつも「小さい福豆で、お腹が痛くならないぐらいの量だったので、良いチョイスだったと思います」と話すと、高杉は「本当に気遣いができる方」と座長としての吉岡を絶賛していた。

『見えない目撃者』
9月20日(金)より全国公開
監督:森淳一
脚本:藤井清美 森淳一
主題歌:みゆな「ユラレル」(A.S.A.B)
出演:吉岡里帆 高杉真宙 大倉孝二 浅香航大 酒向芳 松大航也 國村隼 渡辺大知 栁俊太郎 松田美由紀 田口トモロヲ
配給:東映

【ストーリー】 警察学校卒業式の夜、自らの過失で弟を事故死させてしまった浜中なつめ(吉岡里帆)。そのときの事故が原因で失明し、警察官を諦めた彼女は、弟の死を乗り越えることができずに3年経った今も失意の中にいた。そんなある日、なつめは車の接触事故に遭遇する。その事故現場で車中から聞こえた、助けを求める少女の声から誘拐事件の可能性があると訴えるなつめ。視覚以外の感覚から感じ取った『目撃』情報を警察に提示するも、警察は目の見えないなつめを“目撃者”足り得ないと考え、捜査を打ち切ってしまう。それでも、少女を救いたいと考えるなつめは、事故現場で車に接触したスケボー少年・国崎春馬(高杉真宙)を探し出す。やがて、彼らの必死の捜査により女子高生失踪が関連づけられてゆくのだが、猟奇殺人鬼の魔の手は彼らにも迫ってくる…。

(C)2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ (C)MoonWatcher and N.E.W.