柄本佑&瀧内公美、菅田将暉よりもバディ感は上!「こちらは裸になってますから!」『火口のふたり』完成披露試写会レポート

直木賞作家・白石一文による男女の極限の愛を描いた衝撃作を映画化し、柄本佑と瀧内公美がダブル主演を務める、日本映画界を代表する脚本家・荒井晴彦の監督第3作『火口のふたり』が、8月23日より公開となる。このほど、8月6日に神楽座にて完成披露試写会が行われ、キャストの柄本佑、瀧内公美、荒井晴彦監督が登壇した。

10日後に結婚式を控えた直子は、故郷の秋田に帰省した昔の恋人・賢治と久しぶりの再会を果たす。蘇ってくるのは、ただ欲望のままに生きていた青春の日々。「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」身体に刻まれた快楽の記憶と葛藤の果てに、ふたりが辿り着く先とは。どうしても離れらない二人の姿は「世界が終わるとき、誰と何をして過ごすか?」という究極の問いを、観る者へ突きつける。

脚本の感想について聞かれた柄本は「もともと荒井さんの作品が好きで、今回、この本を読まさせていただいて、非常に洗練された物語の面白さを感じた」という。同じ質問に瀧内は「全部、事細かに書いてある本」とし、「絡みのシーンでも、“ここでキスをする”、“このセリフの間に手を回す”と、細かく書いてあった。指示書のような、“演出してます”と言われているような本」だったと回想しつつ、「挑戦しがいのある本。いい本をいただいた」と荒井に感謝を述べた。

「絡みのシーンはアクション、すごく難しかった」という瀧内に対し、瀧内の度胸の良さに助けられたという柄本は、「初対面だし緊張すると思うんですけど、ドシっと男らしくその場にいて、『どうぞ』みたいな感じだった(笑)」と述べ、難しい絡みのシーンも2人で乗り越えていったことを明かした。

テーブルの上での絡みのシーンについて話が及ぶと、「あれは目の前に荒井さんがいて、どこで果てるかを荒井さんに指示されている」ことを暴露した柄本。荒井から「俺がキュー出すから、そこで果てて」、「全部出し切るぐらい腰を振ってくれ」と指示されたことを明かして会場を笑いに包んだ。

現在公開中の『アルキメデスの大戦』で主演の菅田将暉とのバディに注目が集まっている柄本は、「バディ感で言ったら、全然こちらが上ですよ」と熱弁。瀧内も「こちらは裸になってますから! もっといろいろなものが観られます!」」と声を上げていた。

『火口のふたり』
8月23日(金)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督・脚本:荒井晴彦
原作:白石一文「火口のふたり」(河出文庫刊)
音楽:下田逸郎
出演:柄本佑 瀧内公美
配給:ファントム・フィルム

【ストーリー】 10日後に結婚式を控えた直子(瀧内公美)は、故郷の秋田に帰省した昔の恋人・賢治(柄本佑)と久しぶりの再会を果たす。新しい生活のため片づけていた荷物の中から直子が取り出した一冊のアルバム。そこには一糸纏わぬふたりの姿が、モノクロームの写真に映し出されていた。蘇ってくるのは、ただ欲望のままに生きていた青春の日々。「今夜だけ、あの頃に戻ってみない?」直子の婚約者が戻るまでの5日間。身体に刻まれた快楽の記憶と葛藤の果てに、ふたりが辿り着いた先は―。

©2019「火口のふたり」製作委員会