渡辺謙 × ケリー・オハラ トニー賞4部門受賞のミュージカル ロンドン版『The King and I 王様と私』9月に凱旋公開!

第69回トニー賞4部門受賞に輝きミュージカルの2大聖地の観客を虜にした、渡辺謙、ケリー・オハラ主演の2015年版の伝説のプログラム『The King and I 王様と私』。その最新のロンドン公演を映像に記録したロンドン版『The King and I 王様と私』が、9月27日より公開されることが決定した。

2015年4月16日、バートレット・シャーの演出でブロードウェイにて19年ぶりのリバイバル上演を果たし、開幕と同時に批評家の絶賛を浴びた本作。トニー賞9部門の候補になり、ミュージカル部門のリバイバル作品賞はじめ4部門を受賞し、チケット入手困難な人気作品としてロングランを記録した。その評判は、もうひとつのミュージカルの聖地ロンドンにも波及し、2018年7月3日(プレビュー開始は6月21日)から約3カ月間、ウエストエンドのパラディウム劇場で上演されると、ブロードウェイ公演に勝るとも劣らない人気を博し、ローレンス・オリヴィエ賞にも4部門にノミネートの快挙を果たした。2月22日に東京&大阪での3日間限定プレミア上映の反響の大きさと、7月11日から華々しく開幕した東急シアターオーブでの、主演の渡辺謙とケリー・オハラの来日公演のチケット完売を受け、このほど、凱旋公開が決定した。

本作の物語の舞台は、1860年代初頭のシャム(現在のタイ王国)。英国人女性アンナは、シャム王の夫人たちと子供たちの家庭教師をするために、息子を連れてバンコクにやって来る。すぐに子供たちと仲良くなるアンナだが、専制君主の王とは事あるごとに衝突。しかし英国公使の接待にアンナが一役買ったことをきっかけに、王とアンナの心は通いあっていく。

リチャード・ロジャース(作曲)&オスカー・ハマースタインⅡ(脚本・作詞)の代表作として名高いこのミュージカルは、1951年にブロードウェイで初演。56年に映画化され、その後も再演を重ねているが、2015年版が特に輝きを放つのは、“異なる文化的背景を持つ者同士の相互理解”という現代的なテーマを打ち出した点。水と油のように相容れない価値観を持つアンナと王が、考えをぶつけ合いお互いへの理解を深め、感謝と尊敬の心で結ばれていく姿は、多様性の時代に何が必要なのかを表し、今こそ観るべきミュージカルとして、人々の心を捉えている。

王様を演じるのに欠かせないカリスマ性と威厳を演出家バートレット・シャーに見初められ、シャム王役に抜擢されたのは、2003年の『ラストサムライ』でアカデミー賞候補になった日本が誇る国際派スター、渡辺謙。2015年にミュージカルの聖地ニューヨークでブロードウェイ・デビューを果たし、本作でトニー賞ミュージカル部門の主演男優賞にノミネート、さらに今年ロンドン版にてローレンス・オリヴィエ賞にも同様に主演男優賞にノミネートされる快挙を成し遂げた。単なる暴君ではなく、強国の脅威にひとりで立ち向かう王の孤独を繊細に表現した演技には、アジアの俳優ならではの感性が光る。その王に反発しながら惹かれていくアンナ役は、本作でトニー賞ミュージカル部門の主演女優賞を受賞したケリー・オハラ。アンナと王がダンスを通じ心通わせる「Shall We Dance?」の名場面では、渡辺との息の合ったパフォーマンスで観客を魅了。また、トニー賞助演女優賞に輝いたルーシー・アン・マイルズもチャン夫人役で存在感を発揮。日本からはミュージカル『ファントム』やドラマ「Jin-仁-」でおなじみの大沢たかおが、シャム王の忠実な家臣であるクララホム首相役で参加し、迫力ある演技を披露する。

ロンドン版『The King and I 王様と私』
9月27日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほかにて凱旋ロードショー
演出:バートレット・シャー
作曲:リチャード・ロジャース
脚本・作詞:オスカー・ハマースタインⅡ
出演:渡辺謙 ケリー・オハラ ルーシー・アン・マイルズ 大沢たかお
配給:東宝東和

【ストーリー】 1860年代初頭のシャム(現在のタイ王国)。英国人女性アンナ(ケリー・オハラ)は、シャム王(渡辺謙)の夫人たちと子供たちの家庭教師をするために、息子を連れてバンコクにやって来る。すぐに子供たちと仲良くなるアンナだが、専制君主の王とは事あるごとに衝突。しかし英国公使の接待にアンナが一役買ったことをきっかけに、王とアンナの心は通いあっていく…。

©Matthew Murphy