Netflixオリジナルアニメ「ULTRAMAN」シーズン2制作決定&最新作「攻殻機動隊 SAC_2045」新ポスタービジュアル

ウルトラマンが地球を去ったその後の世界を描く、累計発行部数280万部を超えるヒットコミックを、神山健治監督と荒牧伸志監督がアニメ化したNetflixオリジナルアニメシリーズ「ULTRAMAN」のシーズン2の制作決定と、両監督の最新作「攻殻機動隊 SAC_2045」の新ポスタービジュアルが、現地時間6月11日に世界最大のアニメ映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭」で行われた、最新作のNetflixオリジナルアニメを紹介する「スタジオ・フォーカス・セッション」パネルにて発表された。

「スタジオ・フォーカス・セッション」パネルには、日本そして世界からNetflixオリジナルアニメを手がける豪華クリエイターが大集結。「ULTRAMAN」、「攻殻機動隊SAC_2045」の神山健治監督と荒牧伸志監督、「キャノン・バスターズ」を手掛けるラショーン・トーマス、ラショーンの次回作「YASUKE」(原題)を制作中のMAPPA代表取締役である大塚学、そして先日制作発表がされたばかりの「エデン」からクリストフ・フェレイラとジャスティン・リーチが登壇し、会場に集まった360人のアニメファンに最新作を大々的にアピールし、熱狂の渦に巻き込んだ。

最初に、フランスでも絶大な人気を誇る神山健治監督と荒牧伸志監督が登壇。シーズン1が配信されるやいなや世界中で大きな反響を呼んだ「ULTRAMAN」、50年の歴史を誇るシリーズを21世紀に新しく生まれ変わらせることについて、さらに最新の3DCGアニメがどのように作られたか、モーションキャプチャーのメイキング映像を踏まえてプレゼンを実施した。そして「ULTRAMAN」のシーズン2が早くも制作決定したことをサプライズ発表。共にウルトラマンが表れると、会場は大きな拍手に包まれた。神山監督は「シーズン1が多くの人から支持されたと聞いて嬉しい。表現方法に縛られず面白いものを伝えていきたい」、荒牧監督は「作っている我々が心底楽しめた作品にまた取り組めることを喜びたい。皆さんの期待を超えるものを作りたい」と早くもシーズン2に意欲を見せている。

両監督の最新作で、2020年配信予定の「攻殻機動隊 SAC_2045」についても、キャラクターデザインを、日本のみならず世界中から注目を集めている気鋭のロシア人イラストレーターであるイリヤ・クブシノブが手掛けることが発表。銃口を向ける素子の新ポスタービジュアルがお披露目されると、会場からは興奮の拍手が。6歳の頃に見た『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』がアニメを好きになったきっかけだと語るイリヤは「私の中にある『攻殻機動隊』への恋と尊敬の気持ちを込めて描いています」とコメントを寄せた。新たに描き出される草薙素子たちによる「攻殻機動隊」に、さらに期待が集まっている。

また、年内の配信を予定している「キャノン・バスターズ」のエグゼクティブ プロデューサー、監督、クリエイターを務めるラショーン・トーマス、そしてラショーンの次回作「YASUKE」でアニメーションを手掛けるMAPPAの代表取締役である大塚学も登壇。最後のセッションには、「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」の入江泰浩監督が手掛けることでも話題の新作「エデン」から、コンセプトデザインを務めるクリストフ・フェレイラと、プロデューサーのジャスティン・リーチが登壇。国を超えてグローバルなアニメ制作を行う、Netflixアニメの最前線を豪華クリエイター陣がアピールした。

スタッフ コメント

■神山健治監督(「ULTRAMAN」シーズン2)
モーションキャプチャーを使った3DCGアニメーションとして制作した「ULTRAMAN」が、多くの人の支持を得たと聞いて嬉しく思います。表現方法に縛られず、面白い物語を伝えられると確信しました。シーズン2でもこの方法を突き詰めたいと思います。

■荒牧伸志監督(「ULTRAMAN」シーズン2)
「ULTRAMAN」は作っている我々がその困難なプロセスも含めて心底楽しめた作品です。シーズン2が決定して、このタイトルにまた取り組めることを今はシンプルに喜びたいと思います。シーズン1を見ていただいた皆さんの期待を超える物を見せたいと思っています。

■イリヤ・クブシノブ(「攻殻機動隊 SAC_2045」キャラクター・デザイナー)
日本のアニメを好きになったのは、6歳の頃に見た押井守監督の『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』がきっかけです。「こういう素敵な作品を作りたい!」という思いから、日本で活動することを決めました。私にとって大切な作品の新シリーズ版に参加させていただいて、本当に光栄です。素子たちのデザインは、私の中にある『攻殻機動隊』への恋と尊敬の気持ちを込めて描いています。

「ULTRAMAN」
4月1日(月)よりNetflixにてシーズン1が全世界独占配信中/シーズン2制作決定
監督:神山健治 荒牧伸志
原作:円谷プロダクション 清水栄一 下口智裕(「月刊ヒーローズ」連載)
音楽:戸田信子 陣内一真
主題歌:OLDCODEX「Sight Over The Battle」
声の出演:木村良平 江口拓也 潘めぐみ 田中秀幸 諸星すみれ 魚建 牛山茂 竹内良太 花輪英司 関戸博一 白石稔 津田健次郎 曽世海司

【ストーリー】 高校生の早田進次郎(声:木村良平)は、自分が“普通”ではない力を持っていることを自覚していた。そんなある日、進次郎は父・早田進(声:田中秀幸)が、かつてウルトラマンであったことと、地球に暗躍する宇宙人たちの存在を知る。進次郎は、科学特捜隊によって開発されたウルトラマンスーツを着用できる数少ない適合者として、戦うことを決意する。

©円谷プロ ©Eiichi Shimizu,Tomohiro Shimoguchi ©ULTRAMAN製作委員会

「攻殻機動隊 SAC_2045」
2020年、Netflixにて全世界独占配信予定
監督:神山健治 荒牧伸志
原作:士郎正宗「攻殻機動隊」(講談社KCデラックス刊)
キャラクターデザイン:イリヤ・クブシノブ
プロデューサー:ジャスティン・リーチ

「エデン」
2020年、Netflixにて配信開始予定
監督:入江泰浩
プロデューサー:ジャスティン・リーチ
脚本:うえのきみこ
キャラクターデザイン:川元利浩
コンセプトデザイン:クリストフ・フェレイラ
アートディレクター:クローバー・シェ
音楽:ケビン・ペンキン

【ストーリー】 “エデン3”として知られる街には、ずいぶん前に姿を消した主人が所有していたロボットたちだけが住んでいる。日常的な業務の中、2体の農業用ロボットは人間の女の子の赤ちゃんを起こしてしまい、人間は禁じられた古代神話以上の何者でもない、と信じるように教えられてきたことに疑問を持ち始める。2体のロボットは共に、エデンの外にある安全な場所でその女の子を密かに育てていく。

「キャノン・バスターズ」
2019年、Netflixにて全世界独占配信予定
監督・エグゼクティブ プロデューサー・制作:ラショーン・トーマス

【ストーリー】 王室付きのロイヤル・フレンドシップ・ドロイド S.A.M (サム)の壮大な冒険物語。その道中で彼女が出会うのは、風変わりな旧式メンテナンス・ドロイドと大胆不敵な不死身のお尋ね者。まったく接点のなかった3人組は共に忘れえぬ旅に出かけ、王国の継承者ながら国を追われたS.A.Mの親友を探しに、摩訶不思議で危険な世界へと足を踏み入れる。

「YASUKE」(原題)
監督・製作総指揮・制作:ラショーン・トーマス
製作総指揮・作曲:フライング・ロータス
制作:MAPPA
声の出演:キース・スタンフィールド

【ストーリー】 メカと魔法の入り混じる群雄割拠の戦国時代。一度は隠居の身となった浪人が、邪悪な力によって命を狙われる不思議な子供を運ぶため、再び刀を取る。