古市憲寿、澤口俊之、松江哲明、森直人ら各界著名人が絶賛!『町田くんの世界』15秒スポット映像も!

安藤ゆきによる第20回手塚治虫文化賞を受賞した漫画を、『舟を編む』の石井裕也監督が実写映画化する『町田くんの世界』が、6月7日より公開される。このほど、15秒のスポット映像がお披露目となり、併せて、各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。

原作は、「別冊マーガレット」で2015年から2018年まで連載されていた漫画「町田くんの世界」。運動も勉強も苦手で、見た目も地味な町田くんは、全く取り柄が無いと思いきや、人を愛する才能がずば抜けていた。町田くんの愛に触れると誰もが心を癒される。しかし、町田くんの前に突然現れた女の子・猪原さんはそうではなかった。町田くんの中に初めて芽生える“わからない感情”。その先に見つけた町田くんの答えとは?

公開された映像では、廊下を全速力で駆け抜ける岩田剛典が演じる氷室や、驚いた表情の西野(太賀)や氷室とさくら(高畑充希)の姿が収められており、衝撃の展開が訪れることが予想される。映像最後では、「わかりません!」と叫ぶ猪原さん(関水渚)に対し、池松壮亮が演じる吉高が「分からないのが恋ってやつか!」と興奮気味に納得する姿も。そして、次の瞬間にはなんと町田くん(細田佳央太)と猪原さんが風船で飛んでしまうという予想を超える展開が待ち受ける。

著名人 絶賛コメント

■澤口俊之(脳科学者)
我々ヒトが、他の動物と大きく異なる能力は高度な協調性である。町田くんは誰にでも優しく、自己犠牲さえ厭わない。そして、今のところ、ヒトだけが唯一恋愛をする動物であるとされる。町田くんは、まさにヒトの中のヒトだ。さらに、「町田くん」は、他のヒトにも伝染するのだ。なぜなら、「幸せ」は伝染するのだから。

■古市憲寿(社会学者)
とても初々しい映画でした。町田くんという存在はファンタジーでしかないのか。それとも、きちんと現実に存在する「奇跡」なのか。どこへたどり着くのかわからない物語と登場人物たち。最後までハラハラしながら観ることができました。

■松江哲明(ドキュメンタリー監督)
こんな時代だからこそたどり着けた、あの幸福感。思い出すだけで思わず笑みがこぼれてしまう。映画監督に対して最高傑作という言葉は失礼かもしれないが、あえてそう断言したくなるほど、大好き。

■有村昆(映画コメンテーター)
「平成」という時代が終わり、人の不幸をあざ笑う負の遺産しか日本人は見出せないのか?いや、それは違う。「令和」には町田くんがいる!上映後に観賞者同士で語らずにはいられない、語らないと気が済まない!この時代に一石を投じる注目の問題作。

■森直人(映画評論家)
本当に美しいもの。石井裕也がいつも探しているのは、浮世のモノサシでは計れない人間の魂に必要な栄養を与えてくれる価値観のありかだろう。 これは学園映画の形をした哲学寓話。ドストエフスキーの『白痴』やトルストイの『イワンのばか』を連想すると言っても大げさではない!

■松山梢(映画評論家)
恋を知る一歩手前にいる町田くんは、ガンコ汚れも落としてしまう強力な洗剤みたいだ。その呆れるほどの純粋さと優しさに2時間じゃぶじゃぶ浸かっていたら、くたびれた自分が洗いたての真っ白な人間になっている気がした。汚れたら、また見よう。そして、町田くんに洗ってもらおう!

■襟川クロ(映画パーソナリティ―)
人の世の中も、視点を変えると違って見える。で、新しい何かに気付いてちょっと変われる…そう分かってはいるものの現実は、ねぇ。と思っていたら、その“きっかけ”を教えてくれた町田くん。そうか。コレか!楽しい時間をサンキュー!

■宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト)
甘っちょろいだけではない、このビタースウィートなファンタジーにリアルな感触と重みをもたらした新人2人、細田佳央太&関水渚の素晴らしさ。特に関水渚は、今年の日本映画界における最大の発見かも。石井裕也監督の役者の潜在能力を引き出す手腕にまたしても感服した。

■新谷里映(映画ライター)
町田くん、優しすぎじゃない?いい人すぎじゃない?って一瞬でも思ってしまった自分が恥ずかしくなって、気づけば、町田くんの“人を愛し、人から愛される”才能に、彼の見ている世界に、彼の一生懸命さに、どんどん引き込まれていきました。映画を観た後の幸福感ハンパないです!

『町田くんの世界』
6月7日(金)より全国公開
監督・脚本:石井裕也
原作:安藤ゆき「町田くんの世界」(集英社マーガレットコミックス刊)
脚本:片岡翔
主題歌:平井堅「いてもたっても」(アリオラジャパン)
出演:細田佳央太 関水渚 岩田剛典 高畑充希 前田敦子 太賀 池松壮亮 戸田恵梨香 佐藤浩市 北村有起哉 松嶋菜々子
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 運動も勉強も苦手で、見た目も地味な町田くん(細田佳央太)。でも人を愛する才能がズバ抜けていた!そんな彼が初めて“わからない感情”を知った時、周りのすべての人を巻き込んで、驚天動地のドラマが動き出す!みんなどうする?どうなる?

©安藤ゆき/集英社 ©2019 映画「町田くんの世界」製作委員会