笑福亭鶴瓶 × 綾野剛 × 小松菜奈『閉鎖病棟―それぞれの朝―』11月公開!小林聡美、渋川清彦、坂東龍汰らが出演

山本周五郎賞を受賞した帚木蓬生(ははきぎほうせい)による累計85万部超のベストセラー小説を、主演に笑福亭鶴瓶、共演に綾野剛、小松菜奈を迎え、平山秀幸監督が映画化する『閉鎖病棟―それぞれの朝―』が、11月1日より公開されることが決定した。併せて、追加キャストとして、小林聡美、渋川清彦、坂東龍汰、高橋和也、木野花の出演が発表された。

原作は、精神科医を務めながら、映画化もされた「三たびの海峡」、吉川英治文学賞・中山義秀文学賞ダブル受賞の「守教」など珠玉の人間ドラマを生み出してきた帚木蓬生による、1995年に発売された「閉鎖病棟」。長野県のとある精神科病院。死刑執行が失敗し生き永らえた梶木秀丸、幻聴が聴こえ暴れ出すようになった元サラリーマンのチュウさん、不登校が原因で通院してくる女子高生・由紀らは、家族や世間から遠ざけられても、明るく生きようとしていた。だが、そんな日常を一変させる殺人事件が院内で起こる。

死刑囚でありながら、刑の執行が失敗し今は精神科病棟にいる主人公・梶木秀丸役には、国民的芸人の笑福亭鶴瓶。本作で『ディア・ドクター』以来10年ぶりの主演を務める。また、幻聴に苦しむ元サラリーマンで、秀丸と心を通わせる患者・チュウさんこと塚本中弥役に、『そこのみにて光輝く』、『新宿スワン』の綾野剛。父親からDVを受け精神科病院に入院する女子高生・島崎由紀役に、『渇き。』、『恋は雨上がりのように』の小松菜奈。監督は、『愛を乞うひと』、『エヴェレスト 神々の山嶺』の平山秀幸が務める。

追加キャストとして、患者たちを優しくも厳しい態度で常に見守る看護師長・井波(いなみ)役を演じるのは、『かもめ食堂』、『紙の月』などで独特の存在感を発揮する小林聡美。衝動的に暴力を振るい、周囲から煙たがられている患者・重宗(しげむね)役に、2018年の映画出演は14本を数え、日本映画界で引く手数多な俳優のひとりと言われる渋川清彦。話すのが不自由な一方で、カメラを得意とし、チュウさんを慕う健気な患者・丸井昭八役には、『十二人の死にたい子どもたち』で頭角を現し、『峠 最後のサムライ』(2020年公開)にも出演を果たす、ブレイク必至の若手・坂東龍汰。度重なる病院内の事件にも冷静に対応する医師・大谷役には、『ハッシュ』、『そこのみにて光輝く』などで披露した演技の幅の広さに定評のある高橋和也。そして、折々家族のもとへ外泊し、他の者たちから羨望の眼差しで見られる患者・サナエ役を、『愛しのアイリーン』でみせた圧倒的な演技が記憶に新しい木野花が演じる。

キャスト コメント

■小林聡美(井波役)
看護師役としてただ単に患者に優しくするのではなく、患者と一定の距離感と理解を持って接することを常に意識し役に入って行きました。

■渋川清彦(重宗役)
純度の高い平山監督の映画に参加出来、体験させてもらった事が大変ありがたく思います。素晴らしい日々でした。そして鶴瓶さんに御馳走していただいた焼肉屋の夜は忘れません。是非劇場で観てください。

■坂東龍汰(丸井昭八役)
昭八という人物と出会い、彼の人生に寄り添って演じることが出来てとても幸せでした。誰が異常で何が正常なのか、考えさせられました。

■高橋和也(大谷役)
精神病患者に負けない“強さ”を持った医師を演じることを心がけ、病棟のリアリティをそのまま丁寧に表現できればと演じさせて頂きました。

■木野花(石田サナエ役)
サナエという役は、病院の内と外を行き来出来る患者で、その線引きはどこでなされるのか。誰が此処にいても不思議はない、紙一重の狂気と正気を生きているんだなと、考えさせられました。

『閉鎖病棟―それぞれの朝―』
11月1日(金) 全国ロードショー
監督・脚本:平山秀幸
原作:帚木蓬生「閉鎖病棟」(新潮文庫刊)
出演:笑福亭鶴瓶 綾野剛 小松菜奈 坂東龍汰 高橋和也 木野花 渋川清彦 小林聡美
配給:東映

【ストーリー】 長野県のとある精神科病院。それぞれの過去を背負った患者たちがいる。母親や嫁を殺めた罪で死刑となりながら、死刑執行が失敗し生き永らえた梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)。サラリーマンだったが幻聴が聴こえ暴れ出すようになり、妹夫婦から疎んじられているチュウさん(綾野剛)。不登校が原因で通院してくる女子高生、由紀(小松菜奈)。彼らは家族や世間から遠ざけられても、明るく生きようとしていた。そんな日常を一変させる殺人事件が院内で起こった。加害者は秀丸。彼を犯行に駆り立てた理由とは…。

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