中尾暢樹、浅香航大らが観客と一緒にBREAKERSを応援&解説!横浜流星『チア男子!!』イベント レポート

「桐島、部活やめるってよ」に続く、累計17万部を記録した朝井リョウによる傑作青春小説を、横浜流星と中尾暢樹のダブル主演で映画化した『チア男子!!』が、5月10日より公開中。このほど、5月19日に109シネマズ二子玉川にて応援上映と劇場生コメンタリー上映が行われ、キャストの中尾暢樹、浅香航大(※生コメンタリー上映のみ)、菅原健、小平大智、風間太樹監督が登壇した。

イベントは、集まった観客と共にキャスト自ら上映を鑑賞し、応援する“応援上映”、さらに上映に併せて副音声形式で映画の裏側等を話す“生コメンタリー上映”を実施。最初に実施した“応援上映”では、中尾暢樹、菅原健、小平大智、風間太樹監督が登場。4人はドリンクにサイリウム、さらに劇中でも実際に使用された“BREAKERS”うちわを持参し、応援上映に気合十分で登場すると客席からは大きな歓声が。上映前に行われた舞台挨拶で、観客と「レッツゴー、ブレイカーズ」のコール&レスポンスでウォーミングアップを整えると、キャストと監督は場内最前列に着席し上映はスタートした。

劇中で印象的な「すごく気持ち~!!」「これから!」などの名台詞を観客とキャスト全員で叫ぶなど、上映が進むにつれてボルテージは上昇。さらに映画が進むにつれて成長していくBREAKERSを実際に手拍子や声を出して応援していくことでまるで会場全員がBREAKERSのメンバーになったような一体感でクライマックスへ。ラストチアのシーンでは、客席から「がんばれー!」や「ハルー!!」「カズー!!」とBREAKERSの勇姿を応援する声で溢れ、実際に目の前でチアパフォーマンスが行われているような臨場感に包まれ、大きな歓声やすすり泣く声も聞こえるなど感動の渦が巻き起こり、大盛況のうちに上映は終了した。さらに今回が応援上映初体験だったという中尾は、「こんなに応援上映が楽しく盛り上がるものだとは知らなかった」と興奮の表情を見せていた。

続いて実施された“生コメンタリー上映”では、応援上映のメンバーに加え浅香航大も参戦。この企画は先日の舞台挨拶で中尾暢樹、浅香航大が提案した企画が実現したのものとなり、上映前に中尾は「初めてなので、どうなるか分かりませんが、とても楽しみです」、浅香は「(やりたいと)言ってみるものですね。初めてやる企画なのでとても楽しみです」とコメント。上映が開始すると、映像に併せてキャストと監督がキャラクターの設定や、細かな小物・ロケ地など“チア男子の裏側”を徹底解説した。

まず話題にあがったのがチアリーディングの練習をする際の衣装について。“元陸上部で少しお金持ち”の溝口(浅香航大)は、陸上部の時につかっていた良いブランドのスポーツウェアを、“あまり運動経験のない”トン(小平大智)は、中学時代の体育のジャージを着ているなど、各キャラクターにあった衣装を着ているなどといった細かな設定が解説された。そしてチアリーディングの練習内容やパフォーマンスに関して、監督は「本作のモデルとなった早稲田大学男子チアリーディングチーム“SHOCKERS”から徹底的なリサーチを重ねた結果、リアルで本格的な映像が出来上がりました」とコメント。また実際に3か月の練習を重ねてから撮影に挑んだため、浅香は「映画序盤にチアがまだ出来ない演技をするのも、逆に難しかったですね」と、実際に演じたキャストだからこそわかる難しさを語った。

“応援上映”では、BREAKERSの勢いそのままにライブ会場の如く盛り上がり、さらに“オーディオコメンタリー上映”ではその中に隠された奥深さを感じられるという、本作の二つの魅力を感じられるイベントとなった。

『チア男子!!』
5月10日(金)より全国公開中
監督:風間太樹
原作:朝井リョウ「チア男子!!」(集英社文庫刊)
脚本:登米裕一
主題歌:阿部真央「君の唄(キミノウタ)」(PONY CANYON)
出演:横浜流星 中尾暢樹 瀬戸利樹 岩谷翔吾 菅原健 小平大智 浅香航大 清水くるみ 唐田えりか 山本千尋 伊藤歩
配給:バンダイナムコアーツ ポニーキャニオン

【ストーリー】 道場の柔道一家に生まれた晴希(横浜流星)は、幼い頃から柔道に打ち込む姉・晴子(清水くるみ)に憧れて育った。優しすぎる性格から晴子のように強くなれない晴希は、ある日の試合で肩を負傷。以降、柔道を続けるかどうか迷っていた。そんな時同じ柔道仲間で無二の親友である一馬(中尾暢樹)が、突然「やりたいことがあるんだ」と柔道をやめることを宣言。動揺する晴希に「俺はこれをやる。ハルと一緒に!」と笑顔で畳みかけたのは、“男子チアリーディング部”の創設だった。ひとつ間違えると大けがにつながるチアの基本は、「仲間を信頼すること」。だが、メンバーを集め練習に打ち込んでいくうちに、“BREAKERS”の歯車は少しずつ狂い始め、やがてメンバーの間に決定的な亀裂を生んでしまう。

©朝井リョウ/集英社・LET’S GO BREAKERS PROJECT