第71回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」グランプリ受賞!北欧ミステリー『ボーダー 二つの世界』10月公開!

昨年の第71回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」でグランプリを受賞した北欧ミステリー『Border』(英題/原題:Gräns)が、邦題『ボーダー 二つの世界』として、10月11日より公開されることが決定した。

イラン系デンマーク人の新鋭アリ・アッバシ監督と、“スウェーデンのスティーヴン・キング”と称され『ぼくのエリ 200歳の少女』の原作者としても知られるヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが自身の原作を共同で脚本化した本作。人並外れた嗅覚を持ちながらも、醜い容貌のせいで孤独と疎外を強いられる女性ティーナ。国境の税関に勤める彼女は、不気味な男ヴォーレとの出会いにより、人生を変えるような事件に巻き込まれていく。

本作は、カンヌ国際映画祭の第二コンペティションである「ある視点部門」に出品され、『シェイプ・オブ・ウォーター』のベニチオ・デル・トロ監督ら審査員を驚愕させ見事グランプリを受賞。さらに第54回スウェーデン・アカデミー賞では作品賞ほか最多6部門に輝き、本年度アカデミー賞スウェーデン代表作品にも選出され、メイクアップ&ヘアスタイリング賞でオスカーにノミネートを果たすなど、各国の映画賞を席巻した。

重厚な人間ドラマと奇想天外なストーリーテリングは評論家たちから高い評価を受け、ギレルモ・デル・トロ監督も「強い詩。社会に見捨てられた者が人生において愛と怒りの間で選択を迫られる、大人のためのおとぎ話」と絶賛した。なお、本作には各国の映画祭で「ショッキング過ぎる」と話題になったシーンがあったが、制作者の意向を汲み、修正は一切無し、ノーカット完全版で日本公開を決定した。

『ボーダー 二つの世界』
10月11日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町・ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国公開
監督・脚本:アリ・アッバシ
原作・脚本:ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト
配給:キノフィルムズ

【ストーリー】 税関職員のティーナは、違法な物を持ち込む人間を嗅ぎ分ける特殊能力を持っていた。ある日、彼女は勤務中に奇妙な旅行者ヴォーレと出会う。ヴォーレを見て本能的に何かを感じたティーナは、後日、彼を自宅に招き、離れを宿泊先として提供する。次第にヴォーレに惹かれていくティーナ。しかし、彼にはティーナの出生にも関わる大きな秘密があった。

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